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第三章 ダリヤの物語 貨物鉄道トライアングル線
貨物鉄道トライアングル線設営司令
しおりを挟む貨物鉄道トライアングル線、ガリレオ衛星ステーションの軍事参議官ダリヤは、この路線の貨物鉄道設営司令に任命された。
目的はM33さんかく座銀河の監視ということ。
事実ダリヤは、貨物鉄道完成後、安全を確保できるまで、貨物鉄道トライアングル線保線司令兼務の辞令も、併せて受領していた。
しかしこの計画、どうもいろいろときな臭い……
* * * * *
ガリレオ衛星執政官府の軍事参議官ダリヤは、先任軍事参議官のレリンより次の辞令を渡された。
貨物鉄道トライアングル線設営司令、及び貨物鉄道トライアングル線保線司令兼務に任ずる。
ユニバース オーベルグルッペンフューラー(上級集団指導者) ゼノビア
「先ごろ最後の審判戦争当時、男性体根拠地を探査するために出発した、オルメカのロボット探査艇GRT5968が帰還した」
「膨大なデータが収集されていたが、その中にこの天の川銀河が所属する、局部銀河群のマップがあった」
「エール様が把握されていたものより、かなり詳細なもののうえに、生命が存在する惑星に対しては、簡易探査もなされていた」
「高等知生体の惑星もかなりの数存在する、特に三軍統合司令部が注目したのは、M33さんかく座銀河だ」
「エール様の情報ではなかったのだが、統一した政治体制下にある」
「つまり数万年の間に、銀河内を航行する力を身に付け、M33をその手に握ったのであろう」
「GRT5968のデータを分析すると、そろそろ種の滅亡の時期に来ていると思われるが、その前に内部崩壊を起こすだろうとの事である」
「ただ我らが防衛するソル星系が所属する、天の川銀河の隣で、そのような勢力があるということは、懸念材料となる」
「その為、M33内に観測ステーションを設けることになり、貴女がその任に当たることになった」
早速ダリヤは、設営のための準備に取り掛かったが、あることにきずいた。
……ロボット探査艇GRT5968が帰還した……そういえば、先ごろガリレオステーションのドックに、オルメカのロボット探査艇が入っていたはず……
このことね、人工知能も帰還したはず……これに水先案内を頼めないかしら……
ダリヤはすぐに三軍統合司令部より、オルメカに要請すると、探査艇は廃棄処分となったが、人工知能はオルメカ種族として迎えられ、現在正式にガリレオ衛星ステーショ執政官府勤務となっているとの事。
執政官の許可で、事足りるとの回答がありました。
調べてみると、ガリレオ衛星ステーション方面未確認領域探査局員クレマチスのことで、アリシアさんから同行させることへの許可を得たのです。
ただ、今後民間貿易が可能となったら、ミリタリーとして、未確認領域探査局に便宜を図って欲しいとの、アリシアさんの希望を三軍統合司令部に伝えると、イシスさんに呼ばれたアリシアさんでした。
サリーさんと三人で、なにやら会議をしていましたね、途中から天照さんも呼ばれたりしていました。
とにかくミリタリーとしては、この件に関して協力するとの事になったのです。
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