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第2部 嵐の前の平穏な日々

【6章】69話 祝日風景 午後

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 お昼は何にしましょうかね♪
 そんなにお腹は減ってはいませんが、用意されている昼食はそれなりの量があります。
 全て丼となっていますので、持ち帰ることも可能です。

 こちらも選択出来ますよ、ただし朝食同様、選択は早い者順ですからね。
 のんびりと来た方は、選択出来ないかもしれません。

 648円のものが10種類、同じ価格で、ご飯の代わりにパスタとなっているものが2種類、
 大盛りご飯になって595円のものが3種類。
 全部で15種類、1種類28食限定となりますね。
 全て12センチ角の四角い紙ボックスに収まっています。
 スプーンとおしぼりがついていますね。

 明日は似たようなものですが、別の業者さんとなります。
 ご飯の大盛りのものが5種類で600円、何故か大盛表記がないものが1種類で500円です。

 明後日も10種類 、結構魚系の丼もあります。

 四日目は天丼関係が3種類と油肉蕎麦、別の業者さんのロース味噌とんかつ丼や牛すき焼き丼のお肉関係が4種類とサラダうどん。

 五日目は鶏そぼろ丼とか大盛り4種類と魯肉飯、これだけは高くて大盛りは無理、さらには某ほか弁の会社より6種類、全部大盛りです!

 六日目は中華……500円がいっぱいあるのですけどね……25種類!
 面倒だから全部です!
 840人分ですから、除算すると33.6、切り上げて全種類34食用意!

 七日目は9種類全部大盛り、トルコライスなんてお勧めですよ!

 インスタントスープは大量に各種おいてあります、ご自由に取ってね♪

 夫人さんが忙しそうに働いてくれています。
 
 私はナスとミートボールのトマトソースBOX、やはりご飯大盛りのものでしょう!

「それにしても、種類をもう少し減らせばいかがですか?」
「ご飯の種類?」
「はい」

「嫌よ!選ぶことは楽しいのよ!何でも効率化するのは寂しいでしょう? それに……」
「それに?」
「いろいろ商品の品揃えなんて、考えるのは楽しいの!」
「貴女たちはお買い物をするとき、ああでもない、こうでもない、とするのは楽しくないの?」
「男どもに笑われるけど、これは女の一番の楽しみよ!」

「そうですわ!イルマタル様のおっしゃる通りです!」
 側妻さんたちは、私の味方のようですね。

 こんな話しをしながら食事を済ませ、いよいよ儀式用の衣装の話しを詰めることしました。

「では私の家に行きましょうか?」
 
 私の家は13mx4mx4mに収まる『ロワイヤル』と呼ばれるタイプ、Wロフト仕様です。
 これに同じ会社の『スカイ』とよばれる屋上付きの店舗用トレーラーハウスを接続しています。
 この増設の入り口を一番端の窓と入れ替え、本体の掃き出し窓とぴったりと合わせたのです。
 私の私的な応接室として使用しています。
 この応接室で皆さんと会議するのです。
 
 よく分りませんが、なぜか侍女さんが全員やって来ています。

「ではこれを見てください」
 私が奥さんたちの儀式用の衣装として、探し出したサイトの商品一覧です、もちろん画像も印刷されています。
 基本的にミリタリー風のワンピースジャケットです、いわゆる軍服ワンピースというジャンルに属するものです。
 このサイト、有名ですよね♪

「これはいいですね♪」
 制服ですし、シーズンを考えると、ロングコートと普通のワンピースコート、そして半袖ワンピースで一セットが必要です。

「デザインはこのサイトの物を選んでください、そのデザインで、私が調整してここに出して見せましょう」
 
 私とエヴプラクシヤさん、そして側妻さん用として、ダブルボタンで衿幅も高くシンプルなデザインのものを採用。
 色は私とエヴプラクシヤさんが暗いボルドー、側妻さんは黒に近いオリーブ?ですかね。
 表地は毛90%+ナイロン10%、裏地はポリエステル100%
 半袖ワンピースだけは表地も裏地ポリエステル100%

 侍女長さん、侍女頭さん、夫人さんはダブルの飾りボタンがついているもの、フロントダブルファスナー仕立てで、下からもファスナーを開けることができます。
 ワンピースとスカート、ジャボタイ、腕章がセットとなっており、侍女長さんは腕章に金糸で刺しゅうすることになりました。大急ぎで刺しゅうするようですよ。
 侍女長さん、侍女頭さんはの色は暗めのオリーブ、夫人さんは紺色と決めました。
 服地はロングコートだけ表地は毛90%+ナイロン10%、裏地はポリエステル100%
 あとは全て表地も裏地ポリエステル100%

