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レオナルド
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クロノス王国の王都から少し離れた小高い丘の上。
馬の背にまたがり、彼女の行ってしまった方角を いつまでも見送っている。
「行ってしまった。」
小さな呟きが漏れる。
小さな頃から 私にはレミィだけだった。
私を見つめる、暖かいピンクの瞳、ふわふわした、柔らかいピンクゴールドの髪。
何の疑問も持たず、当然のように このまま彼女と結婚して、子を設け、死ぬその時まで、2人でずっと、一生、一緒に生きてゆくとそう信じていた。
あの日 王女が入学してきた日。
あの日から、私達の全ては、変わってしまった。
私とレミィは、2年になって 生徒会に入った。
公爵家の2人である私達は、王女の世話を命じられた。
王女が、滞り無く学園生活を送れるように、サポートするようにとの事だった。
入学式の時、会場の入口で、王女に会った。
後ろに護衛を連れて、隣に侍女を伴い、会場に入るタイミングを待っていた。
案内役として、レミィと2人、王女に挨拶をした。
王女は私の顔を見て、驚いたように目を見張り、じっとこちらを見て、動かなくなった。
嫌な予感がした。
自惚れでも、何でも無く、私は令嬢によく好意を向けられる。
所謂、美形というやつらしい。
青味がかった銀髪に切れ長の目は薄い水色で、「麗しい氷の公爵令息」と呼ばれている。
正直 鬱陶しい。
私にはレミィがいる。
彼女以外の女なんて、その辺の石コロよりも 価値が無い。
だが、私の思いも虚しく、その日から、やたらと王女が、絡んでくるようになった。
食堂で待ち伏せされ、教室に押し掛けられ、生徒会室にまで姿を現すようになった。
そして、王女の側近に取り立てられてしまった。
迷惑だ。
レミィとの時間を奪われる。
最近、王女が私を側から離さないせいで、レミィと会えていない。
今は、朝、同じ馬車に乗ってくる時間だけが私の癒やしになっている。
レミィの細い肩に頭を乗せて、愚痴を聞いてもらう。
この時間があるおかげで、私はなんとか、正気を保っている状態だ。
いっそ 学園なんて辞めて、レミィを連れて領地に引きこもりたい。
うんざりしていると、王女は権力を使って、私達の婚約を白紙にした。
挙げ句の果てに、自分が行くはずだった、オルランド帝国との政略結婚をレミィに押し付けたのだ!
私も王女の婚約者にされてしまった。
王命に逆らう事は出来なかった。
代々 宰相を務める我が家が、王命に逆らえば、国家が揺らぐだろう。
私達は、「ヴァレンティア」という毒グモの糸に絡め取られ、身動きが出来なくなってしまった。
レミィは、学園に通う事を禁じられ、すぐにでも オルランド帝国に向かうように命令されていた。
もう、時間が無い。
レミィに会いたい…
王家に付けられた影の目をなんとか掻い潜って、私達は、レミィの侍女のアンの手引で、彼女の実家で落ち合った。
これがレミィに会える最後になるかもしれない。
久しぶりに見るレミィは、やつれて、目の下には濃いクマが出来ていた。
だが、私も似たようなものだろう。
ソファーに座り、手を取り、レミィの細い身体を抱きしめた。
会ってからずっと、レミィは泣いている。
私も泣いていた。
時間だけが過ぎてゆく。
もう、あまりゆっくりしていられない。
レミィが、私を見上げて「キスがしたい」と言った。
「初めてのキスはレオがいい。」そう言って、私の瞳をじっと見つめる。
私は、レミィの両頬を自分の両手で包み込み、彼女の瞳を見つめて、ゆっくりと顔を近づけた。
彼女のピンクの瞳が 悲しみに揺らめく。
