3 / 20
前世持ち
しおりを挟む
私の名前はミラ-スミス 5才、転生者です。
王宮で、事務官として 経理の仕事をしている父、ロベルト-スミスと、王宮魔導師である母、ハンナ-スミス女伯爵との間に生まれた ごくごく普通の伯爵令嬢です。
淡い銀紫の髪は サラサラと背中の中程を覆い、アクアマリンの瞳はぱっちりとして、白い肌は白磁のようになめらかで、頬はほんのりピンク色、唇はぷっくりとしたサクランボ。
長ずれば「傾国の美女」となりそうな、とんでもない美少女です。
もう一度言いますが、私は転生者です。
前世は大企業の社長秘書で、バリバリのキャリアウーマンでした。
社長は、金も権力もある ナイスミドルで、とっても女性に人気のある方でした。
「英雄 色を好む」この言葉を自ら実践しているような人でした。
経営者としては とても立派な人だったかもしれませんが、女の私から見れば、夫としては 浮気ばっかりしている最低ヤローでした。
そして、ある日、私と社長の仲を疑う 社長の奥様に 後から包丁で刺されて、私は儚く世を去りました。
「私は、社長の愛人ではありません!」そう言って否定する事も、言い訳する事も出来ませんでした。
社長の本当のお相手は、同じ秘書課で働く同僚の 立花カレンさんでした。
「ついてない···」いや そんな言葉じゃ許せる訳がありません。
本当に思い出すと、今でもとっても悔しいです。
「私の人生を返せ!」そう叫びたいです。
とにかく 私は その時死んで、ミラ-スミスに生まれ変わりました。
まぁ、生まれ変わったのはいいとしましょう。
見た目美少女で、領地持ちで、けっこー資産家の貴族で、美形の優しい両親に甘やかされ、可愛い弟がいて、とても 恵まれていると思います。
でも どうして?なんで前世の記憶を持ったままなのでしょう?
この記憶のせいで、私はチョットした トラウマを抱えています。刃物が怖いし、社長の事があったせいで、男性不信で、男の人が、信用出来ません。
父様の事は もちろん大好きです。
気は弱いけど、とっても優しくていい人ですし、母様のお尻に敷かれているけれど、とっても母様を愛しています。
私達子供の事もとても大切にしてくれます。
家族の事を「僕の愛する宝物」そう言って、いつでも抱きしめてくれます。
世の中には そんな風に ちゃんとした愛情深い男の人もいるのだと、頭ではわかっているのですが、どうしても 気持ちが追いついて来ません。
いざ、自分の事になると、どうにも 穿った見方をしてしまいます。
神様 こんな恵まれた環境に転生させてくれたのは、嬉しいけれど、正直 前世の記憶なんて残さないでほしかったです···
だからと言うわけでは無いですが、私は身内以外には、とってもクールな対応をしています。
相手の言葉の裏を読んでしまうし、常に疑う事も忘れません。そのせいで 全く子供らしくないと、言われています。
母曰く、愛らしさを、お腹の中に忘れてきた 残念美少女だそうです。
そんな私が、先日 何故か 父様と行った王宮で、竜王様の【番】に、認定されてしまいました。
何故 こーなったのでしょう?
意味がわかりません。
王宮で、事務官として 経理の仕事をしている父、ロベルト-スミスと、王宮魔導師である母、ハンナ-スミス女伯爵との間に生まれた ごくごく普通の伯爵令嬢です。
淡い銀紫の髪は サラサラと背中の中程を覆い、アクアマリンの瞳はぱっちりとして、白い肌は白磁のようになめらかで、頬はほんのりピンク色、唇はぷっくりとしたサクランボ。
長ずれば「傾国の美女」となりそうな、とんでもない美少女です。
もう一度言いますが、私は転生者です。
前世は大企業の社長秘書で、バリバリのキャリアウーマンでした。
社長は、金も権力もある ナイスミドルで、とっても女性に人気のある方でした。
「英雄 色を好む」この言葉を自ら実践しているような人でした。
経営者としては とても立派な人だったかもしれませんが、女の私から見れば、夫としては 浮気ばっかりしている最低ヤローでした。
そして、ある日、私と社長の仲を疑う 社長の奥様に 後から包丁で刺されて、私は儚く世を去りました。
「私は、社長の愛人ではありません!」そう言って否定する事も、言い訳する事も出来ませんでした。
社長の本当のお相手は、同じ秘書課で働く同僚の 立花カレンさんでした。
「ついてない···」いや そんな言葉じゃ許せる訳がありません。
本当に思い出すと、今でもとっても悔しいです。
「私の人生を返せ!」そう叫びたいです。
とにかく 私は その時死んで、ミラ-スミスに生まれ変わりました。
まぁ、生まれ変わったのはいいとしましょう。
見た目美少女で、領地持ちで、けっこー資産家の貴族で、美形の優しい両親に甘やかされ、可愛い弟がいて、とても 恵まれていると思います。
でも どうして?なんで前世の記憶を持ったままなのでしょう?
この記憶のせいで、私はチョットした トラウマを抱えています。刃物が怖いし、社長の事があったせいで、男性不信で、男の人が、信用出来ません。
父様の事は もちろん大好きです。
気は弱いけど、とっても優しくていい人ですし、母様のお尻に敷かれているけれど、とっても母様を愛しています。
私達子供の事もとても大切にしてくれます。
家族の事を「僕の愛する宝物」そう言って、いつでも抱きしめてくれます。
世の中には そんな風に ちゃんとした愛情深い男の人もいるのだと、頭ではわかっているのですが、どうしても 気持ちが追いついて来ません。
いざ、自分の事になると、どうにも 穿った見方をしてしまいます。
神様 こんな恵まれた環境に転生させてくれたのは、嬉しいけれど、正直 前世の記憶なんて残さないでほしかったです···
だからと言うわけでは無いですが、私は身内以外には、とってもクールな対応をしています。
相手の言葉の裏を読んでしまうし、常に疑う事も忘れません。そのせいで 全く子供らしくないと、言われています。
母曰く、愛らしさを、お腹の中に忘れてきた 残念美少女だそうです。
そんな私が、先日 何故か 父様と行った王宮で、竜王様の【番】に、認定されてしまいました。
何故 こーなったのでしょう?
