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第四十七章 女たちのその後

戦は終わり、いかがする

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「女神様!この女たちのいう事は本当ですか!」
 ファウスティナ神官長が、柳眉を逆立てておっしゃいます。

 これはまずい雰囲気があります。
 長年『百合の会議』でつるしあげられてきた経験値が、警報を鳴らしています。

「サルマタイ婦人騎兵隊の話なら本当です」
「サルマタイ婦人騎兵隊?ヌミディア女騎兵隊も同じような事をいっていますが!」

 ?

「なんでもこの後、女神さまといつも一緒にいれる、面倒をみると約束されたとか!」
「目覚しい武勲を挙げれば、その……愛の行為については教団上層部も認めるだろうと……」 
 
「認めるだろう?一つお聞きしますが、教団上層部って誰ですか!」
「『ウェヌスの侍女、寝室係兼事務、大賢者神官長』ファウスティナさん、『ウェヌスの侍女、寝室係兼警護、次席賢者』ドルシッラさん、『ウェヌスの侍女、寝室係兼事務、賢者、アフリカ属州教区長』ディディア・クララさん、『ウェヌスの侍女、寝室頭、賢者』ルキナさん」

「そうですよね、『ウェヌスの侍女、事務係、聖者、シリア属州教区長』カエキリア・メテッラ・マイオルもそうですが、これは女神さまのことですからね、いまはいませんしね」

「女神さまが名をあげられた者たちで、協議しても良いということですね!」

 ファウスティナさん、怖いですね、もはや貫禄がでています。
 ここはとにかく謝るのがベスト、何でも御免なさいを連発しましょう。
 これが私の世渡り術、女の怒りをかわすための極意ですから。

「その通りです……ファウスティナさん!ごめんなさい!」
 ここで頭をさげて、下手に下手にと……

「えっ!」
 ファウスティナさん、驚いた顔をしました。
 
 ここで少し真実を暴露して、仕方ないと思わせなくては……

「今回の事は、私とインドラとの、この世界をかけたゲーム、戦いだったのは言ったでしょう?」
 頷くファウスティナさん。

「インドラの力は比類なきもの、世界の命運がかかっているので申し訳ないけど、彼女たちの力が必要と判断したの、結果は聞いているでしょう」
「でもヌミディア女騎兵隊の方は本当にしらないの、知っているのは、ファウスティナさんと同じだけ」

「……仕方ないですね……多分、ヌミディア女騎兵隊もサルマタイ婦人騎兵隊と同じ扱いのはず、との心理が働いたのでしょう」

 やった♪
 
「戦は終わりました、女神様にはこの後、いかがされますか?」

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