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第六十八章 『天候予定表』は雨
黒い髪のティアマト
しおりを挟む其の後、マットや毛布などをだして、
「もう寝ましょう、ペルペトゥアさん、私の『夜の奴隷』でしたね、お酒を飲んで暖めてくれるのでしたね」
「余りいいものはないけど、これでも飲みますか?好きなのでしょう?」
『▼◇▲ヴァレー』という、コーン・ウイスキーを取り出しています、3年熟成した度数40のものです。
マルス移住のおり、製造元はディヴィドソン財閥傘下に入っています。
『とうもろこし』関係ですから、相当に安いお酒ですが、高品質を評価され、ウイッチの通販カタログにも、そのほかエラムのお酒などとともに載っています。
「ティアマト様の下賜されたお酒、もったいなくて飲めません、大事にとっておきたいと思います」
「なにをくだらないことで遠慮しているのですか、じゃあ私と一緒にのみましょう、いろいろ夜話でもしましょうよ」
そういうと、お酒の封を切り、マグカップになみなみと注いだのです。
ペルペトゥアはこのような強烈な酒は初めてした。
「きついですがおいしいですね♪」
「つまみは夕食の残り物、このあたりの袋菓子で我慢してね」
バターピーナッツや、おかきをつまみに、コーン・ウイスキーを飲み始めた二人です。
しばらくして……
「熱い!」といいながら、服を脱いだ美子さん。
「ペルペトゥア、貴女も脱いだらどう?」
「ティアマト様のお許しがいただけるなら」
「許します、その胸をさらしなさい!」
ペルペトゥアさん、ぷるんと出しますと、これがなかなかの巨乳。
「ちょっと悔しいわね、まぁいいわ、この胸、私の物よね!」
「ティアマト様のものです、この身は全てティアマト様のものです、食べてみますか?特に下は、通りがよくなっていますから」
で、テントが揺れたわけです。
ライラは目の前の出来事に、自然と自分の胸を愛撫していました。
身体が火照っているのが分かります。
「もうすぐ私も……ティアマト様……」
結局一睡も出来なかったライラ。
朝が来て、外はかなりの暴風雨ですが、それでもテントも明るくなってきました。
ペルペトゥアとティアマトは全裸で抱き合って、一緒に毛布に包まっていました。
ライラはあるものに気がつきました。
ストロベリーブロンドの鬘が転がっていたのです。
そして良く見るとティアマトの髪でした。
……鬘だったのね……
ティアマトの髪型はショートでした、そして黒髪だったのです。
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