上 下
4 / 22

第3話

しおりを挟む
(パッシブスキルの【掴み】を覚えました)

小熊達をモフモフしていたら。突然頭にアナウンスされたぞ。流石モフモフ!しかも掴みを覚えた事で、手の感覚も滑らかな感じで動かせる。思いのまま動かせるぜ。見よ!俺の最高のモフリを!

『なんだこれ~凄く気持ちい~いぞ』

『気持ちい~』

『ムフ~~~♪』

『あれま!うちの子達が完全に懐いてしまったね』

当たり前よ。俺が今まで何千何万とモフッテきたか。俺のモフリに落ちない奴など居ないのだ!しかも今の俺は、最高の武器を手に入れた!肉球と言う最高の武器をな!あははは!まさに鬼に金棒!猫にママタビ!犬も歩けば棒に当たる!……ん?なんか違う?……まぁ兎に角凄い武器なんだ。

『じゃあそろそろ肉を出そうか!』

『肉!肉だ!』

『肉!』

『…………』

俺は小熊達の前に、兎の肉を沢山出してあげた。3匹の小熊達は我先にと肉に群がり。兎の肉を食べ始めた。

うぅーめちゃくちゃ可愛い♪モフモフが止まりません♪

(ユニークスキル【テイマー】を覚えました)

なんだ?ユニークスキル【テイマー】?突然そんな言葉が頭に響いたぞ?ヘルプさんよろしく!

ユニークスキル【テイマー】

凄くレアなスキル。相手を倒し認めさせるか、相手の好感度をあげると仲間になる。

おおお!なんかすげーのを覚えたぞ。これでモフモフ天国を作り放題じゃないか!これで決まったな!俺がこの異世界で成すべき事が。俺はこの異世界でモフモフ王になるぞ!犬だけど!ふふふ楽しみだな。そうだ。その為には、俺は強くならなくてはならない!相手に認めさせる為に負けれないんだ!

『なぁ強くなるには、どうすればいいんだ?』

『強く?そうだね。覚悟を決める事かね。絶対死なないというね。私はこの子達の為に死ねない。だから更に強くなった!』

『そうか家族か!じゃあ俺も早く自分の家族を持たないとな!』



俺は今日このまま此処で寝ることにした。まぁ寝床に戻っても何も無いし、明日から強くなるための特訓だな。そして目処がついたら家族を集める旅に出よう。



朝俺が目を覚ますと、熊の親子はすでに起きていた。

『おはよう』

『あんちゃんおはよう!』

『はよう』

『…………』

『お、おはようさん。起きたのかい?』

『ああ、なんだ俺が最後か?』

『ああ。気にするな!それより食事にしよう』

俺が目を覚ますと、目の前に大量の肉は置いてあった。それを小熊達が涎を垂らしながら、お預けをくらっていた。

『かーちゃん!あんちゃん起きたから。もう食べていいよな?』

『いい?』

『………』

『ああ、いいよ。さぁたんとお食べ。沢山あるからね』

『なんだ?俺を待って食べてなかったのか?それは悪かったな』

『そんな事はいいさ。こっちはあんたのお陰で、狩りが楽になったしね。この肉も朝に私が狩ってきたやつなんだ』

そう俺は昨日、母熊にアイテムバックの使い方を教えたのだ。それをもう試してきたらしい。それにもう一つ。

『そうか。アイテムバックは使えるだろ?それはあんたにあげるよ。それよりそっちの斧はつかえそうか?』

『もらえるのは有り難いよ。これは便利さね!それにこっちの斧もいいね。狩りが楽になったよ』

そう、俺はあの冒険者達が使っていた。アイテムバックの中に斧を見つけ、試しに母熊に持たせてみたら、難なく掴めたので使わせてみたんだ。

『ほー?思った通り使えたか。それは良かった。それもやるよ?俺には使えないからな』

『それは有り難い!これで子供達を育てていくのが楽になるよ。それよりあんたもお食べ』

『ああ。頂くとするよ』

そして皆で食事をすませると。小熊達をモフリマッタリとしていた。が。俺は思い出した!そう俺にはやらなくてはいけない事がある。それは強くなるための特訓だ。武器を使っての戦闘などこれから生きていく為。いいやモフモフ王のハーレムを作る為!やらなければならないんだ!

『あんちゃん?どこにいくんだ?』

『ああ、俺は今から強くなるための特訓をするよ』

『なんだそれ?俺達もいく』

『いくぅ』

『…………』

『そうか?じゃあ手伝ってくれ』

そして俺と小熊達は、近くの河原に来て特訓を始めた。最初は小熊達に3方向から石を投げてもらい、それを避ける練習、それから1匹に長い木の枝でも攻撃を加えてもらい。体の動きを体に覚え込ませてた。

『ふぅ……少し休憩しよう』

『あんちゃんすげーな。全然当たらねえ』

『すげー』

『………♪』

『そうでもないぞ?殆どギリギリで避けてるからな。それよりお前達も途中から、攻撃が正確になってきたな?それで俺は最後の方は【疾風】を使って避けていたからな……』

『なんか途中で頭に【棍棒】って聞こえたぞ』

『【投擲】』

『…てき』

『ほーそれは凄いな!それはスキルって言うらしいぞ?』

『スキル?ってなんだ?』

『うーん……正直俺もあまり詳しくないんだが。特技っても分からないよな……要するに、お前場合はその長い棒を上手く使えるって事だ。それとそっちの2人は、物を投げるのが上手くなるって事だな』