意味がわかりません。
4
お気に入りに追加
1,212
あなたにおすすめの小説
獣人の彼はつがいの彼女を逃がさない
たま
恋愛
気が付いたら異世界、深魔の森でした。
何にも思い出せないパニック中、恐ろしい生き物に襲われていた所を、年齢不詳な美人薬師の師匠に助けられた。そんな優しい師匠の側でのんびりこ生きて、いつか、い つ か、この世界を見て回れたらと思っていたのに。運命のつがいだと言う狼獣人に、強制的に広い世界に連れ出されちゃう話
竜人のつがいへの執着は次元の壁を越える
たま
恋愛
次元を超えつがいに恋焦がれるストーカー竜人リュートさんと、うっかりリュートのいる異世界へ落っこちた女子高生結の絆されストーリー
その後、ふとした喧嘩らか、自分達が壮大な計画の歯車の1つだったことを知る。
そして今、最後の歯車はまずは世界の幸せの為に動く!
竜王陛下の番……の妹様は、隣国で溺愛される
夕立悠理
恋愛
誰か。誰でもいいの。──わたしを、愛して。
物心着いた時から、アオリに与えられるもの全てが姉のお下がりだった。それでも良かった。家族はアオリを愛していると信じていたから。
けれど姉のスカーレットがこの国の竜王陛下である、レナルドに見初められて全てが変わる。誰も、アオリの名前を呼ぶものがいなくなったのだ。みんな、妹様、とアオリを呼ぶ。孤独に耐えかねたアオリは、隣国へと旅にでることにした。──そこで、自分の本当の運命が待っているとも、知らずに。
※小説家になろう様にも投稿しています
白猫は異世界に獣人転生して、番に愛される
メリー
恋愛
何か大きい物体に轢かれたと思った。
『わん、わん、』と言う大きい音にびっくりして道路に思わず飛び込んでしまって…。
それなのにここはどこ?
それに、なんで私は人の手をしているの?
ガサガサ
音が聞こえてその方向を見るととても綺麗な男の人が立っていた。
【ようやく見つけた。俺の番…】
おいしいご飯をいただいたので~虐げられて育ったわたしですが魔法使いの番に選ばれ大切にされています~
通木遼平
恋愛
この国には魔法使いと呼ばれる種族がいる。この世界にある魔力を糧に生きる彼らは魔力と魔法以外には基本的に無関心だが、特別な魔力を持つ人間が傍にいるとより強い力を得ることができるため、特に相性のいい相手を番として迎え共に暮らしていた。
家族から虐げられて育ったシルファはそんな魔法使いの番に選ばれたことで魔法使いルガディアークと穏やかでしあわせな日々を送っていた。ところがある日、二人の元に魔法使いと番の交流を目的とした夜会の招待状が届き……。
※他のサイトにも掲載しています
竜の血をひく婚約者に溺愛されています。
夢見 歩
恋愛
領地に引き篭るように
慎ましく生活をしていたわたしに
いきなり婚約者が出来た。
その相手は竜の血を濃く引いている
自国の第二王子だった。
挨拶程度しか交わしていなかったのに
何故か第二王子に溺愛されていて…?
(本編完結)無表情の美形王子に婚約解消され、自由の身になりました! なのに、なんで、近づいてくるんですか?
水無月あん
恋愛
本編は完結してます。8/6より、番外編はじめました。よろしくお願いいたします。
私は、公爵令嬢のアリス。ピンク頭の女性を腕にぶら下げたルイス殿下に、婚約解消を告げられました。美形だけれど、無表情の婚約者が苦手だったので、婚約解消はありがたい! はれて自由の身になれて、うれしい! なのに、なぜ、近づいてくるんですか? 私に興味なかったですよね? 無表情すぎる、美形王子の本心は? こじらせ、ヤンデレ、執着っぽいものをつめた、ゆるゆるっとした設定です。お気軽に楽しんでいただければ、嬉しいです。
龍王の番
ちゃこ
恋愛
遥か昔から人と龍は共生してきた。
龍種は神として人々の信仰を集め、龍は人間に対し加護を与え栄えてきた。
人間達の国はいくつかあれど、その全ての頂点にいるのは龍王が纏める龍王国。
そして龍とは神ではあるが、一つの種でもある為、龍特有の習性があった。
ーーーそれは番。
龍自身にも抗えぬ番を求める渇望に翻弄され身を滅ぼす龍種もいた程。それは大切な珠玉の玉。
龍に見染められれば一生を安泰に生活出来る為、人間にとっては最高の誉れであった。
しかし、龍にとってそれほど特別な存在である番もすぐに見つかるわけではなく、長寿である龍が時には狂ってしまうほど出会える確率は低かった。
同じ時、同じ時代に生まれ落ちる事がどれほど難しいか。如何に最強の種族である龍でも天に任せるしかなかったのである。
それでも番を求める龍種の嘆きは強く、出逢えたらその番を一時も離さず寵愛する為、人間達は我が娘をと龍に差し出すのだ。大陸全土から若い娘に願いを託し、番いであれと。
そして、中でも力の強い龍種に見染められれば一族の誉れであったので、人間の権力者たちは挙って差し出すのだ。
龍王もまた番は未だ見つかっていないーーーー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる