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第三十章 開戦準備
03 飲み仲間
しおりを挟む頭が痛い、二日酔いです。
フルーツジュースが良いと、姉から聞いたことがあります、あとイオン飲料もね。
それにしても、すごいことになっています。
私とビクトリアさんは素っ裸で寝ていました。
ビクトリアさんの胸には歯形がついています。
これは私の歯形?
「ビクトリアさん、ごめんなさい。」
ビクトリアさんが頭をかきながら、私のお腹を指差します。
私のお腹には鮮やかな口づけの痕が残っていました。
二人で笑って、「二日酔いですね、とにかくこれを飲みましょう。」
私はチケットを使って少々お高い、イオン飲料を出しました。
二人とも1.5リットルをラッパのみです。
エレン団長とアグネス隊長が起きましたが、私たちの格好を見て驚いた顔をしています。
ビクトリアさんが、「まだまだ修行が足りんな」と笑って云いますと、
「お二人ともすごい格好ですね」と、感心しています。
ビクトリアさんが、
「久しぶりに気を失うほど飲んだ、この酒はいい、あるじ殿、この酒を作ろう。」
私はエレン団長とアグネス隊長にもイオン飲料を渡し、
「飲んどくといいですよ、二日酔いは大丈夫ですか。」
「さて、この格好はあまりにはしたないですね、ひと風呂あびますか。」
「エレン団長とアグネス隊長、すいませんが手伝ってください、飲み仲間としてお願いします。」
私は後のぐったりしている方を叩き起しました。
アリスさんあたりは「お姉さまの鬼!」といっていますが、いつもの口癖です。
この亡霊の館のお風呂場は、大きく作っています。
この際ですから魔法を使いましょう、私は湯船に水をはり、水を沸かしました。
さすがにここまで来るために、汗まみれの服をひっかけていますが、すぐに脱ぎました。
「さてお風呂にはいりましょう、貴女たちもどうですか?」
ビクトリアさんはもうドボンと入っています。
「あの、風呂ってあれですか?」
「そうか、貴女たちはここの風呂を知らないのでしたね、ビクトリアさんみたいに、裸ではいるのですよ、その前に掛け湯をしてね。」
「さあ、服を脱ぐ。」
二人はもじもじしています。
「巫女様に身体を捧げる時が来たのね」と、呟いています。
「何を勘違いしているのですか?」
「嫌なら、服のまま投げ込みますよ。」
「ビクトリアさん、この二人を投げ込んでください。」
あわてて服を脱いで、二人は湯船に入りました。
ちゃんと掛け湯をしていましたね、ビクトリアさんが云ったのでしょう。
さて残りの皆さんは、「頭が痛い」とか「気持ちがわるい」とか云っていますので、例のイオン飲料を1.5リットル飲ませました。
「トイレに行きたくなる」と、アリスさんが云っています。
「出すものを出せばすっきりしますよ。」
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