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第四十三章 文化祭
女給さんには向かない女
しおりを挟む「閑古鳥が、声高に鳴いているようですが?」
「寂しい事に誰も来ないのです、外には鈴なりの人だかりなのに……」
「お嬢様の御前に出るなんてのは、相当に根性がいるのですよ」
私はなに?
こうなったら、あのエロいヴァルナ評議会議長の制服でも……
「無理と思いますよ、初対面の者は圧倒されて、エロなど吹き飛びますから」
そうなの?
「でも、私たちはね♪いいですよ」
なにを期待しているのか。
「ご希望には添いかねます!でご注文は」
「お汁粉でもいただきます」
お汁粉ね……
「お待たせいたしました」
「アウセクリス様、お似合いですわ、でも、私がお給仕したいですね、私なら、その白いエプロンだけでお給仕しますよ」
エリザベートさん……無用の火種をかきまぜないの。
サリーさんが、私も裸でお給仕しましょう」、ほら……
「私も……」シルビアさんまで……
危ない会話が始まり出しますので、
「所で皆さん、ドレスですね、ダンスパーティーに?」
「勿論です、エラムでこの噂を聞きつけ、すぐにスーパーハイゲートを通り、Aの整理券を手に入れました」
「私最後から二枚目でした、でも、良かった」
マリーさんが嬉しそうです、清楚な美少女の面影は消えませんね……
でも皆さん、しっかり首にチョーカーが……
このマルスでは誰もが知っている、オーナーの愛人の証、金のチョーカーが誇らしげに……
最早認知されているというか、マルスの女性の憧れ、オーナーの愛人の証、金のチョーカーは羨望の的なのです。
でそこに、茜さんもエールさんたちを引き連れてやってきました。
茜さんが来ると圧倒的です、ますますギャラリーは遠巻きにするだけ……
これでは模擬店は赤字……そういえばクラスメートはと……
ドンびき……富田さんが陣頭に立っていますので、何とか成り立っていますが……
どうやら、お邪魔のようですし……
「私、ダンスパーティーの準備がありますので、早めの昼食を取ってきます、ここで……ごめんなさいね」
昼食をサリーさんたちと軽く食べた後、私は着替え室に入りますと、山下藤子さんが私の着つけの為に、待っていてくれました。
一人でも着られるのですが、お気持ちが嬉しいですね。
私、生まれて初めて燕尾服を着ました。
周りの方がうっとりと見てくれます。
山下藤子さんが、
「何というのか……言葉もありません、多分世界中の女がひと目ぼれするでしょうね」
「朝の茜様のご懸念がわかります、しかし不埒な者が出てくるかどうか、踊る相手も、間違いなしに気後れしますし……うっかりすると、壁の花かもしれませんね」
「それは違うでしょう、男装ですから壁のシミでしょう?」
それならそれでいいでしょう、賢くチンと座っていますから。
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