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第61話

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これは、レン達がミスリルドラゴンを倒してきた時の、ジークの町のある屋敷での会話である。


コンコン

「入れ!」

「は!失礼します。」

「それで、どうなんだ?」

「はっ!それなのですが。我々の調べた感じですと、C級ランク冒険者で何処から来たのかは、分からないと言う事ですね。それに、小さな少女も何処から来たかは、分からないと言う事です」

「ちゃんと調べたのか。この役立たずが!」

「はい!申し訳ありません!でももう一人はあのランスの娘で、F級冒険者です。ちなみに先ほどの少女もF級冒険者です!」

「なるほど!それなら女二人を人質にして。男を呼び出し、あの不思議な乗り物を奪えば良いのだな?直ぐに人を集めるのだ!そうだな捕まえた女共は好きにして良いぞと言えば、それなりの数を集められるだろ!」

「は!仰せのままに!」

小太りの男がそう言うと、執事風な男は返事をし外に出て行った

「くくく、これであの不思議な乗り物は儂の物になるぞ!」


◇♦◇♦◇♦


そして更に、ミスリルドラゴンを倒してきた三日後。ジークの町より遠く離れた王国のある一室で、髭をはやし王冠を被った初老の王様と。王国の冒険者ギルド委員会の委員長で小太りの初老。その二人して報告書を見ていた。


「ほー!コイツは凄いのう?冒険者に登録して数日でBランク冒険者になりおったのか!どう思うよカイデンよ?ギルド委員会委員長としては?」

「そうだな兄者……いやアスロン王……この者はジークの町で認められたのだ。と、言う事はあのエマ様に認められた男って事だ!それならば余程の男なのだろう!」

「なるほどな!あのエマ様に認められた男か!それは是非とも会いたいものだのぅ!」

「しかも報告によればその短い期間に。キングリザードマン、ハーピークイーン、それにあのエマ様も見た事の無い。ミスリルドラゴンまでも倒したと言うのだ!そんな男だからこそエマ様に認められたのだ!」

「そうだのだのぅ!ますます会ってみたいと思わぬか。カイデンよ?」

「まさか兄者!」

「そのまさかだよカイデンよ!久々に旅に出ようと思うがのぅ?カイデンも一緒に行かぬか?また昔みたいにのぅ!」

「おお!それは言い考えだ兄者!それに久しぶりにエマ様にも会いたいしな!それなら直ぐに準備をしよう!」

「それじゃあ、行くとなるとあやつの出番だな!だがあやつももう、年だから動けるかどうか分からんのぅ」


そう言いながら二人の老人は準備を始めていた。


◇♦◇♦◇♦


それで現在のレン達は、何をしてるかと言うとレンは。裏庭の地面に手を着き集中していた。


「ん~~~~~~~~~~~~!」

「レン様?」

「あった!まさかと思ってやって見たら、本当にあるとは思わなかったよ!でもどう繋ぐかな?まぁ今回も何時ものパターンだな!」

そう言いながらレンは、準備をして作業を始めた。レンが何をしてるのかと言うと、鉱山でミスリルを見つけるときに、分解で岩壁や床を触って探した要領で。無いと思いながらも、試してみた温泉探しが成功して、温泉を見つけてしまったのだ。

「おお、なんとか出来た!温度もちょうど良いな!」

レンは地下からひいてきたパイプを、今までの樋に繋ぎ岩風呂に流し。今までの湯沸かし器はシャワー専用にした。ついでに岩風呂も大きくした事により、風呂場全体が狭くなったので。風呂場を大きく広げた。


「レン様これが温泉ですか?前とあまり変わらないように見えますが?まぁ変わったのはお湯の色が白く濁ってる?あと臭いが少しあるようですが?」

「まぁそうだな、変わったのはそんな感じだが!その変化が温泉の素晴らしさ何だよ!まぁ入れば分かるよ!」

そう言うとレン達三人は温泉に入ったのだ。

「あ~~!やっぱり温泉は良いな♪」

「これが温泉♪なんて素晴らしいんですか!この体の芯から暖まる柔らかい感じで肌をスベスベにするお湯が良いですね♪」

「スベスベ♪気持ち良いね♪」

「そうだろ!温泉は気持ち良いだけではなくて、疲れもとってくれるんだよ!それとあれだな……美容にも良いんだよ!この温泉は……それに此処まで来たらサウナも作りたいな♪」


「レン様サウナとは何ですか?」

「そうだな簡単に言うと暑い部屋で汗を出す所!」

「え?暑いだけの部屋ですか?何か嫌ですね……」

「うん!まぁサウナは好き嫌いが出るからな。でも筋肉の疲労回復にも良いし、美容にも良いいんだよ?」

「え!美容にも!それなら私も入ります!」

レン達は星空を見ながら、温泉を堪能して体を癒やして居たのであった。
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