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第三十一章 女地獄なのよ

再び屋形船で 其の一

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「聡子さん、お客さんが一杯来ました、今日はどこか外食でもしませんか?」

「そうですね、響子もたまにはゆっくりしないと、外国の方ばかりですし……」


「屋形舟の貸し切りはどうですか?この間、好評でしたから」
「いまから間に合いますか?」
「交渉してみなければ、一杯なら、また別の事を考えましょう」

 聡子さんが、屋形船の運航会社を片っ端から電話してくれた結果、なんとか確保は出来ましたが、以前貸し切った運航会社でした。
 超大型の130名の船なら、貸切で対応できるとのことです。

「どうしましょうか?」
 と、聡子さんがいいます。
 電話が相手と繋がっているようなので、私が出る事にしました。

「夏前にそちらを、はとバスツァーで貸し切ったナーキッドの東京支店ですが、料理は対応できるのですか?」
 良く聞くと、キャンセルが有ったそうで、100名分の用意が出来ているそうです。
 もし不足なら少々高いのですが、仕出し料理を取り寄せるとの事です。

「あの時、深川芸者さんが大変良く接待してくれて、急ですが、その時の方を手配出来るでしょうか?勿論、代金は割増いたしますが」
 何とか出来るとのことでしたので、
「ではお願いします、キャンセルされた物は、全てこちらが引き受けます、人数は少ないでしょうが構いません
「後の事は先程の者と打ち合わせして下さい、あ、それと飲み放題は必要と思いますので……」

 聡子さんが、後の事はこまごまと、つめてくれています。

 東京ハウスは私をいれて三十八名……
 お客様が五名……

 17時に出港するとして、アメリカは真夜中……すこし無理ですね……でもヨーロッパなら最大で9時間の時差……朝八時……
 ナスターシャ、クセーニャ
 ディアヌ、エッダ、エール、ヴァルキュリヤの五人、ティア、アンネリーゼにジャンヌ、レイキャネース・ハウスの清女さんが12名、ロワールの清女さん
 マレーネさんもいましたね……
 計二十八名……

 全部で70名……

 ナオミさんたちが待っている部屋に戻り、
「今日は東京の屋形舟でパーティーをしようと思いますが、アーミッシュの二人は構いませんね」

「なんとか折り合いをつけてくださいね」
「所でナオミさん、いまアイスランドに、アメリカ関係の人間は来ているか、知っていますか?」
 と、聞きますと、
「たしかアマゾネス・ハウスが全員、休暇で来ていると聞きましたが」

 アマゾネス・ハウスが六名ね……

「あの……こんどアメリカの者も、招待していただけませんか?」
「今回はヨーロッパ方面ですが、今月中には東京見物に招待します、今回、よく見ておいてね」

 いま四時半ですので、ディアヌさんに、この事を伝えます。
「ディアヌさん、無理ならいいのですよ」
「絶対に行きます、ティアから聞いていますので」

 ディアヌさん、その気満々です。

 五時半までに、続々と美女さんがやってきます。
 富田沙織さんも駆けつけてきます。
 豪華なメンバーな事……

「ミコ様、今日も飲めないの?」
 アリスさん、私も我慢しているのですから……
「帰ったら飲みましょう、相手をしてあげるから」

 まったく未成年、それも女学生の会話とは思えませんね……

「獅子と狛犬、留守番は出来る?」
「ワン!」
「上手にお留守番していたら、上等なお肉を上げますからね」
「ワン!」

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