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第3部 邪神乱舞

【8章】96話 『聖水』の威力

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 翌朝、二日酔い気味なので、取り出した特製屋外露天風呂?に再びジャポンです♪
 大草原の真っただ中、気分爽快です♪

 さて、朝食はなににしましょうかね♪
 やはりモーニング……
 発電機もそのままですから、電気はあるので、トースト……
 
 高級オーブントースターはいろいろありますが、ここは一枚焼き専用のトースター。
 『三●ブレッ●オーブン』なんてものを取り寄せです♪
 お値段は……た・か・い!
 死ぬ前は1500円ぐらいで買える、何処のかわからないようなトースターを使っていたのですが……

 食パンは……『超● 4枚切』……
 某ネットスーパーから取り寄せたのですね♪
 ここは便利ですよ、本当にそこらのスーパーマーケットのネット版♪
 お肉もお野菜もあります♪果物まであるのですよ♪
 なんでいままで気が付かなかったのでしょうね……

 とにかく、朝ですから、フルーツは、バナナ!ちょっと贅沢にエクアドル産!
 後は牛乳、バターとジャム!
 あれ、シリアルもある!懐かしい……
 余りに有名なケ●ッグ、シリアルコーン♪
 久しく食べてないので、これもチョイス♪

 卓上IH調理器を出して、フライパンを出して、ハムエッグ♪

 サラダはと、このネットスーパーに『サラダクラブ 1/2日分の野菜がとれる緑黄色野菜ミックス』なんてものがあるのでチョイス!

 百均の通販は某社の公式通販ホームページがありますので、ここから食器をね♪
 『お取り寄せ能力』は単品でも取り寄せ可能ですから、便利なのですよ♪
 
「皆さん!朝ごはんが出来ましたよ!」
「えっ、イルマタル様が!」
 
「あの、この機械、どうするのですか?」
「あっ、これね、トースターなのよ、高いのよ」

 とにかく、シリアルなんて食べてもらいましょう。
「これに牛乳をかけて食べるのよ♪」
 
「初めて食べますが、美味しいものですね」
「朝の栄養としては、これに果物ぐらいあれば十分なのですよ」
 バナナなんて勧めながらね♪

 さて、トーストを焼くとして、ハムエッグです。
 トーストも焼き上がり、サラダを盛り付け、ドレッシングをかけて、まず一人分完成!

「順に作るから、だれか先に食べていてね♪」
 最後に自分の分を作ったイルマタルさんでした。
  
 イルマタルさん一行がモーニングなどを食べていた頃、冥界では……

「ただいま、戻りました」
「ベーレット!守備は?」

「この通り、『聖水』を預かってきました」
「早速、使って見ましょう♪」
「お待ちください、まずは私が試して見ましょう」
 ベーレット・セリはこのようにいうと、自らに『聖水』を振りかけたのです。

 実はベーレット・セリにも呪いがかかっていたのです。
 アルラトゥほどではありませんが、ネルガルがアルラトゥの腹心であるベーレット・セリに呪いをかけているのです。
 呪いゆえに、魔物平原を流れる、フブル川の岸辺に短時間出てくるのが精一杯のベーレット・セリ。
 このために冥界の宰相であり、今ではネルガルの腹心である冥界の宰相ナムタルに遅れをとる訳です。

 『聖水』のスプレー瓶から一吹き……
 ネルガルの呪いが文字通り吹き飛んだ。
 
「えっ、これだけで!」
「ふ・ふ・ふ……力がみなぎってきた……まずは裏切り者のナムタルを殺してくれる!」
「アルラトゥ様!これは掛け値無しの本物です、どうかお使い下さい!」
 『聖水』のスプレー瓶を差し出したベーレット・セリでした。
  
 アルラトゥも、一吹き……

「本当ね!力がみなぎって来る!これならマルドゥクの覚悟を待つこともない!私自らネルガルをぶちのめしてくれる♪」
「アルラトゥ様、まずはラマシュトゥ様、セクメト様、ネフティス様とで、今一度今後のご相談を、その間に私はナムタルを始末してきます♪」

「そうね、ここしばらくはネルガルはマルドゥクのところにいる、その間に三人をお茶会に招待して、お茶会がはじまったら、ナムタルを始末しますか♪」
「ネルガルとナムタルがいなければ、この冥界は私の一存で閉鎖できる、七つの門を閉じれば、マルドゥク位でなければ開けられない」
「その間に、『フブル川の渡し』から魔物平原を通り、『遣わされた一人の者』の元に逃げましょう♪」

「いちど『遣わされた一人の者』にこちらの望みを伝えておかれればどうでしょうか?」
「そうよね、礼儀としてもお礼を言わなければ」

 イルマタルさん一行がモーニングなどを食べていた時、『トランシーバー』が再び……

「イルマタル様、アルラトゥです、先ほどはありがとうございます、『神の呪い』を『解呪』できました」
「それは良かったですね」
「それで再度、虫の良いお願いなのですが……」

……

「分かりました、『聖天様』から善処するようにいわれておりますので、安心してください」

……

「そうですね、明日の昼まで、ここで待ちましょう」

「皆さん、私は綺麗な邪神さん一行を、ここで待つことになりました」
「ヴェーパチッティさん、いまから『九四式一号無線機』を取り出しますので、ロマンチック・ドリーム・タウンに連絡してね」
 九四式一号無線機は九四式六輪自動貨車乙に搭載しています。
 筆頭戦闘侍女頭のヴェーパチッティさんは軍関係者として、扱えるのです。

「イルマタル様、小耳に挟んだ話しでは、軍を呼び寄せてはいかがですか?」
「それではロマンチック・ドリーム・タウンの防備が手薄になりますよ」
「そうですが……せめて戦闘侍女頭を招集されては?」
「防備は軍に臨戦待機を命じ、あとは戦闘侍女長でもあられる、エヴプラクシヤ様にお任せなされれば問題は無いかと」
「特別防衛警備班は八名の部下が優秀ですから、タウン内の警備に支障はありません」

「たしかにね、では残りの戦闘侍女頭さんを呼び寄せてくれませんか?それと私のヘリ、H135を動員してくれませんか?」
「オーレリーさんとタラネさん、ちょっとばかり危ない事になるかもしれませんので、帰りのヘリに便乗して帰って下さい」

 オーレリーさんが、とてもごねたのですが、うっかりすると邪神の襲来があるかも知れない。
 私の愛するオーレリーさんとタラネさんに、ケガでもされたら、『私は嘆き生きてはいけない』なんていってですね、納得していただいたわけです。
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