23 / 32
シリーズ002
005 市場調査と別行動
しおりを挟む
「未だに痛い……」
「お兄、なんでまたフィルと喧嘩したん?」
「泥水ぶっかけた火縄銃修理に出したから、さすがにあいつもブチ切れたんだよ」
首都へと向かう為、再び三輪電気自動車を駆るユキ達。今回は四人旅な上に運転できる者が増えたので、ユキとカナタは今、同時に荷台へと乗ることができたのだ。その分総重量が増えて速度が落ちるかとも思ったのだが、あまり大差はなかった。
上り坂が出た時は男手で押し上げ、運転とその間の護衛は女性陣が受け持つ。人数と共にできることが増えた為、全体的な移動速度に変わりが出なかったのだ。その代わり、荷物の増える復路は遅くなることを覚悟しなければならないだろうが。
「また一週間で帰らなきゃならないから、一泊位しかできないか」
「まあ、前回みたいなことにならなきゃ大丈夫だろう」
荷台の端に腰掛けたまま、ブッチは周囲を警戒しながらそう告げた。
そして『オルケ』から旅立って二日後のこと。首都近くの森に一度立ち寄り、三輪電気自動車を荷台ごと小さな洞窟内に隠した。以前盗賊に襲われた場所だが、他に適当な場所を見つけていないので、今回もまたここを利用することにしたのだ。
「罠はそのままやな。一応大丈夫みたいやけど……」
「近いうちに場所を変えた方がいいな。その辺は俺が調べとくよ」
下手に情報屋を頼れば、それが盗賊にも流れる可能性がある。
なので新しい隠れ家の調査は、情報屋の利用に慣れたブッチに任せた方が安全だろう。
「お願いします、ブッチさん」
「それにしても、もったいないわね……」
初めて訪れるシャルロットから見ても、ここは隠れ家に丁度良いことが分かる。人目もなく、隠すのに便利な洞窟もあるのだ。できれば同じ条件で三輪電気自動車をはじめとした荷物を置ける場所があればいいのだが、簡単には見つからないだろう。
「ここにも火薬を隠し置いとってんけどな……」
「これもいずれ、処分しないとな」
とはいえ、今回はこの火薬を持ち帰ることになるだろう。
前回の盗賊騒ぎで作り置いた火薬の大半を使い、新しくできた分もあまり多くないまま水魔討伐に挑んだのだ。別に戦争をするわけではないので量はいらないが、有事に備えて用意だけはしておかなければならない。
「一先ず帰るまでには、ここにある物は全部片付けるぞ。詰められるのは先に載せていくか」
とは言うものの、荷物はそこまで多いわけじゃない。
弾を銃口に突き詰める為の朔杖を含めた火縄銃の予備部品に、少しずつ余らせては入れ替えて貯めた保存食。ユキが試作し(て断念し)た水の濾過装置に、カナタの悪戯道具等だ。予備の衣服や盗賊からの戦利品である武器や防具といった装備も少しは残っているが、大半はここに置かずに持ち帰るか売り払っている。
前回ここに来た時に退治した盗賊達の装備は今回の首都入りで売り払う為、すでに入り口付近に固めて置いていた。
「お兄、試作の濾過装置どないするん?」
「そのまま捨ててくよ。どうせ中身は砂利と炭だけだ。どこでも手に入る」
「資源の無駄やなぁ……」
言い返せないので、呆れて肩を竦めるカナタを引っ叩きたくてもできない。内心大人げない誘惑を振り切りつつも、ユキは最後に火縄銃の入った包みを三輪電気自動車の荷台に仕舞い、小太刀を鞘に差した。
入国手続きもつつがなく進み、先に換金しようと冒険者ギルドへと足を向けた。
水魔の核を換金することもそうだが、盗賊の装備は正規に販売するとなると、別の証明が必要となる。
今までは鉄に溶かしてからフィルの工房に卸すか、首都の裏通りにある武器屋に安く買い叩かれていた。諸々の経費を差し引いたとしても、それでも十分、黒字にはなるからだ。
それに一般人が魔物に掛けられた懸賞金を受け取るとなると、手続きが冒険者のそれよりもかなりの手間が増えることになる。