 侍女さんは、こちらもダブルの飾りボタンがついてフロントダブルファスナー仕立て、フロントには、胸当て布があり、取り外し自由、首元のリボンとスカートが付帯した3点セットで、後が編上げ仕立てで、ウエスト調節ができるようです。
 色は黒、全て服地は表も裏もポリエステル100%

 ただし戦闘侍女さんたちは、『情人待遇召使戦闘奴隷』となるわけですので、本当の儀礼服としての軍服となりますので、一律同じデザインです。
 装飾ダブルボタン、肩章に袖章、色はブルーグレイの長袖、夏服としてホワイトの長袖、ロングコートの代わりにロングマントのセットとなりました。

 ここまでの方は、ブローチを胸または襟につけます。

 さて後は高級奴隷、上級召使奴隷、召使奴隷さんとなりますが、ミディアム丈のミリタリー風ワンピースを一着となりました。
 サイズもM~L、L~LL、服地は表も裏もポリエステル100%に変えてあります。

 高級奴隷さんは飾りのダブルで、肋骨風のチェーンがかかっています。
 肩章もついており、色は黒、かっこいいですよ♪
 評判はかなり辛辣なものが書かれていましたが、私が作り上げるわけですからね、縫製からなにから最高の品質ですよ♪
 
 上級召使奴隷は飾りのダブルボタンで、カーキー色のものです。
 こちらも私が取り出した以上、品質はいいですよ。

 召使奴隷さんはツーピース風のワンピース、上は白、スカート部分は黒、広幅の黒いネクタイ付きで、肩章や袖章も黒に赤いラインが入っています。
 スカート部分には、ダブルの飾りボタンが、赤いラインととともに入っており、ミリタリー風の雰囲気をだしています。

 靴はロングブーツでしょうね……
 12,900円ほどで買えますね、サイズは22から25までの7種類、色は黒です。
 3Eで履き心地がよさそうです。

 一応サマーブーツもありますよ、こちらもサイズは22から25までの7種類、色は黒です。
 16,020円、メッシュサマーブーツデス。

「三時ですか……お茶にしましょうか……」
「その前に取り寄せていただけませんか?」

 で侍女さんまでの分を取り寄せました。
 えっ、ここで着替えをするのですか?
 
 あれ、貞操帯は?

「家の中ですから、ハレムの中はしなくていいのですよ」

「ねぇ、ハレムの中ではしなくてもいいのだったら、ロマンチック・ドリーム・タウンの中もいいのではありませんか?」

「……いわれれば、そうですね……でも、なにかつけていなくては落ち着かなくて……」
 ここですよ!ここで一押しするのです!

「簡単に脱げなければいいのでしょう?ボディスーツとか補正下着とか、一体型のものならフィット感もありますよ」
 
 見本を幾つも出しました。
 いい物は700円ではありません!しかしここでケチなことをいっては、貞操帯を常時装着する羽目になります!

 一日分の枠125個を使い尽くしましょうか……下着は種類が多くなりますから……それほどは必要無いか……

 ちなみにワ●ールのボディスーツで検索してみますと32種類……でもブラジャー、ウエストニッパー、ガードルの全てをこなすのですよ。

 スリップもいりますかね……同社のものはサイズが2種類ですか……ガーターベルトがサイズが3種類で7色、ガーターストッキングが5色……
 一人あたりボディスーツ、スリップ、ガーターベルト、ガーターストッキングを7着配布すればいいでしょう。

 枠が60個必要になりますね、取りあえずガーターベルトがサイズが3種類で色は黒色、ガーターストッキングも黒として42枠としましょう。

 膨大な量の見本を取り寄せました……

 で、下着もここで?更衣室は?いやいや、それは……
 
「今更なんですか!肌を合わせた仲でしょう?」
 もう恥ずかしいなんて、誰も思わないようです、あちこちでお尻やお乳が揺れています……はぁ……
 
 侍女さんも下着や服を渡され、本来の私の居間で着替えることを命じられています。

 ワイワイいいながら、全員着込んだのが4時……

「とにかく服の話しはこれでいいでしょう?お茶をしましょうよ」

 全員で30名、その昔、皆で食べたパウンドケーキをだしました。
 侍女さんがお茶を入れながら、皆さんに配ってくれています。
 でもね、エクレアやシュークリームも、すぐに取り出せるようにしておきたいですね……探しておきましょう。


「やれやれ、疲れましたね……」
「でも、ホッとしました」

「必要な数量を明日だしましょう、計算しておいてください」

 その後、なんてことの無い四方山話をしていると、もう夕食の時間となったのです。

 でも結局は貞操帯の話は、『生理用貞操帯』を、ロマンチック・ドリーム・タウンでは着用となったのですよ。
 あれだけ出した補正下着は、そのまま取られたのですよ!
 儀礼服の為の下着として、住民807名、支給したのです。
 なにか上手くやられたと思うのですが……
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