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第三十四章 占領下のホラズム
12 ヤバいお写真
しおりを挟む「お腹が減りましたね、焼きそばでも作りましょう、ご馳走しますよ。」
私は焼きそばの冷凍生ゆで麺を出し、冷凍野菜、つまりミックスベジタブルを出します。
それにソーセージも缶詰でありました。
お肉がないので冷凍のシーフードで代用です。
ソースと青のり、紅ショウガは袋に付属していたものを使いましょう。
ここには都合のいいことに、ホットプレートがあるのですよ。
アリスさんが、
「美味しそう、そうだお姉さま、皆を呼んで来てもいいでしょうか、久しぶりに楽しくやりませんか。」
「そうですね、むしゃくしゃしているので、派手にやりましょうか。」
結局、皆さんやってきました。
「おいしそうだ、あるじ殿」
缶ビールを片手に、少々酔っているビクトリアさんにつられて、私もほろ酔いでテンションが上がっています。
「ダフネさん、おいしい?」
「巫女様、少し顔が赤いですよ。」
といいますが、ダフネさんもほろ酔いですよ。
楽しいですね、こんどはお好み焼きを出しましょう。
冷凍ですが、お好み焼きと、ついでにたこ焼きも出しました。
アナスタシアさんがほっぺにソースをつけています。
「アナスタシアさん、ソースがついていますよ。」
というと「はずかしい」と赤くなりました。
「でも、このたこ焼きっておいしいですね、生まれて初めて食べました。」
この後は和風のファーストフードと缶ビールの大放出です。
焼きおにぎりもいくつ食べたでしょう?
皆さんと久しぶりに、楽しくおしゃべりしてお食事して、それなりにストレスがたまっていたのですね。
アテネさんとアリスさんには、さらに冷凍ですが、たい焼きもサービスです。
でも、目ざとくサリーさんが見つけて、私もと強要しましたので、皆さんにも配給です。
小雪さんが、口からたい焼きの尻尾をだしているのはご愛嬌です。
写真を取っておきましょう。
私はカメラを持ち出して、皆さんの醜態をパチリ、パチリと取っておきました。
ビクトリアさんが缶ビールをぐい飲みしている一枚。
アナスタシアさんのソースのついた顔の一枚。
アテネさんは、両手でたい焼きをもち、かぶりついている一枚。
アリスさんは、歯に青のりをつけて笑っている一枚。
後の二人はやばい写真になりました。
ダフネさんは胡坐をかいて、焼きそばを食べている写真ですが、下着が丸見えです。
エラムの下着って腰巻ですよ。
サリーさんはもっと過激で、胸がポロンとでている写真です。
で、最後に一枚、本当にヤバい写真がありました。
私が上半身裸で、全身真っ赤になって、自分で自分の胸をわしづかみにしている写真が……
後でアリスさんが、この八枚の写真をセットにして、皆に焼いてくれました。
だれが私を写したのか、謎のままです。
皆、キャーキャーいっていますが、最後の私の写真を見て、大笑いをしてくれました。
ただこの写真は、リリータウンから持ち出したら三日で消える代物です。
皆さんはリリータウンの自室においていますが、アリスさんだけは持ち歩いています。
彼女はどのみち三日で、リリータウンに戻らなければならないので、関係ないのでしょうが、あの写真です!
アリスさんの性格上、だれかに見せる可能性があります、ジジさんあたり……
危険です!
私の恥じを持ち歩くアリスさんは、とても危険人物となりました。
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惑星エラム 第二部 黒の巫女編【ノーマル版】より続いています。 さらに惑星エラム 第四部 新世界編【ノーマル版】に続きます。 第五部あたりから、SF風になってきます?
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