エーリュシオンでお取りよせ？

第２部 嵐の前の平穏な日々

【6章】７５話 箱物ばかり作っています。

「とにかく娯楽が必要です！」
　私の鶴の一声で、ホームシアターを作ることになりました。
　とりあえずはロマンチック・ドリーム・タウン内に作るので、寮を取り寄せた会社のものを流用です。
　あまり街のデザインが混在するのは避けたいのです。

　それよりもまずはロマンチック・ドリーム・タウンの店舗充実です、小型のものでよいでしょう。
　コンビニも必要ですよね、これは前から思っていたのですよ。
　
　商品は某コンビニのオンラインストアがあります、宅配してくれるのですよ。
　もっとも夏至祭の朝食の祝日メニューの、五日目と六日目に出したものですから、簡単ですよね♪
　侍女頭さん以上なら、７００円以下は取り出せますからね。

　サンドイッチなんて美味しいですよね♪
　いくつかのパンメーカーのオンラインショップの商品も置いたりしてね。
　寮を取り寄せた会社から施工例をみると、コンビニがあったのですよね。
　ただ２４時間営業ではありませんけどね。

　次に百均なんてのもあると便利ですよね♪
　大手の通販はないのですが、いろいろありますからね。
　雑貨や食器や文具ならここで間に合うでしょう。

　とにかくですね、７００円以下の商品なら、各種並べてみようと考えているのですよ。
　『消耗品備蓄カタログ』の充実を図るのです！
　服も靴もなんとかありますしね。

　化粧品は『ビューティハウス』で売っていますから、問題はないでしょう。

　薬局も欲しいですね。
　これはドラッグストアのオンラインショップがあります、お薬以外に生理用品やトイレットペーパーも扱っています。
　お菓子もあればパンもありますよ、ちょっと考えてしまいますね……

　酒屋もあれば……これはターニャ商会ですかね。

　おもちゃ屋なんか……これはレンタル？いや、ゲームハウスにしましょうね。

　ジュエリーのお店もあればいいですよね……ス●ロフス●ー社ならクリスタルですから、７００円以下なら結構ありますよね……
　金具やチェーンも７００円以下であります……ホビーの感覚でジュエリーを手作りしていただきましょう。
　はまる方がいるでしょうね……
　アクセサリーも激安のサイトがありましたね……

　カバンやポーチのお店も……

　そういえば本はこちらの言語で取り出せますよね。
　図書館なんて作りましょうか……

　こんなことを皆さんに提案している私でした。

「イルマタル様、楽しそうですね、でも、その前に婚姻式があるのですよ」　
「でも準備は出来ているのでしょう？服も準備しましたよ？」

　招待状は発送済、引き出物も調達済、出席者は王侯貴族が目白押し、席順もスピーチ原稿も決まっています、なにか問題でも？
　
「宿泊場所が足りないのです」

　招待したのは一か国４０名以内、四か国で最大１６０名と決まっています。
　このオスクの街の宿屋は、あまり高級なものはありません。
　その為、各国の連絡事務所が、２０名程度引き受けることになっているのです。
　あとは数少ない高級な宿屋を動員する予定になっています。

「そうなのですが、やはり最低でも貴族ですから、宿屋に泊まれといったら、文句が出まして……」
　
「そこで大変申し訳ないのですが、建物も何とか取り寄せられると、先ほどおっしゃっておられましたので……ホテルなどを……」
「ホテルはいいのですが、人員は用意できるのですか？」
「それはトロティエ商店が何とかするでしょう？」　
「ギルドに怒られますよ、安易に奴隷を購入しないことになっていますからね、その後の維持管理はどうするのですか？」

　……

　一つぐらいは必要ですかね……
　１９０５年竣工の三笠ホテルなら取り寄せられそうですね、重要文化財ですよ。
　客室は３０室、定員は４０名、このぐらいならね。
　ドリームハウスがロマンチック・ドリーム・タウン内のホテルですから、こちらはユートピア・タウンに作りましょう。
　ここはギルドに管理を委託していますので、アンドリュー総裁が上手く裁いてくれるでしょう。
　
　これでも足りないのですよね……
　でも奥の手があるのです♪タブレットＰＣで検索していて見つけたものがあるのですよ…… 

　なんと移動式のホテルが幾つかあったのです。
　そのうちのトレーラーハウスタイプのホテル、イギリスの会社が販売していますね、ここに注文のメールを送ってみると……取り寄せできたのですよ。
　容量が倍になっていますので取り寄せ可能です。

　４０フィートの船舶用コンテナを利用しているようで、８つの個室に区切られています。
　一室二人ですが、収納ベッドがついており、最大四人まで宿泊できます、勿論、トイレとシャワーがついています。

　この会社の広告ビデオを見ますと、二階建てに出来るみたいですが平屋にしておきましょう。
　後が面倒ですからね。

　おっ、ロビーなんてのも出来るみたいですね、フロントと小さな喫茶ルームみたいです、二台のコンテナを両端に配置して真ん中に切妻型の屋根をかけるようです。
　
　一台で８室、８名～最大３２名ですね……これ、後で高級召使奴隷さん用の宿舎に転用しましょうかね……
　これを８セット、最大宿泊人員は２５６名となります。
　これにフロントを用意します。
　招待客はこれで大丈夫でしょう。

　使用人の分？
　この会社には組み立て式の屋外ベッドルームがあります、サイコロのようなエアーテントというのでしょうかね。
　一応二人は寝られますよ、マットレスとシーツをいれ、三段ＢＯＸを一つ、フロントで魔法瓶を一つとカップを二つを受け取っていただきますね。
　そうそう、照明はランタンですよ。

　トレーラーホテルを転用の場合、一人一室、空いた場所に机を入れるつもりです。
　高級召使奴隷さんは四グループに分かれていますので、移設後にフロントを三セット追加です。
　これはかなり広いので、喫茶ルームは食堂に模様替えですね、なんせお弁当を暖めればいいのですからね。
　専用の浴室トレーラーも用意しましょうね♪

　これでホテル問題は解決ですね。
　でも、屋外ベッドルームはアンドリュー総裁のたっての願いで、ギルドに提供することになったのですね。
　このホテルは『ポータブル・ホテル』と名付けました。
　
　先の取り寄せた三笠ホテルは『イルマタル・ホテル』と命名されたのですよ。