82 / 156
第九章 軍事組織
ブーディッカ婦人戦闘団
しおりを挟む婦人戦闘団の精鋭が集まっています。
二十名ぐらいかしらね……やはりノエリさんとグラディス・アンブラーさんがいますね。
フェドロフM1916に、二式短剣を着けています。
どうやら銃剣で白兵戦をする気のようです。
二式拳銃も持っていますね。
「アリアンロッド様に敬礼!」
「皆さんは婦人戦闘団の中でも、選りすぐりの精鋭と聞いていますが、しかし無理はいけませんよ」
「男どもとの白兵戦は不利ですから」
ノエリさんが、
「我らはそれを望んでおります!」
心意気は良しとしましょう……
「では私についてきなさい、貴女たちの主の力を知っておいてください」
久しぶりに、電撃杖を持ち出します。
「では乗り移りますよ」
ドイツの特設武装商船に転移しました。
闇の中に二十名程度の美女が浮かび上がります。
「ドイツ帝国海兵大隊の諸君、私に御用のようなので、こちらから出向いてあげました」
「このアリアンロッドが、あの世に送ってあげましょう」
言うが早いか、グラディス・アンブラーさんが発砲しました、ドイツ兵士の眉間に命中しています。
クレアさんの「突撃!」の声とともに、二十名の美女が、ドイツ帝国海兵大隊の隊列の間に、再度転移します。
敵船には、私のナノマシンが満ち満ちています。
私の電撃杖が青白い光を放ち始めます。
そして稲妻が踊り始めたのです。
稲妻は男にだけ直撃します……
そしてものの十分で、ドイツ帝国海兵大隊一個中隊は全滅しました。
ドイツ特設武装商船の船員は、半分は生き残っていますので、船長を呼び出し、ケーニヒ・ヴィルヘルム号に追いつくように命じました。
「さて帰りますよ、かわいそうに、ドイツ帝国海兵大隊は海賊に襲われ全滅した模様です」
その後、無事ポーツマス軍港に到着、生徒さんの事をクレアさんに聞いてみました。
「クレア准将、物になりそうですか?」
「かなり精鋭部隊ができますが、しかし男どもと白兵戦をすれば、一部を除けば負けるでしょう」
「戦場に出る以上、負ければ女はどうなるか、分かりますね?」
「ブリテンの伝説のイケニ族――紀元前1世紀頃から1世紀にかけてブリテン島に存在したケルトの部族――の女王ブーディッカは、ローマ帝国への戦いに臨み、『男は隷属の屈辱に耐えて、生き延びる道を選ぶこともできるであろうが、女である自分は勝利もしくは死の選択しか残されていない』と云ったとか、婦人戦闘団のモットーにしたいと考えています」
「分かりました、その覚悟、私は評価いたします」
「女王ブーディッカですか、戦いの女王の名前ですね、名誉ある女王の名前をいただきましょう」
「新たに設立される婦人戦闘団は、ブーディッカ、そうブーディッカ婦人戦闘団と称しましょう」
マーブル・ヒル・レディス・スクールの軍事課程の第一期生と、1874年度採用のブラックウィドゥ・スチーム・モービルの軍事社員、そしてアメリカ西部で募集した女性で婦人戦闘団を編成しました。
まだ生徒隊と呼ぶべき状態ですが、来年の十月をめどに正式に創設する予定です。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
俺と幼女とエクスカリバー
鏡紫郎
ファンタジー
憧れた世界で人をやめ、彼女と出会い、そして俺は初めてあたりまえの恋におちた。
見知らぬ少女を助け死んだ俺こと明石徹(アカシトオル)は、中二病をこじらせ意気揚々と異世界転生を果たしたものの、目覚めるとなんと一本の「剣」になっていた。
最初の持ち主に使いものにならないという理由であっさりと捨てられ、途方に暮れる俺の目の前に現れたのは……なんと幼女!?
しかもこの幼女俺を復讐のために使うとか言ってるし、でもでも意思疎通ができるのは彼女だけで……一体この先どうなっちゃうの!?
剣になった少年と無口な幼女の冒険譚、ここに開幕
婚約破棄ですね。これでざまぁが出来るのね
いくみ
ファンタジー
パトリシアは卒業パーティーで婚約者の王子から婚約破棄を言い渡される。
しかし、これは、本人が待ちに待った結果である。さぁこれからどうやって私の13年を返して貰いましょうか。
覚悟して下さいませ王子様!
転生者嘗めないで下さいね。
追記
すみません短編予定でしたが、長くなりそうなので長編に変更させて頂きます。
モフモフも、追加させて頂きます。
よろしくお願いいたします。
カクヨム様でも連載を始めました。
婚約破棄されたので、論破して旅に出させて頂きます!
桜アリス
ファンタジー
婚約破棄された公爵令嬢。
令嬢の名はローザリン・ダリア・フォールトア。
婚約破棄をした男は、この国の第一王子である、アレクサンドル・ピアニー・サラティア。
なんでも好きな人ができ、その人を私がいじめたのだという。
はぁ?何をふざけたことをおっしゃられますの?
たたき潰してさしあげますわ!
そして、その後は冒険者になっていろんな国へ旅に出させて頂きます!
※恋愛要素、ざまぁ?、冒険要素あります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
文章力が、無いのでくどくて、おかしいところが多いかもしれません( ̄▽ ̄;)
ご注意ください。m(_ _)m
追放幼女の領地開拓記~シナリオ開始前に追放された悪役令嬢が民のためにやりたい放題した結果がこちらです~
一色孝太郎
ファンタジー
【小説家になろう日間1位!】
悪役令嬢オリヴィア。それはスマホ向け乙女ゲーム「魔法学園のイケメン王子様」のラスボスにして冥界の神をその身に降臨させ、アンデッドを操って世界を滅ぼそうとした屍(かばね)の女王。そんなオリヴィアに転生したのは生まれついての重い病気でずっと入院生活を送り、必死に生きたものの天国へと旅立った高校生の少女だった。念願の「健康で丈夫な体」に生まれ変わった彼女だったが、黒目黒髪という自分自身ではどうしようもないことで父親に疎まれ、八歳のときに魔の森の中にある見放された開拓村へと追放されてしまう。だが彼女はへこたれず、領民たちのために闇の神聖魔法を駆使してスケルトンを作り、領地を発展させていく。そんな彼女のスケルトンは産業革命とも称されるようになり、その評判は内外に轟いていく。だが、一方で彼女を追放した実家は徐々にその評判を落とし……?
小説家になろう様にて日間ハイファンタジーランキング1位!
※本作品は他サイトでも連載中です。
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる