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第六十一章 幻

チョーカーはカラーゴールドに

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 愛人さんの寄り合い?は、すぐに開かれました。
 久しぶりに、エラムのシビル神殿内の御座所でです。
 『存在の啓示』が輝いています。

 イシス姉さんが、
「愛人十五人枠?もう無理でしょう、アナーヒターが、こんなに色魔とは思いませんでしたから」
 云ってくれますね……

「この際、女を整理しましょう、といっても辞めるものはいないとは思いますが、まずエラムの女について、私から提案があります」
「いままで女官長たちの位を、正式に発表していませんでしたが、公表いたしましょう」

「アナーヒターも最早十分に色魔ですから、亭主持ちがどうのとは云わないでしょう」
「妻がこの位を授かることは名誉のはず、アナーヒターも理解しているでしょう」」
 でも……本当にいいの……

「マリーさん、外に出て、奉仕の魔女団の今日の当番に命じて、各地の女官長に、ここへ来るように言って下さい」
「とりあえずは本人の意思を確認したいので」

 確認の必要などは無いのですがね……
 やっぱりね……アンリエッタさんが皆を代表して、感謝の言葉を云いました。

 そのまま女官長さんたちは、侍女さんの代わりを努めてくれます。

 お茶を飲みながら、シウテクトリさん、深雪さんの愛人昇格をサリーさんが切り出します。
 これには皆が賛成しました。

 会議で私は、チョーカーについて提案をしました。
 全てをカラーゴールドにするという提案です。
「やはり皆様はゴールドが似合いますから、女は華やかなのがベストです」

 私の提案は簡単に可決されました。
 つまり女官の位を表す、チョーカーとリングを全て金とするのです、なんせ金はブラックホールの中で、結構簡単に作れたるものですから……錬金術師なのですよ。

 愛人はイエロー・ゴールド
 麗人はホワイト・ゴールド
 佳人はグリーン・ゴールド
 夫人はレッド・ゴールド
 側女はパープル・ゴールド
 そして采女・寵妃候補生以下のリングはピンク・ゴールド
 清女・女官以下のリングはブラック・ゴールド

 石も正式に決めました、チョーカーの石はトルマリンとしました。
 既婚者の紫石はパープル・トルマリン
 未亡人の青石はブルー・トルマリン
 未婚者の赤石はレッド・トルマリン

 寵妃候補生以下のリングには今までどおり、小さい石がはまっています。
 采女・寵妃候補生の石は永遠の愛のダイヤモンド
 清女・女官の石は熱情・情熱・純愛の意味のルビー
 末女・女官補の石は慈愛・誠実・貞操のサファイア

 名誉付きの方は、チョーカーの代わりにブレスレットで、後はチョーカーと全て同じ。

 退官した女官にはブラック・ゴールドのアンクレット。

 待遇については、その待遇の位のゴールドのラインをいれる。
 夫人待遇寵妃候補生の場合、ブラック・ゴールドのリングにレッド・ゴールドのラインが入ります。

 テラの女官任官課程の、女学生さんの扱いには頭を悩ませました。
 これからどんどん増えるのですから、末女さんとはいかないのです……

 采女さん同様に奨学金になりますので、金貨は1枚、年収は150万円としました。
 そしてリングとしましたが、まだ女官にはなっていませんのでシルバーとします。

 高女課程はイエローシルバー、女専課程はピンクシルバー、石は無しです。

 アナスタシアさんが、
「イシュタル様、後は百合の会議に一任して下さい」
 と、云いましたので、会議はここで終わり、今日はこのままエラムの夜を過ごすことにしました。

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