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シリーズ002
004 再び首都へ
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「なんだ、また留守番しないといけないのか?」
「ほんま堪忍な~レイさん。じゃないと換金できんねんやんか」
白金髪の目立つ、長身の褐色女性ことトレイシーは、店先に出した椅子に腰掛けながら、近寄ってきたカナタにそう返した。
沼地から戻った四人は、水魔の核を回収して『オルケ』に戻ってきたはいいものの、詰所に門前払いを受けてから、この店へと一度、ずこずこと帰ってきたのだ。
その理由はただ一つ、魔物の賞金に関しては管轄外だったからだ。
懸賞金額に差が出るということもあるが、魔物に関しては冒険者ギルドの管轄だ。そちらに話を通さなければならない。
そして残念なことに、一番近い冒険者ギルドの施設があるのは、南の大国『ヤズ』の首都だ。この町にない以上、換金する為には遠出しなければならなかった。
「おっちゃんとシャルに換金してきてもらおうかともお兄と話しとってんけど、店の宣伝や買い出しにも行っときたいから、結局店を閉めることにしてん」
「まあこの店、未だに閑古鳥が鳴いているもんな」
「お兄、料理の腕はええねんけどな……人がおらんかったら意味ないし」
いっそ定食屋とは別に、他の商売にも手を出すのもいいかもしれない。しかし、今は他に手を出せる商売の当てはなかった。情報収集も兼ねて、一度首都に赴くのは間違った選択肢ではない。
ブッチやシャルロットもまた、その準備の為に自室へと戻っている。
「まあ、こっちは雇い主が忙しいから別に構わないんだが……あまり頻繁に閉めていると、それこそ逆効果じゃないか?」
「言う程客足が戻らんのに?」
いっそ町興しでもしてくれればいいのだ。
しかし『オルケ』の町長は保守的と言うか、すでに諦観の様相で、積極的に人を呼ぼうとはしなかった。
「とにかくまた一週間程空けるから、留守はよろしゅうな」
「あいよ。まあフィルに声を掛けといてくれたら、それでいいよ」
「多分お兄が話通しといてくれるやろ。レイさんに頼む言うとったし」
話は済んだ。
ユキはすでにフィルのいる工房に向かい、水魔との戦いで使えなくなった火縄銃を預けに行っている。乾かせば使えるだろうが、どこで不具合が起きているか分からない。なのでトレイシーへの仕事の交渉がてら、分解整備を依頼する為に工房へと行ったのだ。
「……そういえばフィル、最近忙しいらしいけど、どんな仕事受け取るん?」
「俺も詳しいことは聞いてねえよ。ただ……」
トレイシーは妙に訝し気な、まるで何かを疑うような口調で話し出した。
「……妙なんだよ。『時間は掛かってもいい。必要なら都度経費を支払う。ただ人目につかないように、完璧に仕上げてくれ』って依頼なんだけどさ。わざわざ隠すようなものを作らせるとか、普通じゃねえだろ?」
「どっかの王侯貴族とかちゃうん?」
よくある話だ。
私兵に専用の武器を持たせたい。見た目を豪勢にして相手を威圧させる時もあれば、未見の仕込み武器を用意して刺客を確実に討伐させる場合もある。
ただし製作中ということは、その間武器がない可能性があるとみて、押し込み強盗等に狙われやすい。だから秘密裏に武器を用意するというのも分かる話だ。
「『時間は掛かってもいい。必要なら都度経費を支払う』ってのが、妙に引っかかってんだよ。そこまで我慢強いお偉いさんがいると思うか?」
「まあ、たしかに……それやったらお抱えで雇った方が安上がりやんな」
しかも相手は、フィルが今の工房で仕事すること自体を止めさせることはなかった。トレイシーを含めて、人目を避けて仕事をして欲しいという指定をしても、確実な仕事以外に何も要求してこないというのも不思議な話だ。
「犯罪者……もないやろうな。お偉いさん以上に我慢弱いやろうし」
「ちょっと不気味に思ってるんだよ。依頼人の男も『オルケ』の住人じゃないのに、時折様子を見に来ては日帰りで帰っていく。その割には旅装なんて一切見せず、得物も腰に肉厚の短剣一本だけだ。でもな……」
トレイシーは目を細めて、カナタの耳にだけ聞こえるように、声を抑えて告げた。
「……俺より強い、とかいう話じゃないんだよ。底が見えないという点で、かなり不気味に思えてきてな。今でも奴さんに会うのは、どうも気が進まないんだ」
「……っと、客か?」
この工房の店番兼護衛であるトレイシーは、今はここにいない。ダイナーの方の留守を頼んだのはユキ達なのだ。
しかしその工房からは、工房主であるフィルともう一人、聞き慣れない者の声が聞こえてくる。話の内容は分からないが、その声音から男だということだけは分かる。
「少し待つか……」
もし内密の商談であれば、後々面倒に繋がることもある。それに自分も、面倒な依頼を出している点では同じなのだ。
ユキは水没して使えなくなった火縄銃を入れた包みを工房の入り口横の壁に立てかけると、同じく自らの背も預け、先客の商談が終わるのを待った。
