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第八章 忙しいのですよ
この世界の未亡人に祝福を! 其の一
しおりを挟む『解析』によると、
この世界における『S』とは女同士の愛人関係……
女性過多の世界で起こる女同士の契約恋愛関係の事である。
この場合、私的な愛人と公的な愛人に分かれる。
公的な愛人とは、法律上、認められる関係で、次のように定義されている。
夫の正妻は妾と愛欲関係となるのは当然。
なぜなら女性のほうが性欲が強く、貞淑を求めるとき、その性欲のはけ口として女性に対して許容されている。
また、一度婚姻関係を夫と成立させた以上、夫からの離縁状がないと、再婚は不可の世界としては、未亡人対策が必要となる。
特に女性の性欲が増大する三十代となれば、風紀の紊乱を防止する観点から、良家の正妻が宣言すれば、対象の女を愛人と認定できる。
ただし、この場合、愛人となる女を正妻は購入する形、永年奉公という形をとり、正妻は愛人となる女の実家へ対価を支払う。
この購入する対価は夫となる者の財産を使用してはならない。
正妻の愛人は正妻にだけ全てを捧げなければならない、正妻は夫から離縁されたとしても、愛人に対しては永久に責任を伴う。
愛人は正妻に対して肉体関係を持つので、正妻の愛人と夫とは肉体関係は成立しないとする。
ただ正妻が愛人を妾として推薦すれば、これ以降は妾として扱われる。
もし正妻の夫と正妻の愛人が肉体関係を持ち、子をもうけたとしても、私生児扱い、認知は不可となる。
良家の正妻というカテゴリーには階級があり、貴族階級では許嫁が含まれ、さらに特例として、『王女』となれば夫が未定としても、将来夫を持つ者として扱われる関係上、愛人を持てる。
『王女』の愛人には階級があるが、説明は別途に譲る。
私的な愛人とは、個人の責任で行う行為で、なんら法的に認められない、社会的に『S』と呼ばれるのは公的な愛人の事である。
はぁ?
これは確実の神の思惑ではないのですかね……本当に、このような社会慣習なの?
世間では男が死んだりしたら、悲劇と云われているが、そのとおり、これは大変なことです。
離縁状がない以上、未亡人は婚家に永久に縛られるか、どこかの正妻の愛人に収まるしかない……
しかも夫の財産に手を付けてはならないとある以上、そんな永年奉公のお金など、持っている妻はほとんどいない……
未亡人は万に一つでも浮気などして、子供が出来れば、その子はどのような理由でも私生児扱い……
これだけは何とかしなくては……
未亡人の自立の道を切り開かねばならない、たとえ道が険しいとしても、一人で生きていける道を……
神様が望まれたとしても、これだけは何とかしなくては……
「文子様の件、私は了承しました、ただしいくつか条件があります」
「条件とは?」
「これは皇帝陛下と皇后様にお力を願わなければなりません、この場では言えません、皇太后様、そういうことで、明日、私の方からお伺いいたしますので、面談をしていただけるように、お願いできませんか?」
「それは雪乃さんの、もう一つの名前での面会と考えて良いのですね」
「大変無作法で恐縮ですが、お口沿いをお願いします」
「明日、私は学校を休みますので、時間がとれましたらお知らせください」
私、いまものすごく険しい顔でしょうね……
自分でもわかります、聖女のオーラ全開ですから。
こうして脇坂様の奥様と皇太后様はお帰りになり、私は文子様の件を洋子様にお話ししました。
その後、私は考え事をするといって、部屋に引きこもったのです。
翌日、皇帝陛下からの差し回しの馬車が来ました。
怖い顔で私は馬車に乗り込み、陛下の私的な部屋に案内されました。
「皇帝陛下に置かれましては」
「よい、聖女のご用件を伺おう」
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