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第四十章 撤退
時間が足りない
しおりを挟む「皆さん、ご存知の通り、国連の要請によりナーキッドはテラには非介入と決定しました
「よって活動の拠点をマルスに移します、アイスランドのナーキッドタウンの住民はレイキャネース・ハウスに退避するように、あのハウスの地下には輸送船があります」
「いまよりナーキッドタウンは町ごとマルスへ移設する準備にはいります、人々になにかあってはいけません、一月後に移動いたしましょう」
「身一つでよろしい、荷物はそのまま運びます、マレーネさん、それでいいでしょう」
「鈴木順五郎さん、ご足労ですが、臨時にナーキッドのテラでの地位、分散国家としての地域の内政、外交をお願いします、それと近衛師団長をここに呼んで下さい」
近衛師団長がやってきました。
「長谷川師団長、いまより貴官をナーキッドのテラ駐留軍司令官に任命します」
「国連より、ナーキッドはテラに非介入を要請され、これを受諾しました」
「ナーキッドはこの小笠原ステーションと、付属する日本の端島と第二海保、伊豆諸島、デヴォン・ステーション、マン島ステーション、そしてカムチャッカにたいしてのみ、責任を持つことになりました」
「臨時の行政官はこの鈴木順五郎さん、後日正式な者を指名するでしょう」
「貴官の責任は、現在の兵力を持って、このテラのナーキッドの責任地域を防衛する事」
「まず大丈夫でしょうが、それでも兵力は必要です、この先、何が起こるかわかりませんのでね、とくに揚陸などは考慮しておいてくださいね」
「一言注意しておきますが、伊豆諸島を除く、ナーキッドの責任領域の防御は完璧です」
「絶対にテラの諸国家には破る事はできません、精鋭の元帝国陸軍にいうことではありませんが、枕を高くしていてもかまいませんよ、とにかく訓練に励み警備に専念してください」
「実質的に治安警察の任務も、当面していただきます」
「言外のご命令ともども、しかと確認いたしました」
「さて、イギリスとフランスとドイツの移住希望者ですが、残りを後一月で、運ばなくてはなりません、シャルル枢機卿、情勢はどうですか?」
「フランスはミコ様のご提案の通り、テラに残れるなら希望する者がかなりいます、この者たちはかなり多くて500万人ほどいます、またドイツも同様でこちらは300万人、イギリスは100万人ほどです」
合計900万人ですか……
「マレーネさん、デヴォン島に地下都市を造るとしたらどのくらいかかりますか?」
「小笠原よりは条件が緩いですから簡単です、隠れて造らなくてもいいのですから、二月いただければ」
時間が足りないですね……
今は冬ですよね……
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