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第2部 嵐の前の平穏な日々
【5章】57話 再開発計画は楽しいですね♪
しおりを挟む「これを見てください!」
サロン・キティの面々に、召使奴隷さん用住宅の、モデルハウスを見てもらっています。
「車寄せの屋上に上がれるのですか?」
「屋上に洗濯物が干せます」
「ウッドデッキがお洒落です!」
「トレーラーハウスの周りは無粋ですからね」
「サンルームもつけられますよ♪」
「部屋が広がるのですね♪」
「このカーポートを上手く使えば回廊も可能です、今まで雨の日は傘でしたからね、特に冬は苦労したでしょう?これ雪がかなり積もっても大丈夫なのですよ♪」
「それは便利です♪」
皆さん、ノリノリなのですよね。
で、この際、ロマンチック・ドリーム・タウンを再開発することになったのです。
そこでいろいろな問題を話し合いました。
まず給排水の問題です、いままでは住宅の機器ごとに、女中さんたちが家々を回り給水、排水浄化をしていました。
これでは余りに大変なのです、そこでまずこれを何とかしようとなりました。
浄化槽は必死で検索しましたら、工事を請け負う会社があり、メンテナンスも定期的に行うとありました。
試しに私の家の横に、この屋上テラス付のカーポートを取り寄せます。
そしてこの浄化槽会社にメールで、五人槽の高度処理の合併浄化槽を指定、メンテナンスも込みの発注をし、直ぐにと要求すると、メールの返事はありませんが、直ぐに五人槽が埋まり、配管がつながります。
メンテナンス契約をすると、この会社が責任を持って清掃会社を手配するようで、勝手に掃除をしてくれるのですよ♪
高度処理していますので、そのまま雨水用の排水溝に汚水が流れていきます。
ロマンチック・ドリーム・タウン内の道路には、必ずU字溝を作っていたのが幸いでした。
大体五人槽で間に合うでしょう。
次に給水です、水道は厄介ですね……そこで女中さんたちに聞き取り調査を実行、すると一軒に一カ所ぐらいなら、そんなに手間ではないそうです。
その上に場所が分っていれば、どこからでも可能ということです。
どこに給水タンクがあるか、ロマンチック・ドリーム・タウン内の地図を作り、場所を明示することで、事務所あたりから給水が可能となりました。
そこで本当にいろいろ探したのですよ、見つけたのです。
『み■が●君』という製品です。
これは非常時の給水タンクらしくて、空気圧ポンプで加圧するらしいのです。
これの良いところはメンテナンスフリー、電動空気圧ポンプを使えばいいのですからね。
これまた必死に施工会社を探しました、なんとか施工する会社をみつければ、取り寄せ可能なのですから……
屋上テラス付のカーポートの側面に設置しましょう、163リットルを2本設置します。
つまり、屋上テラス付きカーポートの下に、五人槽の合併浄化槽が埋まり、非常時の給水タンク163リットルを2本設置し、ついでですから、ここに下にディーゼル発電機もおいておきましょう。
風除けに平板タイプのサイドパネルもバックと階段側に取り付けます。
ダウンライトも上吊り棚も収納式サポートも、オプションで付けられるものは何でもつけてと……なんか楽しい♪
物置は階段下に小さい物をつけることにします。
幅620ミリ、奥行き548ミリ、高さ1,900ミリ、のものと、幅920ミリ、奥行き548ミリ、高さ1,300ミリ、のものです。
アシスト付四輪自転車もなんとか置けますね、車幅が580ミリ、全長が1,740ミリですから二台でも余裕でしょう。
これを『インフラ施設』とでも呼びましょう、ここに家を接続する形にするわけです。
これを住居設置予定の場所にあらかじめ用意しておき、その近くに街灯も設置、いよいよの非常時になれば、ここにキャンピングカーやテントを設置すればなんとか生活できるでしょう。
積雪対応の屋外倉庫もありますから、これもなんか活用したいですね、家の横あたりに置くとかね。
屋上テラスのついてないカーポートを利用して、その下にウッドデッキなどを設置するものを、『玄関施設』とでも名付けておきましょう。
これについては『明かり取り屋根』のオプションを取りつけておきます、暗いのは極力避けたいですからね。
まず女中二人用住宅から改修しましょう。
この女中二人用住宅は手狭です、そこで離れを増設することになりました。
そこへ同じ会社のもので『ポ●ット』というものを二つ取り寄せて、左右に横付けします、長さ3.8mx巾2.3mx全高2.7mで、連結部は同じ会社が連結について注文を受け付けるとありましたので、そのまま取り寄せますと、うまく収まったのですよ。