「そういえば、最近は忙しいとか言っていたな」
余程大きな依頼なのだろうか、工房にフィル一人で作業することが多くなり、その分トレイシーもまた、自由な時間が増えてきている。ユキ達が最近留守番を頼みやすいのも、そういう事情があってのことだ。
「時間が掛かりそうなら、いっそ出直すかな?」
しかし向こうの商談が終わったのか、誰かが外へと出てきた。
おそらくはフィル曰く『面倒な仕事』を依頼した張本人だろうが、この町では見かけない男だった。
服装こそ黒を基調とした平服だが、腰に差した肉厚の短剣よりも、通り過ぎ様に漂ってきた匂いの方に、ユキの意識は持っていかれてしまった。
その男はユキを一瞥すると、軽く頭を下げてから町の外へと向かっていく。その背中を見送ってから、立てかけておいた火縄銃入りの包みを持って工房へと入った。
中にはフィルがまだ埃塗れのカウンターの反対側にいて、依頼されていた品が入っているのであろう、木箱の蓋を閉じていた。
「ユキか……もしかして、待たせてしまったか?」
「いや、そこまでじゃない。今のが依頼人か?」
木箱に鍵を掛けながら、フィルは頷いた。
縦長ではあるが火縄銃程ではない。おそらくは通常の刀剣とか、そのあたりだろう。
「完璧主義なのか、注文が細かくてな。今回もまた再調整だ」
それが何かとは言わないまま、フィルは木箱を肩に担いだ。見かけは若々しい少年のような姿だが、やはり鉄を生業とする鍛冶職人なだけあり、筋力は目を見張るものがある。
箱の中身が軽い可能性もあるのだが、力があることは長い付き合いから、ユキが疑うことはなかった。
「ところで、今度はどうした?」
「ああ。こいつの点検整備と、またレイさんに留守番を頼みたくてな」
「また首都に行くのか?」
今度はユキが首肯した。
フィルは一度木箱を作業場へと運び入れに行ってから、ユキの荷物を受け取った。
「今日とっ捕まえてきた魔物の換金がてら、な。儲け話の一つでもないと、店の経営が立ち行かなくなるんだよ」
「そりゃ大変だな。ついでに新しいメニューでも探して食わせてくれ」
「あれば、な……」
首都の商会ならば、もしかしたら魚介類も流通しているかもしれない。
散々世話になっているのだ。それくらいは奢ってやろう。包みを解いて中の火縄銃を引っ張り出したフィルを見ながら、ユキはそう思った。
「……って! 湿気た火薬と泥で目詰まりしているじゃないか。一体何やったっ!?」
「水魔に沼の水をぶっかけられた」
「間抜け扱いてんじゃねえよこの馬鹿っ!」
気安いというのも、考えものである。
「馬鹿とは何だこの野郎っ!」
「てめえがポカやったからだろうが! 直すの誰だと思ってやがるっ!」
カウンター上で互いの胸倉を掴み合う二人を止める者は、ここにはいなかった。しかし『喧嘩する程仲がいい』という言葉の通り、後腐れのない喧嘩ができる友人というのも、貴重な存在である。
「というか妹寄越せっ! 俺のカミさんにする!」
「やっぱり気があったのかっ!? 誰がてめえにやるか馬鹿野郎っ!」
一度荷物を取りに帰宅したトレイシーに引き剥がされるまで、口汚い罵り合いを交えた喧嘩が止まることはなかった。
「ほんま堪忍な~レイさん。じゃないと換金できんねんやんか」
白金髪の目立つ、長身の褐色女性ことトレイシーは、店先に出した椅子に腰掛けながら、近寄ってきたカナタにそう返した。
沼地から戻った四人は、水魔の核を回収して『オルケ』に戻ってきたはいいものの、詰所に門前払いを受けてから、この店へと一度、ずこずこと帰ってきたのだ。
その理由はただ一つ、魔物の賞金に関しては管轄外だったからだ。
懸賞金額に差が出るということもあるが、魔物に関しては冒険者ギルドの管轄だ。そちらに話を通さなければならない。
そして残念なことに、一番近い冒険者ギルドの施設があるのは、南の大国『ヤズ』の首都だ。この町にない以上、換金する為には遠出しなければならなかった。
「おっちゃんとシャルに換金してきてもらおうかともお兄と話しとってんけど、店の宣伝や買い出しにも行っときたいから、結局店を閉めることにしてん」
「まあこの店、未だに閑古鳥が鳴いているもんな」
「お兄、料理の腕はええねんけどな……人がおらんかったら意味ないし」
いっそ定食屋とは別に、他の商売にも手を出すのもいいかもしれない。しかし、今は他に手を出せる商売の当てはなかった。情報収集も兼ねて、一度首都に赴くのは間違った選択肢ではない。
ブッチやシャルロットもまた、その準備の為に自室へと戻っている。
「まあ、こっちは雇い主が忙しいから別に構わないんだが……あまり頻繁に閉めていると、それこそ逆効果じゃないか?」
「言う程客足が戻らんのに?」
いっそ町興しでもしてくれればいいのだ。
しかし『オルケ』の町長は保守的と言うか、すでに諦観の様相で、積極的に人を呼ぼうとはしなかった。
「とにかくまた一週間程空けるから、留守はよろしゅうな」
「あいよ。まあフィルに声を掛けといてくれたら、それでいいよ」