お互いの唇が触れると、レミィはゆっくりとその瞳を閉じた。
触れるだけのキスから貪るようなキスに変わってゆく。
お互いの熱を分け合うように 私は夢中で彼女の唇を貪った。
どれくらいそうしていただろう。
この時間が永遠に続けばいいのに。
扉の外が騒がしくなり、家人が帰って来た音がする。
私達の唇はゆっくりと離れ、レミィをこの腕にしっかりと抱きしめた。
「レミィ 愛してる。たとえ離ればなれになっても、他の誰と結婚しても、私の愛する女は レミィだけだ。一生、死ぬまで、レミィだけを愛してる。」
そう言って レミィと別れた。
私の愛は、これからも 生涯レミィのものだ。
そして、10日後、レミィは オルランド帝国に向けて旅立った。
私は、馬に乗り、付けられていた影を振り切って 郊外の小高い丘の上から、レミィの乗る馬車を見送った。
私に 気が付いたレミィが、馬車の窓から身を乗り出して手を振っている。
馬車の列が見えなくなっても、私はそこから動けなかった。
側近のゲイルが迎えに来るまで、私はレミィの向かった方向をじっと見つめ、涙を流していた。
それからの私は、王女の命令を聞くだけの、人形になっていた。
何の感情もわかない。
死んだように、毎日を過ごしていた。
王家主催の夜会で、大々的に婚約が発表され、私の逃げ場は何処にもなくなった。
学園では、授業中以外は、常に王女と行動を共にして、彼女の要求に答える毎日。
家では、家族や、使用人達に心配され、腫れ物を触るかのような扱いを受けていた。
クローゼットの奥にレミィからもらったプレゼントを集め、レミィを思い出して、涙を流した。
死んでしまいたかった。
いや…心はもう死んでいた…
学園を卒業してからも、私は、王女の側近として、学園に通っていた。
自分の授業がない分、王女の側にいる時間が増え、うんざりしていた。
王女が卒業したら、すぐに結婚する事が決まっている。
近頃は、毎晩、王女の吐き出す毒グモの糸に絡め取られ、自由を奪われ、食べられそうになる夢を見ている。
気持ちが悪い。
そんな時、レミィとオルランド帝国王太子との結婚のニュースを聞いた。
とうとう この日が来てしまった。
気が狂いそうだ。
レミィが他の男と…
考えただけで、相手の男を殺してやりたかった。
訓練場で剣を振るい、練習用の柱に打ち込みを続けた。
何度も何度も、剣が潰れて使い物にならなくなるまで。
見かねた ゲイルが迎えに来るまで 私は剣を振るい続けた。
王女が、18才になり、学園を卒業すると、すぐに 私達の結婚式が行われた。
初めての夜、私は全く 役にたたなかった。
最初から判っていた。
私はレミィ以外は無理だから。
レミィだけが、私を男に出来る唯一の女だったから。
何度も 夜を共にしたが、私が王女に反応する事は全く無かった。
そして、1ヶ月が過ぎた頃、王女は私に薬を盛った。
媚薬入りの紅茶を飲まされ、無理遣り私を立たせた。
私は、朦朧とした意識の中、レミィの名を何度も呼びながら、王女を抱いた。
まるで、盛りの付いた犬のように、何度も、何度も、王女の身体を求めた。
薬を飲み、王女と夜を共にしながら、レミィの幻を抱く日々。
そんな私に、王女は、魔女に作らせたという惚れ薬を飲ませた。
頭が、ボーっとする。
王女に愛を囁やき、王女にキスをして、王女を抱く。
頭が痛い…
何かが違う…
何かが違う…
何かが違う…
この違和感はなんだろう?
それでも、王女の顔を見れば 愛しいと思い、愛を囁く事を止められない。
夜ごと、彼女の中に 自分の欲望を吐き出しながら、彼女の首を締める。
どこまで、彼女は自分の暴挙を許してくれるのだろうか?
王女の顔が苦しみと 快楽に歪む。
私は王女を殺したいのだろうか?
