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第三十二章 ココさんのお友達
箱舟計画
しおりを挟むテラから人々を移住させる計画は、ついに大っぴらに実行されるようになりました。
この計画は、テラの人々から箱舟計画と呼ばれています。
アーミッシュたちは土地を与えれば、自活するようなので、アメリカの予定都市の近郊に、彼らの土地を貸し与えました。
フィオナさんとキムさんが、火星の日差しを受けて、インタビューを受けている動画が公開されています。
采女の指輪が光っています。
ニューヨーク・タイムズ、ワシントンポスト、ウォールストリートジャーナル、AP通信の四社と、日本の同盟通信社、この同盟通信社は解散されず、このテラの日本では存在しているのです。
国家の管理下にあった会社ではありましたが、このたび日本帝国45%、と鈴木商会40%とナーキッドオーナー15%の比率で出資、管理下に置きました。
5社はセントラルシティ、グラブダブドリッブに支局を設置しています。
ここまでくれば、隠す事もあまりありませんから……
火星のテラフォーミングの結果を、大々的に報道してくれています。
勿論、節度を持って……ここでは報道の自由は、人の尊厳の前には自由ではないのです。
アイスランドのナーキッドタウンに、惑星間連絡鉄道のテラ側のステーションが完成しました。
今まではハウス地下に、秘密の小さいのがありましたがこちらは公開されます。
フォボスステーションには、火星に降り立つ衛星連絡鉄道も整備されています。
このフォボスステーションは、ナーキッド社員が火星に移動した後は、再改装して公開されました。
そしてここには法王領の施設、ナーキッド協定各国の領事館などが、入居を始めています。
協定各国内の企業で、ナーキッドに誓約書を出し審査を通過し契約した企業も、ここに進出する事を認めました。
生命の保証はするが、それ以外はナーキッドの命令に、文句なく従う覚悟を固めていただきます。
まぁ、ご都合主義、手前味噌ではありますがね……
各社何故か、美女を一人調達しています。
身体を売っていた方々の中より、選りすぐりの美女を契約して常駐させています。
私、そんな条件をだしたわけではないのですが……
ネイサンさんが、
「ミコ様に贔屓にしてほしいのですよ、献上品の話しは有名ですから、企業としては、社員を差し出したいのでしょうが、さすがにそれはまずいので、プロの美女と契約して、ミコ様が来社する時に備えているのですよ」
フォボスステーションは、30万人が居住出来る都市機能を持っている宇宙船でもあります。
その為に拡張はできません、交通の要ではありますが、あくまでも通過都市の性格を持っています。
無制限の人口の増加は認めていません。
……もし万一のことがあっても、フォボスステーションはアスラ族の科学技術が守ってくれるでしょうし……人類は生き残れるでしょう……
ホテルの進出も、当然認めています、必要ですからね……。
フォボスステーションには、アメリカと日本からも、惑星間連絡鉄道が乗り入れる事に成っています。
この二つのテラ側のステーションは、まだ未定ですが……
そしてスーパーハイゲートの出入り口も設置されています。
エラムとテラをつなぐ瞬間移動装置、特別な人間だけが入れる女性専用の貴賓室……
このエリアは立ち入り禁止、撮影も不可です。
またローマダチア宇宙鉄道も撮影は不可です。
火星の許容人口は十億人程度、まあその半分ぐらいで止めようと考えています。
現在、減少したテラの人口は、さらに減少して35億人程度、5億人が火星に移動すれば30億人、マレーネさんの試算では、さらに5億人は自然減少するとのことです。
テラはユーラシア大陸の大部分が、居住不可能になりましたが、何とかこの25億人は許容出来るでしょう。
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