『おお。すげーな』

『すげー』

『……ムフ♪』

それから俺達は特訓を続け、途中から小熊達も攻撃に馴れてきたのか、少しずつ俺に当たり始めたので。俺も口にショートソードを加え、飛んで来る石を弾き返しながら避けていた。

(只今の戦闘でパッシブスキル【短剣】を覚えました)

なる程コレは【短剣】になるのか。もしかしたら思っていたけど、やっぱり覚えたな。

『ソロソロ終わりにしよう』

『くそ~あんちゃんが、武器使いだしたら当たらなくなった』

『なった……』

『……………』

『ああ……俺も必死に避けたよ!そうじゃないと意味ないからな』

と、そこに母熊が俺達を迎えにきた。そしてここでしていた事を話すと、母熊は興味を持ち。俺と戦いたいと言い出した。

『おいおい今日はよそう?もう暗くなるから、明日にしよう』

『そうか?仕方ないね?じゃあ明日やろうな!楽しみだな』

何でも母熊もさっきまで、狩りをしていたら。途中で【斧】と聞こえたらしく。それから更に楽に狩れるようになったみたいだ。

やっぱりかぁ明日大丈夫かなぁ。でも今の俺には丁度いい練習相手だな。正直楽しみでもある。

『じゃあ早く帰って肉を食べよう。今日の肉はいつもと、違うから楽しみにしてな』

『いつもと違う肉!すげー!』

『肉!肉!』

『……♪』

『それは楽しみだ』

しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

髪の色は愛の証 〜白髪少年愛される〜

あめ
ファンタジー
髪の色がとてもカラフルな世界。 そんな世界に唯一現れた白髪の少年。 その少年とは神様に転生させられた日本人だった。 その少年が“髪の色=愛の証”とされる世界で愛を知らぬ者として、可愛がられ愛される話。 ⚠第1章の主人公は、2歳なのでめっちゃ拙い発音です。滑舌死んでます。 ⚠愛されるだけではなく、ちょっと可哀想なお話もあります。

転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい

翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。 それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん? 「え、俺何か、犬になってない?」 豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。 ※どんどん年齢は上がっていきます。 ※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。

異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話

kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。 ※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。 ※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 異世界帰りのオッサン冒険者。 二見敬三。 彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。 彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。 彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。 そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。 S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。 オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?

異世界に飛ばされたおっさんは何処へ行く?

シ・ガレット
ファンタジー
おっさんが異世界を満喫する、ほのぼの冒険ファンタジー、開幕! 気づくと、異世界に飛ばされていたおっさん・タクマ(35歳)。その世界を管理する女神によると、もう地球には帰れないとのこと……。しかし、諦めのいい彼は運命を受け入れ、異世界で生きることを決意。女神により付与された、地球の商品を購入できる能力「異世界商店」で、バイクを買ったり、キャンプ道具を揃えたり、気ままな異世界ライフを謳歌する! 懐いてくれた子狼のヴァイス、愛くるしい孤児たち、そんな可愛い存在たちに囲まれて、おっさんは今日も何処へ行く? 2017/12/14 コミカライズ公開となりました!作画のひらぶき先生はしっかりとした描写力に定評のある方なので、また違った世界を見せてくれるものと信じております。 2021年1月 小説10巻&漫画6巻発売 皆様のお陰で、累計(電子込み)55万部突破!! 是非、小説、コミカライズ共々「異世界おっさん」をよろしくお願い致します。 ※感想はいつでも受付ていますが、初めて読む方は感想は見ない方が良いと思います。ネタバレを隠していないので^^;

オタクおばさん転生する

ゆるりこ
ファンタジー
マンガとゲームと小説を、ゆるーく愛するおばさんがいぬの散歩中に異世界召喚に巻き込まれて転生した。 天使(見習い)さんにいろいろいただいて犬と共に森の中でのんびり暮そうと思っていたけど、いただいたものが思ったより強大な力だったためいろいろ予定が狂ってしまい、勇者さん達を回収しつつ奔走するお話になりそうです。 投稿ものんびりです。(なろうでも投稿しています)

転生したら第6皇子冷遇されながらも力をつける

そう
ファンタジー
転生したら帝国の第6皇子だったけど周りの人たちに冷遇されながらも生きて行く話です

実はスライムって最強なんだよ?初期ステータスが低すぎてレベルアップが出来ないだけ…

小桃
ファンタジー
 商業高校へ通う女子高校生一条 遥は通学時に仔犬が車に轢かれそうになった所を助けようとして車に轢かれ死亡する。この行動に獣の神は心を打たれ、彼女を転生させようとする。遥は獣の神より転生を打診され5つの希望を叶えると言われたので、希望を伝える。 1.最強になれる種族 2.無限収納 3.変幻自在 4.並列思考 5.スキルコピー  5つの希望を叶えられ遥は新たな世界へ転生する、その姿はスライムだった…最強になる種族で転生したはずなのにスライムに…遥はスライムとしてどう生きていくのか?スライムに転生した少女の物語が始まるのであった。

処理中です...