もう、よくわからない…
そんなある日、私は突然 地下牢に入れられた。
「なぜ?」
「ヴィー、どうして?私をこんな所に閉じ込めるの?わたしを愛しているんだろう?」
王女は 顔を真っ青にして、無言で地下牢から立ち去った。
2度と会うことは無かった。
何が現実で、何が妄想なのかもうわからない…
毎晩、私は夢の中で 女を抱く…
始めは王女だったそれが、ピンクゴールドの髪、ピンクの瞳の女に変わる。
彼女は、優しく私を見つめ「レオ」と呼びかける。
あぁ…レミィ、どうして 私は君の事を忘れていたんだろう。
牢屋番に、手紙を書きたいと、紙とペンを用意してもらう。
真っ白な便箋に1言だけ。
「レミィ、愛してる。」
私は、そのまま 持っていたペンで、自分の首を刺した。
あぁ…やっと自由になれる…
レミィ…愛してる…
私の心は、君だけのものだ…
馬の背にまたがり、彼女の行ってしまった方角を いつまでも見送っている。
「行ってしまった。」
小さな呟きが漏れる。
小さな頃から 私にはレミィだけだった。
私を見つめる、暖かいピンクの瞳、ふわふわした、柔らかいピンクゴールドの髪。
何の疑問も持たず、当然のように このまま彼女と結婚して、子を設け、死ぬその時まで、2人でずっと、一生、一緒に生きてゆくとそう信じていた。
あの日 王女が入学してきた日。
あの日から、私達の全ては、変わってしまった。
私とレミィは、2年になって 生徒会に入った。
公爵家の2人である私達は、王女の世話を命じられた。
王女が、滞り無く学園生活を送れるように、サポートするようにとの事だった。
入学式の時、会場の入口で、王女に会った。
後ろに護衛を連れて、隣に侍女を伴い、会場に入るタイミングを待っていた。
案内役として、レミィと2人、王女に挨拶をした。
王女は私の顔を見て、驚いたように目を見張り、じっとこちらを見て、動かなくなった。
嫌な予感がした。
自惚れでも、何でも無く、私は令嬢によく好意を向けられる。
所謂、美形というやつらしい。
青味がかった銀髪に切れ長の目は薄い水色で、「麗しい氷の公爵令息」と呼ばれている。
正直 鬱陶しい。
私にはレミィがいる。
彼女以外の女なんて、その辺の石コロよりも 価値が無い。
だが、私の思いも虚しく、その日から、やたらと王女が、絡んでくるようになった。
食堂で待ち伏せされ、教室に押し掛けられ、生徒会室にまで姿を現すようになった。
そして、王女の側近に取り立てられてしまった。
迷惑だ。
レミィとの時間を奪われる。
最近、王女が私を側から離さないせいで、レミィと会えていない。
今は、朝、同じ馬車に乗ってくる時間だけが私の癒やしになっている。
レミィの細い肩に頭を乗せて、愚痴を聞いてもらう。
この時間があるおかげで、私はなんとか、正気を保っている状態だ。
いっそ 学園なんて辞めて、レミィを連れて領地に引きこもりたい。
うんざりしていると、王女は権力を使って、私達の婚約を白紙にした。
挙げ句の果てに、自分が行くはずだった、オルランド帝国との政略結婚をレミィに押し付けたのだ!
私も王女の婚約者にされてしまった。
王命に逆らう事は出来なかった。
代々 宰相を務める我が家が、王命に逆らえば、国家が揺らぐだろう。
私達は、「ヴァレンティア」という毒グモの糸に絡め取られ、身動きが出来なくなってしまった。
レミィは、学園に通う事を禁じられ、すぐにでも オルランド帝国に向かうように命令されていた。
もう、時間が無い。
レミィに会いたい…
王家に付けられた影の目をなんとか掻い潜って、私達は、レミィの侍女のアンの手引で、彼女の実家で落ち合った。
これがレミィに会える最後になるかもしれない。
久しぶりに見るレミィは、やつれて、目の下には濃いクマが出来ていた。
だが、私も似たようなものだろう。
ソファーに座り、手を取り、レミィの細い身体を抱きしめた。
会ってからずっと、レミィは泣いている。
私も泣いていた。
時間だけが過ぎてゆく。
もう、あまりゆっくりしていられない。
レミィが、私を見上げて「キスがしたい」と言った。
「初めてのキスはレオがいい。」そう言って、私の瞳をじっと見つめる。
私は、レミィの両頬を自分の両手で包み込み、彼女の瞳を見つめて、ゆっくりと顔を近づけた。
彼女のピンクの瞳が 悲しみに揺らめく。
お互いの唇が触れると、レミィはゆっくりとその瞳を閉じた。
触れるだけのキスから貪るようなキスに変わってゆく。
お互いの熱を分け合うように 私は夢中で彼女の唇を貪った。
