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第二十三章 楽しい我が家?

読書は勤労意欲を奪うのです。

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 本ですよ!本!のんびりと読書の時間♪
 私はE・E・スミスを読んでいます♪

 1926年がMAXですので、スカイラーク・シリーズの第一作、『宇宙のスカイラーク』は大丈夫とおもったのですが……
 1921年まで執筆のはずですが、1928年の発表ということで、時代考証不一致でした……残念です。

 でも、スカイラーク・シリーズ全四巻は取り寄せたのです♪
 私は読めますからね♪前世、この文庫版は持っていたのですが、引っ越しのどさくさの時、全てゴミとして処分してしまって……私としてはもったいないことをしました!

 いまそれが新刊状態、それもハードカバーとして、目の前にあるのです♪
 
「嬉しいわ♪スカイラークがこの世界で読めるなんて!」
 この後、レンズマン・シリーズも読むつもりです♪
 何たってスペース・オペラの金字塔ですからね♪
 『銀河パトロール隊』、『グレー・レンズマン』、『第二段階レンズマン』、『レンズの子供たち』までが、本編と思いますが、『ファースト・レンズマン』、『三惑星連合』、そして外伝の『渦動破壊者』も取り寄せたのですよ♪

 私、本当は女だったのですが、SFが大好きで、熱心に読んでいた学生時代……
 
『大宇宙の探究者』、『火星航路SOS、惑星連合の戦士』、は未読ですが、売っていましたので断固取り寄せです!

 神様、ありがとうございます!私、幸せです!

 全て、『関係者以外、閲覧不可』、『機密本、複製不可』ですけど、私は関係無いのです!

「熱心に読んでいるけど、何の本?」
 お母様が聞いてこられました。
「SFです♪」
「あら、『関係者以外、閲覧不可』とあるけど、どういうこと?」
「出版時の世相が、この時代の雰囲気と合わないので、制限がかかっているのです」
 お母様は、この膨大な本の出所をご存じですから、構わないでしょう。

「聖女の力ということね」

「お母様は関係者ですから、お読みになれますよ」
「神様に叱られるからいいわ、それに私、いまの本で忙しいから♪」

「おばあ様は我を忘れてお読みのようですね」
「そうね、でも目は大丈夫かしら?」
「皇太后様、根を詰めると目に悪いですよ」

「あら、そうね、この本、面白くて、ついつい♪」
 
 そろそろお昼の時間ですね……
 メイドさんも読みふけっておられるようだし……
 お昼は取り寄せようかしら……

「お母様、そろそろお昼ですが、なにか簡単なお弁当でよければ、取り寄せようと思うのですが、良いでしょうか?」
「助かるわ、いいの?」
「皆、のんびりとしておられですから、たまには手抜きも良いかと……」

「メニューは何かしら?」

 『ご●クル』という、宅配サイトはお店のメニューを印刷出来るようで、印刷物を本として取り寄せられるのです♪

「こちらから選んでください」
 皆さんにも集まっていただき、メニューを渡します。
 まぁ、お昼なので、お丼関係ですけどね。

 皆さん、み●し大●戸さんの、『さばの塩焼きと豚の角煮』、『牛肉カルビと鴨のスモーク』、『鮭の塩焼きと鮭そぼろ』、三種類のどれかを選ばれました。
 ご飯が200グラム、大体大ぶりのお茶碗一杯の上に、おかずがのっている丼タイプです。
 これ、600円税込です。

 お汁がないので、これはフリーズドライのものにしましょう。
 『たっぷりにゅうめん 鶏南蛮風スープ』という物があり、評判も良いのでね。
 900円で3食ですが、量もそこそこありますしね。

 あれ、小丼もありますね♪、お湯をかけて、ご飯の上にかけるだけですか♪
 便利ですよね♪

 平野千代子様と楢原冨士子様とが、お湯とお椀を持ってきてくれます。
 皆さんの目の前でお湯を注ぎ……さあ、召し上がれ。

「このにゅうめん、お湯を注ぐだけで出来るの?凄いわね♪すこしいただけないかしら♪」
 おばあ様、かなりお気に召されたようです。

「差し上げますが、内緒にしてくださいね」
「分かっています♪」

 メイドさんにも、もの凄く好評でした。

 秋の読書は、この後も続いたのです。
 ほんと、のんびりします。
 こんなことしていると、勤労意欲が失せてしまいそう……
 そのまえに、学校も行きたくなくなる……

 さっさとお嫁に行って、殿下に養っていただこうかしら……

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