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第三十九章 人の世の醜き争い
闇夜の殲滅戦のはずが
しおりを挟む漆黒の闇の中を、ヘリが轟音を立ててホバリングしています。
しかし不思議と思わないのですかね、抵抗がないのに……
日本軍をなめきっているのですかね、デルタフォースってこんなに愚かなのでしょうか?
大体普通は奇襲でしょうに、このような轟音をたてて夜にやってくるなんて、強襲を覚悟しているなら中途半端……
たくさん下りてきましたが、向こうには私たちは感知出来ないでしょう、さて幕を上げましょうか?
「ようこそデルタフォースの皆さん、私を殺したいそうですが、皆さんでは無理でしょう、しかし敬意を表して私一人でお相手いたしましょう」
無言で声の方に向かって発砲しています。
同士撃ちになりますよ、ほら二人ほど怪我したみたいで。
「あらあら同士撃ちなどして、天下の精鋭、デルタフォースもおバカさんですね、可哀想ですから、目標を指示してあげましょう」
暗闇にポット私が浮かび上がります、撃ってくれますね、煙いですよ。
「無駄遣いは、そろそろおやめになったらいかが?力の差は歴然としていますよ、士官さん、貴方たちなら無駄だというのは理解出来ているはず、これ以上の悪あがきは愚かという物、時間の無駄、私は忙しいのですから」
おや、ナイフでかかってきましたね、私に白兵戦ですか?容赦しませんよ。
「お相手しましょう、でも死にますよ」
手刀を首にあて残酷ですが落としました。
その首を相手に投げて、
「これ以上はいいませんよ、やめなさい、私は見てくれよりも残酷ですよ」
「この手で直接殺した相手でも万単位、貴方たちのような素人さんには、私の首をとるなんて無理ですよ」
「それでも命がいらないのなら、かかってきなさい、忠告はしたのですから、後は貴方たちの決意しだい」
こういっては何ですが、ここで降伏されたら予定が狂うのです。
個人的には、私を殺しに来た以上、デルタフォースの連中の首をマキン・アイランドに投げつけてやるつもりです。
かかってきなさい、近頃身体がなまっているのです。
全身からエネルギーが滲みでてきます。
私の周囲に稲妻が走りだし、青白い光に包まれているようです。
電撃杖など別にいらないようで……
カミーラさんが呟くのが聞こえました、
「死の女神……」と。
確かに否定はしませんよ、テラに来てからさ、らに人ではなくなってきていますから。
「もはや後はない、自ら招いた結果を味わうしかない!」
稲妻が闇の中で踊り、黒こげの死体が積み上がります。
本当にあっという間です、まぁ首を落とす事は出来なかったですが、一個中隊程度が全滅です。
ヘリ?勿論松明のように燃えています。
西光子さんがやってきて、
「アナーヒター様、余興にもなりませんね、我らが主のお命を狙うのですから、今少し頑張るかと……」
「まだこれからですよ、売られた喧嘩を買ったのですから、後ろにいる物にも、それなりに対処しますよ、ついてらっしゃい」
「お供します」
私は転移しました、どこかって、四国沖の浮かぶマキン・アイランドの甲板です。
お土産付きでね……
黒こげの死体の山を、ドサッと投げつけてね。
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