どれくらいそうしていただろう。
この時間が永遠に続けばいいのに。
扉の外が騒がしくなり、家人が帰って来た音がする。
私達の唇はゆっくりと離れ、レミィをこの腕にしっかりと抱きしめた。
「レミィ 愛してる。たとえ離ればなれになっても、他の誰と結婚しても、私の愛する女は レミィだけだ。一生、死ぬまで、レミィだけを愛してる。」
そう言って レミィと別れた。
私の愛は、これからも 生涯レミィのものだ。
そして、10日後、レミィは オルランド帝国に向けて旅立った。
私は、馬に乗り、付けられていた影を振り切って 郊外の小高い丘の上から、レミィの乗る馬車を見送った。
私に 気が付いたレミィが、馬車の窓から身を乗り出して手を振っている。
馬車の列が見えなくなっても、私はそこから動けなかった。
側近のゲイルが迎えに来るまで、私はレミィの向かった方向をじっと見つめ、涙を流していた。
それからの私は、王女の命令を聞くだけの、人形になっていた。
何の感情もわかない。
死んだように、毎日を過ごしていた。
王家主催の夜会で、大々的に婚約が発表され、私の逃げ場は何処にもなくなった。
学園では、授業中以外は、常に王女と行動を共にして、彼女の要求に答える毎日。
家では、家族や、使用人達に心配され、腫れ物を触るかのような扱いを受けていた。
クローゼットの奥にレミィからもらったプレゼントを集め、レミィを思い出して、涙を流した。
死んでしまいたかった。
いや…心はもう死んでいた…
学園を卒業してからも、私は、王女の側近として、学園に通っていた。
自分の授業がない分、王女の側にいる時間が増え、うんざりしていた。
王女が卒業したら、すぐに結婚する事が決まっている。
近頃は、毎晩、王女の吐き出す毒グモの糸に絡め取られ、自由を奪われ、食べられそうになる夢を見ている。
気持ちが悪い。
そんな時、レミィとオルランド帝国王太子との結婚のニュースを聞いた。
とうとう この日が来てしまった。
気が狂いそうだ。
レミィが他の男と…
考えただけで、相手の男を殺してやりたかった。
訓練場で剣を振るい、練習用の柱に打ち込みを続けた。
何度も何度も、剣が潰れて使い物にならなくなるまで。
見かねた ゲイルが迎えに来るまで 私は剣を振るい続けた。
王女が、18才になり、学園を卒業すると、すぐに 私達の結婚式が行われた。
初めての夜、私は全く 役にたたなかった。
最初から判っていた。
私はレミィ以外は無理だから。
レミィだけが、私を男に出来る唯一の女だったから。
何度も 夜を共にしたが、私が王女に反応する事は全く無かった。
そして、1ヶ月が過ぎた頃、王女は私に薬を盛った。
媚薬入りの紅茶を飲まされ、無理遣り私を立たせた。
私は、朦朧とした意識の中、レミィの名を何度も呼びながら、王女を抱いた。
まるで、盛りの付いた犬のように、何度も、何度も、王女の身体を求めた。
薬を飲み、王女と夜を共にしながら、レミィの幻を抱く日々。
そんな私に、王女は、魔女に作らせたという惚れ薬を飲ませた。
頭が、ボーっとする。
王女に愛を囁やき、王女にキスをして、王女を抱く。
頭が痛い…
何かが違う…
何かが違う…
何かが違う…
この違和感はなんだろう?
それでも、王女の顔を見れば 愛しいと思い、愛を囁く事を止められない。
夜ごと、彼女の中に 自分の欲望を吐き出しながら、彼女の首を締める。
どこまで、彼女は自分の暴挙を許してくれるのだろうか?
王女の顔が苦しみと 快楽に歪む。
私は王女を殺したいのだろうか?
もう、よくわからない…
そんなある日、私は突然 地下牢に入れられた。
「なぜ?」
「ヴィー、どうして?私をこんな所に閉じ込めるの?わたしを愛しているんだろう?」
王女は 顔を真っ青にして、無言で地下牢から立ち去った。
2度と会うことは無かった。
何が現実で、何が妄想なのかもうわからない…
毎晩、私は夢の中で 女を抱く…
始めは王女だったそれが、ピンクゴールドの髪、ピンクの瞳の女に変わる。
彼女は、優しく私を見つめ「レオ」と呼びかける。
あぁ…レミィ、どうして 私は君の事を忘れていたんだろう。
牢屋番に、手紙を書きたいと、紙とペンを用意してもらう。
真っ白な便箋に1言だけ。
「レミィ、愛してる。」
私は、そのまま 持っていたペンで、自分の首を刺した。
あぁ…やっと自由になれる…
レミィ…愛してる…
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