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第十三章 『聖女の館』は着々と
お引越し?
しおりを挟む「とても良い感じの温泉になりましたね♪」
三人で、この温泉施設の出来栄えに満足しながら、入浴しています。
「10番住宅って休憩室だったのですね♪4番住宅と似ていますね」
ラダさんがいえば、マリアさんも、
「外壁は薄いレンガ色、中はピンク、シャワーもトイレもあるし、小さいけど更衣室もあるのですね♪」は
「ロッカーも二段だけど、一応六人分あるわよ♪靴も入るのよ♪」
白いスチール製で鍵付きです。
「ウッドハウスは返すことになったけど、この際、皆に住宅をあてがおうと思うのだけど……」
ラダさんが、「出来るのですか?」と聞いてきました。
「この間、神様の神託、『霊薬』を消去したでしょう?そのご褒美をいただいているよ、知っているでしょう?」
頷くラダさん。
「でね、建築面積の計算方法が変わり、1番、7番、8番住宅が簡易住宅扱いになったのよ」
「7番、8番はお洒落なの、だからこれらを侍女さん、つまり貴女達に割り当てようかと考えているのよ」
「でも、この後、侍女も増えますよ、住宅の数が足りないのではありませんか?」
「それがね、ご褒美には、簡易住宅は五戸まで設定できるようになっているの♪足りるわよ♪」
「『聖女の侍女』は四人、帝国、教団、オルセルン侯国、ソロン商会から一人ずつ、後は私とラダさんが、この『聖女の館』の住人となるわ」
「やはり教団もですか?」
「間違いなしと思うわよ」
「あとは掃除の女奴隷の召使さんと、神殿本庁女性騎士隊の方が、この館の敷地に入って来るでしょうね」
「各人の住居には、入らないようにお願いするわ」
「そういえば、この露天に入っていると、召使さんや、神殿本庁女性騎士隊の方に裸を見られるわよね……」
「構わないのでは?この館に入る方は、一度皆の前で裸になる、決まりを作ればいいのです」
マリアさんが、物騒な提案をしてくれますね。
「だって、こんなエッチな身体にされて、いつもあそこは湿り、いつも乳首が立っている女ってね、お仲間は多いほうが良いかと……」
「マリア、それは違うぞ、女が増えると、夜伽の間が空くぞ!それより、私はティア様に仕込まれたこのエッチな身体、他の女に見せびらかしてやりたいと思うぞ!」
ラダさん、それはおかしいわよ!その考えはおかしい!
「しかし、マリアの提案は良い考えだ、そうしよう、良いでしょう、ティア様」
「まかせます!」
で、新規にこの館に入る方は、一度皆の前で裸になるという、とても変な決まりができたのです……
「昼までまだ間があるわ、とにかく私たちの家を設置しましょう」
「マリアさんは7番と8番、どちらも間取りはいっしょ、トイレとミニキッチンがついていて、どちらも6帖ぐらいの広さがあるわ、7番がブルーの外観、8番は薄い赤で茶色に近い外観ね」
説明していて、ティアさん、しまったと思ったのです、だってね、6帖といっても、マリアさん、わからないはずですから。
「6帖ですか?あれ?初めて聞くのに、なぜ……あれ……くらくらしてきた……」
「大丈夫!」
「あぁ、もう大丈夫です……いま私、生まれる前の事を……私、ホステスで……横須賀に住んで……」
「横須賀?貴女、前世は日本人なの?」
「多分……25歳の時、お客に刺されて……」
思わず笑ってしまいましたね……前世、日本人が三人……ここに集まっているわけです……
名前などは思い出せないようですが、場末のクラブのホステスさんを、していたようです……
ラダさんは、『鑑定』に表示されたのに、マリアさんは表示されなかったということは、本人が認識した時点で、『鑑定』に表示される。
つまり『鑑定』では、前世の事はわからない……
いま、マリアさんに『鑑定』をかけると、 称号に『転生者』がついていました。
「転生者なら話は早いわね、貴女に提供する住宅、狭くてね、6帖にトイレとミニキッチンがついているのよ、外見は7番が地中海ブルー、8番がプロヴァンス風よ、どちらにする?」
「プロヴァンス風をお願いします♪」
「ティア様、どのみち侍女用として四件設置されるのですから、二件ずつ、出されることにされ、とりあえず一軒ずつ設置しておかれればどうですか?」
「それはそうね♪」
で、7番、8番を1戸ずつ、敷地にパラパラと設置したのですね。
「やはり、私は8番プロヴァンス風にします♪」
「家具は全て揃っています、なので『ウッドハウス』の家具は引き上げるわね♪」
「カーテンなどは付け替えるといいわ♪あとで運んであげるわ♪」
「お風呂は無いので、温泉施設を使ってね♪」
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