今回はブッチが手続きすることになるが、今後のことを考えると、冒険者として登録しておいた方がいいかもしれない。手数料や依頼達成率の維持等、多少の義務は発生するが、換金しやすくなるのは大きな利点だ。
「換金してきたぞ」
「じゃあ、まずは宿を押さえましょう」
冒険者に関する説明を受けながらユキやカナタ、シャルロットはブッチが換金の手続きを終えるのを待っていた。
職員に礼を言ってからギルドを出、ユキ達の通いつけの宿屋へと移動した。
今回は四人なので二人部屋を二つ取り、男性陣と女性陣に別れて滞在することとなった。荷物を置いてきたカナタとシャルロットを部屋に招き入れ、ユキ達は今後の予定を話し合い始めた。
「用事はもう片付いた。とりあえず晩飯まで解散するとして……俺は情報屋と会ってくるが、お前達はどうする?」
「私はまたギルドに行ってくるわ。冒険者として登録してくる」
シャルロットは愛用の杖を片手に、そう宣言した。しかし拠点は首都に移さず、再び『オルケ』に戻ってくるらしい。
「依頼とかはどうするんだ? たしか、最初の内は定期的に依頼を受ける義務があっただろう?」
しかし町には銀行の支店はあれど、冒険者ギルドの支部はない。すでにベテランで引退し、完全に依頼を選べる立場にあるブッチはともかく、登録したてのシャルロットには冷やかしで登録したわけではないことを証明しなければならなかった。でなければ依頼を選べる立場の冒険者の中には、一切の依頼を受けない者も出てくる。
特に命懸けの依頼を受けて殉職したのと、直前に怖気づいて実家に引き籠るのとでは事情が変わってくる。冒険者ギルドという、依頼を斡旋する側の信用にも関わってくるからだ。
だから、たとえ簡単な依頼でもこなさなければならない。依頼を受けることすらしない、勤労意欲のない者まで管理する余裕は、冒険者ギルドにはないのだ。
「その点は心配ないわ」
シャルロットは紙の束を片手に、ブッチに心配ないことを告げる。
「『オルケ』近くで目撃された魔物の手配書を一通り貰ってきたのよ。依頼を受けなくても、期間内に手配中の魔物を狩るだけで義務は果たせるわ」
「最近は規約も緩くなったんだな。昔は選べなかったんだが……」
腕を組み、呆れた口調でそう答えるブッチ。それが冒険者ギルドに対してなのか、それとも別のものに対してなのかは分からない。
(少子化と同じだな……)
ふと、なり手が少ない為に規約が緩和されたのだろうと、ギルドで説明を受けている時に内心思ったユキだが、どちらにしてもこの世界の出生率や生存率を正確に把握しているわけではないので、あえて口にはしなかった。
「そうか、じゃあお前等はどうする?」
ブッチは未だ答えていない、ユキとカナタの方を向いて問い掛けてきた。
しかしユキとカナタも、買い出しと情報収集以外に用事はなく、当てすらなかった。
「俺はいくつかの店を食べ歩きしてきます。カナタもついてくるか?」
「う~ん……今日はええわ」
なんとなく、行動を同じくするのではと考えていた周囲とは異なり、カナタは個人行動を選択した。
しかし誘ったはずのユキは特に気にすることなく、カナタに対して小言を漏らすだけだった。
「……問題だけは起こすなよ」
「お兄……自分、うちのことなんやと思うとるん?」
「問題児」
蹴りが放たれたはずだが、カナタのスカートは彼女の下着を周囲の視界から完全に守り抜いていた。
「まだ何か仕込んでるのか……」
「あのスカート、ちょっと欲しいわね」
ブッチが呆れたように呟く中、未だにカジュアルドレスしか持ち合わせていないシャルロットは、冒険者ギルドでの用事を済ませてから服を買いに行こうと内心で考えていた。その間中、ユキは蹴られた腹を摩っていたが、誰も心配する様子はなかったという。
「お兄、なんでまたフィルと喧嘩したん?」
