惑星エラム 幻のカタカムナ 第一部 パクス・ブリタニカ編 【ノーマル版】

第九章 軍事組織

西部の女を募集

　婦人戦闘団の人員募集のためです。
　グラント大統領の協力で、女兵士４０名の募集をするのです。
　今回は即戦力、短期にスパルタで育成しますので、アメリカ西部のご婦人、銃になれた女性を募集したのです。
　ネイティブ・アメリカンの方も歓迎です。

　クレアさんと私が、採用の可否を決めるのですが、かなり勇猛な女性が、大量に応募してきました。
　その中より、見目麗しき方をクレアさんが選んでいます。

　ネイティブ・アメリカンの女性も結構いて、トマホークの達人がいましたので、私が即採用しました。
　ノエリさん――本来のお名前は伏せていただきます。作者――といわれる方で、チリカウア・アパッチ族の酋長の妹さんです。

　この方もこの後、有名になる方です、褐色の肌で見るからに精悍な女性です。
　なんせインディアン戦争の真っ最中ですから、各部族の女性が応募してきました。

　さらに驚いたのは、グラディス・アンブラーさんが応募してきたことです。
　西部開拓史において有名な女性ガンマン――この方も、本来のお名前は伏せていただきます。作者――です。
　軍の斥候としての経験を買いましたよ、クレアさんの副官にでもしましょうか。

　募集定員は４０名、採用は４７名、はっきり云って荒くれ女たちです。
　集合地はニューヨーク、１２月１５日、午前１１時に出航するホワイト・スター・ラインのアドリアティック号に乗船すること。

　手付に、いくらかの金貨を渡してあります。
　これで逃げても構いませんが、それなりのペナルティを払うことになります。
　それははっきりと、申し渡しておきました。

　アドリアティック号には、そのほかマーブル・ヒル・レディス・スクールの面々が、休暇明けでイギリスに戻るために乗っています。

　その他、ブラックウィドゥ・スチーム・モービルの関係者が乗り込む予定です。

　４３名が集合してくれました……脱落は４名ですか、白人さんでしたね……ペナルティを支払ってもらいましょうね……
　まあ、あこぎなことはいいますまい……
　持ち逃げした分だけは、返してもらいましょうね……