6 / 133
第二十九章 火の粉は遠く
献上は無用です?
しおりを挟む「目的は失敗、この侍女を助けたいなら、屈辱にまみれてもらいましょうか?」
「どうすれば!」
「貴女の焼け焦げた身体を、晒してもらいましょうか」
「脱げというのですか!」
「そう、晒してもらいましょうか」
「……」
物凄い憎しみの籠った目ですね。
でもそれがどうしたの?
殺されかけたのは私、殺人未遂はそちら。
それを不問にしようとしているのですから、代価としては安いものでしょう。
「エステラ様、私などに構わないでください!」
「いいえ、どの道、この女の望みを、聞くか聞かぬかです」
「わかりました、望まれるならお見せいたしましょう、しかし侍女は助けてくれますね」
「侍女の命は約束しましょう、しかしエステラさんの身の上の保障はいたしません」
で、侍女さんはぐるぐる巻きにさせてもらいました。
エステラさんは諦めたような顔をして、黙ったままヴェールを投げ捨て、車椅子からはいずるようにしており、私を睨みつけながら、かなり苦労して裸になりました。
勝気な女は可愛いですね。
でも両足切断の上、良くこれだけの火傷を負って、死ななかったですね……
「こんな女をどうしますか!」
涙がこぼれていますね。
「女にしてあげますよ、その身体で私に夜の奉仕をしてもらいましょう」
私がそう言うと、
「貴女は鬼か悪魔です!」
「そう、私はルシファーとも呼ばれていますよ」
「でもね、抱くなら美しい女がいいですからね、エステラも綺麗にしてあげますよ」
私は、まずはエステラさんの崩れ落ちた顔を治療します。
五分で十分、元の美しいお顔にしてさし上げます。
「エステラ、この顔なら私は抱きますよ」
と、鏡を差し出しました。
茫然としているエステラさんです。
引き続き、全身の火傷も治療します……
「ちょっと、これから痛いですが、貴女なら耐えられるでしょう」
私はエステラさんの足を復元します。
骨が切断面から伸びてきます。
そして太ももから、徐々に足が復元されていきます。
かなりの激痛のはずです。
エステラさんは、顔面蒼白ですが耐えています。
小一時間で足がもとに戻りました。
30分で、歩けるようになるはずです。
「さて侍女さん、約束ですから命は助けてあげましょう」
「でもね、私を暗殺しようとしたのですから、何らかのペナルティを受けてもらいましょうか」
「悪いけど、毛の無い女にでも成ってもらいましょう、エステラも同じです」
あわてて侍女さんは、股間に手を差し入れます、そして一言、「ない!」と……
「得心したら、エステラを介護してあげなさい、エステラ、イギリスの献上は無用です、さっさと帰りなさい」
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
異世界転移したロボ娘が、バッテリーが尽きるまでの一ヶ月で世界を救っちゃう物語
京衛武百十
ファンタジー
<メイトギア>と呼ばれる人型ホームヘルパーロボット<タリアP55SI>は、旧式化したことでオーナーが最新の後継機に買い換えたため、データのすべてを新しい機体に引継ぎ、役目を終え、再資源化を迎えるだけになっていた。
なのに、彼女が次に起動した時にいたのは、まったく記憶にない中世ヨーロッパを思わせる世界だった。
要人警護にも使われるタリアP55SIは、その世界において、ありとあらゆるものを凌駕するスーパーパワーの持ち主。<魔法>と呼ばれる超常の力さえ、それが発動する前に動けて、生物には非常に強力な影響を与えるスタンすらロボットであるがゆえに効果がなく、彼女の前にはただ面倒臭いだけの大道芸に過ぎなかった。
<ロボット>というものを知らないその世界の人々は彼女を<救世主>を崇め、自分達を脅かす<魔物の王>の討伐を願うのであった。
呪われ姫の絶唱
朝露ココア
ファンタジー
――呪われ姫には近づくな。
伯爵令嬢のエレオノーラは、他人を恐怖させてしまう呪いを持っている。
『呪われ姫』と呼ばれて恐れられる彼女は、屋敷の離れでひっそりと人目につかないように暮らしていた。
ある日、エレオノーラのもとに一人の客人が訪れる。
なぜか呪いが効かない公爵令息と出会い、エレオノーラは呪いを抑える方法を発見。
そして彼に導かれ、屋敷の外へ飛び出す。
自らの呪いを解明するため、エレオノーラは貴族が通う学園へと入学するのだった。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる