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第六十四章 天使の策謀
アーチダッチス
しおりを挟むいけない……思考が脱線してしまいましたね、いまは軍事組織についてです。
とにかく三軍の統一司令官がまず必要です。
私しかいないというのは問題があります。
次席……実質的な司令官を置くことにしました。
かといってマレーネさんを据えるのは、3つのミリタリーハウスに不満があるでしょうね……
マレーネさんは参謀、その智謀には耳を貸すでしょうが、従うかは未知数です。
かといって、仲の悪いミリタリーハウス、他のミリタリー指導者の命令に従うとも思えません。
イザナミさんは、そのあたりは遠慮して、一歩引くでしょうが……配下の者たちが収まらないでしょうね……アグレアスさんなんかが、一言ありそうです。
この三軍の総司令官の適任者は、一人しかいません、私の姉のイシス……前ヴァルナ評議会議長でヴィーナスネットワークの世界での実質ナンバー2の存在、私にこの一連の厄介事に引きずり込んだ犯人の一人。
厄介事のせめて半分は、抱えてもらいましょう。
もう抱いちゃったのですし、タブーは無しでしょうから……
まったくエラムに放り込まれたお陰で、ダブーなんてのは、あることがタブーと思い知りました。
「姉さん、吉川茜さん、ここへ来てくださいな」
「なあに、夜伽をして欲しいの?お姉さんが奉仕してあげるわよ」
「だから戯言は後で、早く来てくださいよ、大事な話があるのですから……」
「まったく……お風呂に入っていたのに……」
バスタオル一枚で転移してきました……
「すいませんね、とにかく服を来て下さい」
「いやです!」
「はい?」
「大事な話でしょう、二人で一緒に裸になって、浴室という密室で、話を聞きましょう」
これ以上の問答は時間の無駄ですね。
とにかく風呂でもなんでも付き合いましょう。
まったく姉のわがままには、敵わないですから……
ロイヤルスイートルームですから、広い豪華なジャグジーがついていますので、二人でチャプチャプ入るのには十分過ぎます。
「もったいないわ、アナーヒター、贅沢のしすぎですよ!」
「ナーキッドが私の居場所として、用意してくれているのです!」
「今度、私も接待してもらいましょう、で、大事な話って?」
「主であり妹であるアナーヒターのお願いなら、私に断る理由はないのよ、命じればOK、足でもなんでも開くわよ」
「そのエロい冗談はやめてくれませんか!シリアスな話なのですから!」
「わかったわ、謝ります」
私は三軍統合司令官の話を説明し、姉に就任するように要請しました。
「たしかに軍組織には問題があります」
「3つの軍は仲がいいとはいいがたいのは確か、マレーネでは収まらないでしょう」
あっさりと要請を承諾してくれました。
「でなんと名乗るのですか?」
「アーチダッチス、女大公ではどう?」
「で、アナーヒターはエンプレス、女帝ね」
エンプレスね……まぁなんでもいいわ
「ではエンプレス、アーチダッチスとして、三軍の長を呼びましょう」
「軍組織を整理しなければ、男どもに敗北しかねませんから、いまここに来ているのでしょう」
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