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第二十三章 楽しい我が家?
ダンス!ダンス!ダンス!
しおりを挟む発電機は、いつの間にか出来ていた、大きなガラリ窓が付いている地下室に設置しました。
小さなダンスホールみたいな空間がありますね……
二台置けとメールにあり、今回だけは同じ物が二台取り寄せられたのです。
時間は丑三つ時……、皆さん、寝入っているのですが、神様が時刻まで指定されたのです。
凄いですよ、配線ケーブルが蛇のようにうごめいて、壁の中に埋もれていくのですから……
全てが完了?でも光がスポットライトのように一カ所照らすのですよ!
ここで、フレンチカンカンを踊れとおっしゃるの?
えっ、ノーパンで?
なんか、神様の意向が分かるのですね……
それで……神域なのね!
踊りましたよ!裾を持ち上げ、スカートを振りながらね!
このとき、ネグリジェを着ていたのですよ!
誰も見てないと思っても、恥ずかしさがこみ上がってきますよ!
一人エッチを見られていたと思っても、スポットライトを浴びてノーパンでフレンチカンカン……これはね……
最後にスカートを巻くってお尻を見せるのですよ!
歓声が聞こえたような……あれ、女性の声も聞こえますね……八百万の女神様も、変態と確信した次第です。
あぁ……八人で踊れ?申し訳ありませんが、こればっかりはご遠慮します!
皆とのエッチののぞき見で我慢してください!
翌日、といっても夜が明けて、皆さん、起きてきて唖然としておられました。
「とにかく説明は帰ってからにいたします、神様からのご褒美を頂いたと、理解しておいてください」
朝食の時、皆でいつものトーストを食べながら、ふと思いました。
電気が潤沢に仕えるのなら、ホームベーカリーもありよね……
ピーナッツバターをトーストに塗りながら、考えていました。
「さて、登校いたしましょう」
今日はもうすぐ行われる校内運動会の予行演習……
入場行進、リレーにダンス、帝国第一高女ではバレーとバスケットもあります、最後に連合体操……あれ、棒倒しとか騎馬戦は……ないですよね、女学校ですから。
でも綱引きはあります、ただね、花火は厳禁なのですよ、何といっても宮殿が近いですから、そんな物打ち上げたら、警官が飛んでくるらしいのです。
一応、観客席が整えられ、保護者保証人が来られます、勿論来賓の方も来られますね……このときばかりは男子禁制も解除らしいのです。
来賓は白川宮ご夫妻……さすがにお母様やお父様は来られませんが、おばあ様がやってこられるそうです。
やはり紅白に分かれるようですね。
今年は十月十五日、華族高女も同じ日のようです。
文子様に聞くと、華族高女の運動会って、美容術とか云う物が……何なのでしょう?
洋子様が
「雪乃様は何に出られるのですか?」
「バレー、あとはクラス対抗リレーですね」
綱引きとダンスと連合体操は全員参加ですからね。
といってもダンスは、1年はカドリール、2年はカレドニアン、3年はランサース、4年はマズルカ、5年はコチロン・ファーストとなっているようです。
大体スクエアー・ダンスと呼ばれる物ですね。
連合体操と呼ばれる物はスウェーデン体操なのです。
ほとんどダンスと体操に占められているのです。
ほんと、学校のこのあたりのダンスなら可愛いのでしょうに!
神様は、エロ神楽がお好きなのですから!
でも、大正あたりの女学校生活って、案外楽しい物なのですよ……
下校後、詳しい説明をさせていただきました。
「そんなダンスを踊ったのですか!」
「内緒ですよ、皆さんとは、もう離れられない仲だから云うのですよ」
「それは分かりましたが、そんな踊りが……お神楽なのですか……」
ここで、平野千代子様が、
「そういうことなら、私も下着をからげて、雪乃様の横で踊らせていただきます、お一人でそんな恥ずかしい踊りを踊らせはいたしません!」
ダイアナ様が、
「そうです!千代子様のおっしゃる通り!私もお尻をだして踊りましょう!」
あぁぁ……これで決まりです。
衣装ですが……巫女服がよいようですよ……何となく分かるのですよね……
正式な巫女装束でなくて、スカート式の奴です……
でですね、まず私が手本を踊り、皆で夜、地下室でこっそりと練習したのですね……
そして八名でノーパンフレンチカンカンを踊ったわけです!
以来、本当に仲間になった気がしました。
もう、愛人とか巫女とか関係ありません!
神様!必ず私たちを幸せにしてくださいよ!お約束、お願いしますね!
すると、どこからともなく、かすかに良い香りが漂いました。
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