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第三章 やんごとなき方々

コーヒー&フォンダン・オ・ショコラ

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「そうだ!雪乃さん、お茶にしましょう、美味しいお菓子があるわよ♪」
「雪乃さん、好きな物をいえばいいのよ」
 皇后様がお茶を誘ってくださりました。

「……フォンダン・オ・ショコラ……なんてあれば……」
「フォンダン・オ・ショコラ?」

「あの……この際ですから、私が出しましょうか、いままで隠していたので好きなお菓子が食べられなかったので……」
「宮廷のパティシエのお作りになる物より、美味しく無いかも知れませんが……」
 突然、皇太后様が笑い出しました。
「雪乃さん、好きな物を出してね、皇后も私も、喜んで頂くわ♪」

 皇后様が、
「雪乃さんがいうフォンダン・オ・ショコラに合う飲み物って何かしら?」
「珈琲かと……つまらない物ですが、それもお出ししようかと……」

 某珈琲チェーンの返却不要の『コーヒー●ラベラー』なる物を取り寄せです。
 ドリップコーヒー約12杯分で、段ボールに収まっています。
 一時間ほどは温度は下がらないと、ウェブにありました。

 ホットの場合、ペーパーカップ、ポーションミルク、シュガー、マドラー、紙ナプキンがついており、段ボールについている蛇口をひねると出てきます。
 税抜き2,700円ですが一杯あたり225円、1ヶあたり単価1,500円の制限内のようですね。
 かなり美味しいはずです!

「どうぞ♪、ミルクと砂糖もあります♪」
「あら、美味しいわね♪」
 お二人、少々驚かれたようですが、肝が据わっておられるようで、平然と口に運ばれておられます。

 さて、フォンダン・オ・ショコラ♪です、私は出しましたね♪
 制限が1,500円ですが、一応冷蔵便のもので、1,200円 (税抜き)の物がありました。
 13センチのホールですからね、三人ならもう一ついりますね♪

 同じメーカーのものに、チーズケーキがありました。
 こちらも同じ金額ですからね♪

 皇后様が器用に6等分に切り分けてくださりました。

 やはり女性はお菓子が大好き♪
 なにか、やんごとなき貴婦人の方々と楽しくお菓子を食べました。
 妙に可愛がられたような気がします。
 
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