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第三十章 睦月は睦び月(むすびつき)なりて
愛欲まみれで破格のご褒美あり
しおりを挟む「ところで雪乃様、思うのですが、私たちは雪乃様の『斎女(さいのめ)』、永久奉公人ですが、なにか雪乃様のモノであるという、証を身に着けようかと考えるのです」
「それで、なにがいいかと考えたのですが、先ほど雪乃様が『いつも私の手が、そして口が、皆の身体を求めています』とのお言葉を聞き、いつも触っていただけるように、『乳バンド』はつけないようにしようかと思うのです」
八重様が、このようにおっしゃるのです。
「ただでさえショーツは履かれていないのに、この上ノーブラになる必要はありません!」
そうです、メイドさんたちは都腰巻、つまりノーパンなのです。
さらに和様が、
「ではせめて、雪乃様にこの身を捧げました以上、貞操を守りたいと思います」
「古事記には『美豆の小紐』とあり、また『万葉集』には裏紐と呼ばれる歌もありますところの、貞操帯らしき物を装着したいのですが」
「『君戀 浦經居 悔 我裏紐 結手徒』 、意味は『あなたを慕って、思い沈んでいますと悔しくも私の下紐が解けて仕方なく、それを結び結びする手がだるくなります』」という下りですね。
――『万葉集』巻十一 題詞 正述心緒
このあたりの解釈は、貞操帯秘聞 : 民俗随筆 佐藤紅霞著 昭和9年出版、 遊戯化されたる貞操帶の話、インターネット公開(保護期間満了)――
さすがは和様、女学校の先生ですね……
でも、却下です!
ここでいう、『美豆の小紐』とか『裏紐』つまり『下紐』というものは、アイヌ民族の貞操帯のようなものではありませんかね……物理的に守る貞操帯ではなく、精神的なもの?と私個人は考えるわけです。
村上島之丞の『蝦夷島奇観』には「女は腰に細き緒を六重結ぶ。いやしき者は三重結べり。成長の後もおなし」――貞操帯 (アイヌ) 歴史の項 ウィキペディア より――とありますものね。
これなら都腰巻となんら変わりはありません!
「それほどいうなら、恥ずかしい下着をつけていただきます♪」
「どのようなものが、お好みなのですか?」
「あとでお見せします!」
と云う訳で、お風呂でさんざんおさわりして、皆で応接間に移動、私のムラとするだろう、セクシーランジェリー(過激)を検索、五社ほど抜き出し、2,500円までの物をものをページを印刷、製本化して皆さんに渡したわけです。
「この中から適当に選んでください!」
さすがに皆さん、恥ずかしそうですね。
「裸のほうが恥ずかしくないですね……」
「これなら、恥ずかしくて人には見せられないでしょう?」
「それからね、皆さんの操ですが、私とねんごろになった以上、私の許可なくエッチはできませんよ、私のモノなのですから、守られているのですよ!」
そうなのですよ♪私の物になった以上、加護がかかり守られるのですよ、すべての事からね♪
千代子様が、
「それではメイドの内、このお屋敷の内部に入れるのが『斎女(さいのめ)』、それ以外は『巫女』、といたしますね」
「任せていますから、構いませんよ、ただね、『斎女(さいのめ)』という以上は、先ほどのようなことをしますので、本人に納得させてくださいね」
「それから私としても、意に沿わぬ方は避けたいので、それなりの方をお願いますね」
「『巫女』になる方も、濃厚なキスをさせていただきますので、これも納得させてください」
「分かりました、採用に当たり、初期教育を徹底的にいたしますので、ご安心下さい、『斎女(さいのめ)』は『巫女』の中から選別という形に致しましょう」
その夜、久しぶりにメールが届きました。
……お盛んであるな、我ら、『ますます笑ひえらぎ』和んだ……此度の件、汝の聖女としての力をさらに向上させてやろう……
……汝と『まぐわい』をした者、汝もであるが、『不老』としてやろう、寿命はいかんともしがたいが、身体などの老化を三十歳を上限に止めてやろう……
……女性は三十歳が性欲の絶頂期、汝ら、よろしく励み、愛欲を楽しむがよい、我ら、楽しみに見せてもらう……
何ともストレートな事……
でも、三十から老けないのは、物凄い朗報ですね……呪いかもしれませんね
愛欲まみれになれば、破格のご褒美あり……ということです。
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