この改修女中二人用住宅の裏に『インフラ施設』をぴったりと設置、例のカーポートを取り寄せるウェブは改修も『全国対応』なので、中二階から屋上テラスに出られるように片開きドアを取り付けました。
こいつは収納スペースがありますが、ここの壁をぶち抜けば勝手口と出来ます。
洗濯機は『インフラ施設』の下に置きましょうかね。
増設部は各自の個室とし、好きにしていただきましょう。
私としてはロフト付ベッドを入れて、デスクドレッサーとイス、そして小物入れなどを下に置くのがいいような気がしますがね……
一応、脱衣室なんて付いているようですが、ここはクローゼットとして使えばいいでしょうね
中二階は倉庫なんてね、まぁどう使うかは二人で相談していただきましょう。
ただ新しく住宅を入れ替えた場合は、このドアが問題になります。
でこの会社のサイトを徹底的に読みました、すると『カスタマイズ可能』とあります♪
なら入れ替えるときに、中二階にドアを指定、『インフラ施設』の屋上になんとか出られるようにしましょう♪
『インフラ施設』は屋外階段がついていますので、中二階に出入りするのは、なにかと便利ですからね♪
「いいですね♪女中さんたちも喜ぶでしょうね♪」
次は夫人一人用住宅の改修です。
女中二人用住宅と同じ会社のものでしたよね。
『●●コテージ』と呼ばれるもので、長さ6mx巾2.3mx高さ2.8m
4点式ユニットバス、ミニシステムキッチン付、これにクーラーと灯油ファンヒーター、シングルベッドとテーブル3点セット、発電機は当然ついています。
まず浴室の横に空間がありますので、洗濯機や洗面台などを置きます。
ここも狭いので思い切って、フリープランの同じものを、ぴっちりと背面を合わせる逆向きで増設、壁が重複するのはもったいないですが、壁を1800ほどぶち抜き、引き戸をつけ、増設部分は納戸とちょっとした寝室を作りました。
寝室には広めのベッドやサイドテーブルなどを置き、元々あったドアはガラスドア変更、採風・換気が出来るタイプです。
ここには小さい小階段も設置、裏に出られるようにしておきます。
元の玄関には、網戸ドアもつけて通風も考慮しました、この裏側に『インフラ施設』をつけておきます。
増設部の玄関は勝手口となります。
表玄関のウッドデッキですが、ここにはサイクルポートに積雪100センチ対応のものがありましたので、これを屋根代わりにし、その下にウッドデッキを設定します。
『玄関施設スモール』とでも名付けておきましょう。
これで風除室を取り寄せしても大丈夫、サンデッキもいけそうですね。
『玄関施設』より『玄関施設スモール』のほうがいいですね……こちらを多用しましょうか。
次は夫人二人用住宅の改修は一人用とほぼ同じ、ただ子供部屋に使っていたものをもう一つ直線に接続、こちらを子供部屋としました。
元の子供部屋をユティリティルームとして、洗濯機や洗面台などを置きます。
侍女さんから上の方々はトレーラーハウスとなりますので、その横とか後ろに『インフラ施設』つけます。
そして入口には、『玄関施設スモール』を軒側の長さに合わせて連結して設置しましょう。
トレーラーハウスの下や道路の下はコンクリート舗装としました。
プレキャストでもよいのですが、土間コンクリート打設の会社しか探せなかったのです。
でも道路用はなんとかできたのですね、冷や汗ものでした。
排水溝は、私が『完璧』に施工していますので大丈夫ですよ。
通路には積雪100センチ対応のサイクルポートを流用、歩道側にこれを並べます、車道に屋根は当然ありません。
ところどころに『玄関施設』のデッキなし、ハイルーフ仕様を設置、その後方に同じ面積の空地に土間コンクリ―トが打設してある露天のカーポートもあります。
なぜハイルーフ仕様かというと、臨時雇員さんの軽キャンピング・カートがポップアップルーフを上げても収まるからです。
これを『回廊ビック』と名付けてあります、サイクルポートのほうは『回廊』と名付けました。
この軽キャンピング・カートはオプションの二段ベッドを入れてありますので、緊急時には四人が寝れます。
この空き地には積雪仕様の屋外倉庫を置きました、防災備蓄品を置こうとしたからです。
そこでとんでもない物を見つけました!
ガソリン缶詰です!
1リットル缶を18本、20、606円也、1リットルあたり約1、150円……
高いですが、この際値段はどうでもいいのです、おや?ハイオクもありますよ……
でも今のところ必要性がないですね……とにかくお気に入りに入れておきましょう……残念ですね……
で、さらにごそごそしていると、今度は灯油缶詰を見つけました!
何を備蓄するか、サロン・キティの皆さんと相談ですね、とにかく箱物を設置しておきましょう。
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