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第五十二章 この世界を守るべし

我慢できない!

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「でもね、私たちはいま、存続の危機にある、良いか悪いかは分からないけど、私は私の愛する方々が生きるこの世界を、何としても守るつもり」
「多くの女たちの人生を私は拘束している以上、私は守らねばならない」

「まぁ簡単に言えば、毎日、美女とのエッチが出来なくなるのは我慢できない!というところですか」

「そのエッチがしたいという欲望のためには、『メギドの火』を改良して、『ミ二・メギドの火』を作ったわけね」
「そういう事ですね♪改良といっても、安直なダウンサイジングですけど」

「宇宙一の変態ですか……」
「近頃、その称号も誇りに思えますね」

「最高神の思し召しによる戦い……ラグナロクとなるわけね……」
「『メギドの火』を授けられたという事は、『殲滅』という事、今回はどちらも降伏はあり得ない……」

「とはいっても、自ら努力しなくては、無限には無限で対処しなくてはね、その為の『インフェニティ・カーゴ』級ですよ」

「あれはすごいものね、一人で作っているけど大丈夫なの?」
「輸送宇宙船を改良するだけですから、まぁ何とかなります」

「一度作ってしまえば、後はトレースするだけですから、といっても、宇宙船の機能としては最低限ですね」
「兵器も陽子崩壊領域設定バリアだけ、スペースシティ級に組み込むのですから、まぁいいのですけど……」

「それでも不安なのね」
「問題は膨大な敵戦力、しかも主導権は敵にある、『攻撃三倍の法則』は成り立たない、むしろ遊撃戦となると思われる」

「ならば任意に攻撃地点を選べる攻撃側が有利、『攻撃三倍の法則』以上に、戦力を集中すれば良い話」
「さらに前線を突破され、後方でゲリラ戦をされれば、状況はさらに悪化する」

「思うに、このゲリラ戦を仕掛けられる気がするの、遊撃ゲリラ戦を展開して、最終的にヴィーナスネットワークの中核世界を壊滅させる」

「マルス文化圏とエラムですか?」
「ひょっとすれば、このニライカナイかも……」

「アナーヒター、貴女を狙うかもしれないじゃないの!」
「ヴィーナス・ネットワークの組織は、いまやシステム・マチックに機能出来ます」
「私の値打ちは、相対的に低下していますよ」

「とにかくどんな些細なことでも、見逃さない警備体制をお願いします」
「初動が大事、ミリタリーには、そのあたりの事を徹底しておいてください」

「特にネオニコチノイド殺虫剤を大量備蓄しておいてください、虫には良く効きますから」

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