「泥水ぶっかけた火縄銃修理に出したから、さすがにあいつもブチ切れたんだよ」
首都へと向かう為、再び三輪電気自動車を駆るユキ達。今回は四人旅な上に運転できる者が増えたので、ユキとカナタは今、同時に荷台へと乗ることができたのだ。その分総重量が増えて速度が落ちるかとも思ったのだが、あまり大差はなかった。
上り坂が出た時は男手で押し上げ、運転とその間の護衛は女性陣が受け持つ。人数と共にできることが増えた為、全体的な移動速度に変わりが出なかったのだ。その代わり、荷物の増える復路は遅くなることを覚悟しなければならないだろうが。
「また一週間で帰らなきゃならないから、一泊位しかできないか」
「まあ、前回みたいなことにならなきゃ大丈夫だろう」
荷台の端に腰掛けたまま、ブッチは周囲を警戒しながらそう告げた。
そして『オルケ』から旅立って二日後のこと。首都近くの森に一度立ち寄り、三輪電気自動車を荷台ごと小さな洞窟内に隠した。以前盗賊に襲われた場所だが、他に適当な場所を見つけていないので、今回もまたここを利用することにしたのだ。
「罠はそのままやな。一応大丈夫みたいやけど……」
「近いうちに場所を変えた方がいいな。その辺は俺が調べとくよ」
下手に情報屋を頼れば、それが盗賊にも流れる可能性がある。
なので新しい隠れ家の調査は、情報屋の利用に慣れたブッチに任せた方が安全だろう。
「お願いします、ブッチさん」
「それにしても、もったいないわね……」
初めて訪れるシャルロットから見ても、ここは隠れ家に丁度良いことが分かる。人目もなく、隠すのに便利な洞窟もあるのだ。できれば同じ条件で三輪電気自動車をはじめとした荷物を置ける場所があればいいのだが、簡単には見つからないだろう。
「ここにも火薬を隠し置いとってんけどな……」
「これもいずれ、処分しないとな」
とはいえ、今回はこの火薬を持ち帰ることになるだろう。
前回の盗賊騒ぎで作り置いた火薬の大半を使い、新しくできた分もあまり多くないまま水魔討伐に挑んだのだ。別に戦争をするわけではないので量はいらないが、有事に備えて用意だけはしておかなければならない。
「一先ず帰るまでには、ここにある物は全部片付けるぞ。詰められるのは先に載せていくか」
とは言うものの、荷物はそこまで多いわけじゃない。
弾を銃口に突き詰める為の朔杖を含めた火縄銃の予備部品に、少しずつ余らせては入れ替えて貯めた保存食。ユキが試作し(て断念し)た水の濾過装置に、カナタの悪戯道具等だ。予備の衣服や盗賊からの戦利品である武器や防具といった装備も少しは残っているが、大半はここに置かずに持ち帰るか売り払っている。
前回ここに来た時に退治した盗賊達の装備は今回の首都入りで売り払う為、すでに入り口付近に固めて置いていた。
「お兄、試作の濾過装置どないするん?」
「そのまま捨ててくよ。どうせ中身は砂利と炭だけだ。どこでも手に入る」
「資源の無駄やなぁ……」
言い返せないので、呆れて肩を竦めるカナタを引っ叩きたくてもできない。内心大人げない誘惑を振り切りつつも、ユキは最後に火縄銃の入った包みを三輪電気自動車の荷台に仕舞い、小太刀を鞘に差した。
入国手続きもつつがなく進み、先に換金しようと冒険者ギルドへと足を向けた。
水魔の核を換金することもそうだが、盗賊の装備は正規に販売するとなると、別の証明が必要となる。
今までは鉄に溶かしてからフィルの工房に卸すか、首都の裏通りにある武器屋に安く買い叩かれていた。諸々の経費を差し引いたとしても、それでも十分、黒字にはなるからだ。
それに一般人が魔物に掛けられた懸賞金を受け取るとなると、手続きが冒険者のそれよりもかなりの手間が増えることになる。
今回はブッチが手続きすることになるが、今後のことを考えると、冒険者として登録しておいた方がいいかもしれない。手数料や依頼達成率の維持等、多少の義務は発生するが、換金しやすくなるのは大きな利点だ。
