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第三十九章 終戦

02 アンドロイドたち

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 でもこの方面でも、ロボットが大量に出てきました。
 まずいです、これだけ大量では、ブローニングM2では対処できません。

「しかたありません、あとは頼みましたよ!」

 私は一人で新型兵器の前にたちました。
 土を掴み「汝が望むものを捧げる」ととなえ、電磁波爆弾を出しました。

 エラムに飛ばされた時に、私の頭脳には、軍事機密もインストールされています。
 その中に米軍のEMP爆弾も入っています。

 電磁パルスを発生させて、電子機器などに流れる過剰な電流によって、半導体や電子回路に損傷を与え、一時的な誤動作を発生させる爆弾です。

 有効半径はせいぜい100M程度でしょうが十分です。
 ただ一か八かですが、もし私の知りえない回路なら、私の命もここまでです。

 結果はオーライです、ロボットは動かなくなりました。
 しかしさすがに疲れ果てましたね、こんなものを瞬時に作るために、私の頭脳はオーバーヒートです。

 でも自爆兵器の方はまた動きだしました、電子機器は入っていないか、もっと高度な技術が使われているのか……
 ブローニングM2が火を噴き、私は再び弾薬作りです。

 いけません、身体がいうことを効かなくなりそうです。
 私がいま倒れたら味方は全滅です、せめていつもの魔法が使えたら……

 アテネさんが、私の状況に気が付きました。
「イシュタル様、お顔が真っ青です。」
 と叫びます。
「大丈夫です、私はまだまだ戦えます……」

 とにかく私が弾を作らなければ……主席の自爆兵器がなくなるまで……

 でも……自分でも……

「マスター、マスター、しっかりしてください、源兵衛です、いまお助けします。」
 突然、自爆兵器が動かなくなりました。

 私は、
「トール、突撃隊の真価を見せなさい!」
 と叫ぶように命じました。
 雄叫びを上げて突撃隊は突進します。

 そして小雪さんがやってきました。
「マスター、こんなになるまで戦われて……」

「小雪さん、貴方達はこの世界の、このようなことに介入するのは、禁止のはずでは……」
「源兵衛が介入を決断し、私たちアンドロイドにかかっていたロックを解除して、経緯をすべて説明してくれたのです。」

「いま源兵衛が主席の力に対抗しています、魔法は使えます、アリスも来ています。」
「マスターのお身体も、魔法が復活していますので、ほどなくお元気が出るはずです。」
「ただ源兵衛は、いま御返事はできません、マスターがお元気になるまで、私たちで対処します。」

「ビクトリアさん、私と二人で死神をだします、よろしいですね。」
 死神が現れました、いつ見ても恐ろしいものです。
 味方も怯えていますが、敵はさらに怯えています。

 死神が敵に近づいていきます。
 敵の先頭にいた、一人の兵士が死神につかまります、すごい悲鳴と共に、敵兵が崩れ落ちていきます。

 私はこれで勝てると、初めて思いました。
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