「多分お兄が話通しといてくれるやろ。レイさんに頼む言うとったし」
話は済んだ。
ユキはすでにフィルのいる工房に向かい、水魔との戦いで使えなくなった火縄銃を預けに行っている。乾かせば使えるだろうが、どこで不具合が起きているか分からない。なのでトレイシーへの仕事の交渉がてら、分解整備を依頼する為に工房へと行ったのだ。
「……そういえばフィル、最近忙しいらしいけど、どんな仕事受け取るん?」
「俺も詳しいことは聞いてねえよ。ただ……」
トレイシーは妙に訝し気な、まるで何かを疑うような口調で話し出した。
「……妙なんだよ。『時間は掛かってもいい。必要なら都度経費を支払う。ただ人目につかないように、完璧に仕上げてくれ』って依頼なんだけどさ。わざわざ隠すようなものを作らせるとか、普通じゃねえだろ?」
「どっかの王侯貴族とかちゃうん?」
よくある話だ。
私兵に専用の武器を持たせたい。見た目を豪勢にして相手を威圧させる時もあれば、未見の仕込み武器を用意して刺客を確実に討伐させる場合もある。
ただし製作中ということは、その間武器がない可能性があるとみて、押し込み強盗等に狙われやすい。だから秘密裏に武器を用意するというのも分かる話だ。
「『時間は掛かってもいい。必要なら都度経費を支払う』ってのが、妙に引っかかってんだよ。そこまで我慢強いお偉いさんがいると思うか?」
「まあ、たしかに……それやったらお抱えで雇った方が安上がりやんな」
しかも相手は、フィルが今の工房で仕事すること自体を止めさせることはなかった。トレイシーを含めて、人目を避けて仕事をして欲しいという指定をしても、確実な仕事以外に何も要求してこないというのも不思議な話だ。
「犯罪者……もないやろうな。お偉いさん以上に我慢弱いやろうし」
「ちょっと不気味に思ってるんだよ。依頼人の男も『オルケ』の住人じゃないのに、時折様子を見に来ては日帰りで帰っていく。その割には旅装なんて一切見せず、得物も腰に肉厚の短剣一本だけだ。でもな……」
トレイシーは目を細めて、カナタの耳にだけ聞こえるように、声を抑えて告げた。
「……俺より強い、とかいう話じゃないんだよ。底が見えないという点で、かなり不気味に思えてきてな。今でも奴さんに会うのは、どうも気が進まないんだ」
「……っと、客か?」
この工房の店番兼護衛であるトレイシーは、今はここにいない。ダイナーの方の留守を頼んだのはユキ達なのだ。
しかしその工房からは、工房主であるフィルともう一人、聞き慣れない者の声が聞こえてくる。話の内容は分からないが、その声音から男だということだけは分かる。
「少し待つか……」
もし内密の商談であれば、後々面倒に繋がることもある。それに自分も、面倒な依頼を出している点では同じなのだ。
ユキは水没して使えなくなった火縄銃を入れた包みを工房の入り口横の壁に立てかけると、同じく自らの背も預け、先客の商談が終わるのを待った。
「そういえば、最近は忙しいとか言っていたな」
余程大きな依頼なのだろうか、工房にフィル一人で作業することが多くなり、その分トレイシーもまた、自由な時間が増えてきている。ユキ達が最近留守番を頼みやすいのも、そういう事情があってのことだ。
「時間が掛かりそうなら、いっそ出直すかな?」
しかし向こうの商談が終わったのか、誰かが外へと出てきた。
おそらくはフィル曰く『面倒な仕事』を依頼した張本人だろうが、この町では見かけない男だった。
服装こそ黒を基調とした平服だが、腰に差した肉厚の短剣よりも、通り過ぎ様に漂ってきた匂いの方に、ユキの意識は持っていかれてしまった。
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縦長ではあるが火縄銃程ではない。おそらくは通常の刀剣とか、そのあたりだろう。
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それが何かとは言わないまま、フィルは木箱を肩に担いだ。見かけは若々しい少年のような姿だが、やはり鉄を生業とする鍛冶職人なだけあり、筋力は目を見張るものがある。
箱の中身が軽い可能性もあるのだが、力があることは長い付き合いから、ユキが疑うことはなかった。
「ところで、今度はどうした?」
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今度はユキが首肯した。
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「あれば、な……」
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カウンター上で互いの胸倉を掴み合う二人を止める者は、ここにはいなかった。しかし『喧嘩する程仲がいい』という言葉の通り、後腐れのない喧嘩ができる友人というのも、貴重な存在である。
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