「換金してきたぞ」
「じゃあ、まずは宿を押さえましょう」
冒険者に関する説明を受けながらユキやカナタ、シャルロットはブッチが換金の手続きを終えるのを待っていた。
職員に礼を言ってからギルドを出、ユキ達の通いつけの宿屋へと移動した。
今回は四人なので二人部屋を二つ取り、男性陣と女性陣に別れて滞在することとなった。荷物を置いてきたカナタとシャルロットを部屋に招き入れ、ユキ達は今後の予定を話し合い始めた。
「用事はもう片付いた。とりあえず晩飯まで解散するとして……俺は情報屋と会ってくるが、お前達はどうする?」
「私はまたギルドに行ってくるわ。冒険者として登録してくる」
シャルロットは愛用の杖を片手に、そう宣言した。しかし拠点は首都に移さず、再び『オルケ』に戻ってくるらしい。
「依頼とかはどうするんだ? たしか、最初の内は定期的に依頼を受ける義務があっただろう?」
しかし町には銀行の支店はあれど、冒険者ギルドの支部はない。すでにベテランで引退し、完全に依頼を選べる立場にあるブッチはともかく、登録したてのシャルロットには冷やかしで登録したわけではないことを証明しなければならなかった。でなければ依頼を選べる立場の冒険者の中には、一切の依頼を受けない者も出てくる。
特に命懸けの依頼を受けて殉職したのと、直前に怖気づいて実家に引き籠るのとでは事情が変わってくる。冒険者ギルドという、依頼を斡旋する側の信用にも関わってくるからだ。
だから、たとえ簡単な依頼でもこなさなければならない。依頼を受けることすらしない、勤労意欲のない者まで管理する余裕は、冒険者ギルドにはないのだ。
「その点は心配ないわ」
シャルロットは紙の束を片手に、ブッチに心配ないことを告げる。
「『オルケ』近くで目撃された魔物の手配書を一通り貰ってきたのよ。依頼を受けなくても、期間内に手配中の魔物を狩るだけで義務は果たせるわ」
「最近は規約も緩くなったんだな。昔は選べなかったんだが……」
腕を組み、呆れた口調でそう答えるブッチ。それが冒険者ギルドに対してなのか、それとも別のものに対してなのかは分からない。
(少子化と同じだな……)
ふと、なり手が少ない為に規約が緩和されたのだろうと、ギルドで説明を受けている時に内心思ったユキだが、どちらにしてもこの世界の出生率や生存率を正確に把握しているわけではないので、あえて口にはしなかった。
「そうか、じゃあお前等はどうする?」
ブッチは未だ答えていない、ユキとカナタの方を向いて問い掛けてきた。
しかしユキとカナタも、買い出しと情報収集以外に用事はなく、当てすらなかった。
「俺はいくつかの店を食べ歩きしてきます。カナタもついてくるか?」
「う~ん……今日はええわ」
なんとなく、行動を同じくするのではと考えていた周囲とは異なり、カナタは個人行動を選択した。
しかし誘ったはずのユキは特に気にすることなく、カナタに対して小言を漏らすだけだった。
「……問題だけは起こすなよ」
「お兄……自分、うちのことなんやと思うとるん?」
「問題児」
蹴りが放たれたはずだが、カナタのスカートは彼女の下着を周囲の視界から完全に守り抜いていた。
「まだ何か仕込んでるのか……」
「あのスカート、ちょっと欲しいわね」
ブッチが呆れたように呟く中、未だにカジュアルドレスしか持ち合わせていないシャルロットは、冒険者ギルドでの用事を済ませてから服を買いに行こうと内心で考えていた。その間中、ユキは蹴られた腹を摩っていたが、誰も心配する様子はなかったという。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
Lunaire
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる