上 下
137 / 270
「第七話 七菜江死闘 ~重爆の肉弾~」

16章

しおりを挟む

 ババババババババ
 ヘリコプターの旋回音が、猛々しいまでに耳に叩きつけられる。
 この周囲では一番といっていい敷地面積と設備を持つ市民病院。その屋上に黒塗りの特別機は緊急着地していた。総理大臣の名で、病院の責任者にはすでに了承は得ている。
 プロペラが作り出す強風に、柔らかなツインテールが乱れるのも厭わず、霧澤夕子は毒に冒された親友を、ヘリに運ぶ作業を手伝っていた。操縦士以外に、もうひとりいる隊員と、五十嵐家の執事安藤が、担架に乗せた桜宮桃子を手際良くヘリの中に運んでいる。
 
 工藤吼介を診察室に預け、すぐに屋上に向かった時には、すでに政府直属の特別機は待機していた。ここから片倉響子によって、毒を注射された桃子を救うため、一気に五十嵐家に飛ぶ計画だ。
 これで桃子は助かるはず。あとは・・・
 整った容姿を崩すことなく、夕子の表情には緊張感が漂ったままだった。サイボーグ少女の脳裏には、次なるすべきことが順序立てて並べられていた。
 
 「安藤さん、桃子のことは頼んだわ」
 
 「かしこまりました。霧澤様もお乗りください」
 
 強風と騒音のため、大声で会話するふたりだが、老紳士のトーンはこんな状況でも落ち着いて聞こえる。
 
 「私にはまだやらなきゃいけないことがある。七菜江を助けにいかないと」
 
 嫌な予感が夕子の胸に湧き上がったのは、その時だった。
 表面上、なんらの変化も見せない安藤の顔に、確かな翳りが浮んだのを、冷静な少女は見逃さなかった。
 
 「どういうこと?」
 
 暗い予感に、不安が口をついて出る。傍目から見ている者には、突然台詞を発した夕子の行動が、さぞ奇妙に映ったことだろう。
 鋭い視線を投げ掛ける少女に、参謀的存在の執事は同じ言葉を繰り返す。
 
 「霧澤様もお乗りください。あなたが近くにおられた方が、桜宮様もお心強いでしょう」
 
 「七菜江になにかあったのね?」
 
 夕子の質問に、安藤は黙秘を続けた。
 
 「片倉響子が現れたのは、七菜江を倒すのが目的だったのは明らかだわ。今、七菜江を助けられるのは私しかいない。すぐにでもアリスになって、七菜江のもとに行かなければならないのは、当然安藤さんもわかっているでしょ」
 
 「いえ、行ってはなりません」
 
 「なぜ? 私では役に立たないということ?」
 
 「そうではありません」
 
 「じゃあ・・・七菜江は、負けたのね」
 
 淡々とした口調で、答えは返ってきた。
 
 「はい。藤木様は敗れました。今から急行したところで、残念ながら間に合いません。ここは一旦引いて、態勢を立て直すのが先決かと思われます」
 
 巻き起こった強風が、ツインテールを激しく乱す。
 纏わりつく赤髪が、顔の表情を隠すなか、夕子は数秒の沈黙の後に口を開いた。
 
 「わかったわ。じゃあ、私も乗せてもらうことにする」
 
 ヘリコプターの後部座席に、軽やかにスカート姿の美少女は飛び乗る。桃子のことを思えば、全ての行動に迅速さが求められるのは、当然のことだった。
 ババババババババババ
 旋回するプロペラの轟音の中、「ブチ」というなにかを噛み切る音は、誰が聞き分けられただろうか。
 夕子を乗せたヘリコプターは、あっという間に夕闇が忍び寄る空に上昇する。ひとり一番後方の座席に納まったサイボーグ少女は、巨大な聖戦が行われていた方向に、垂れがちな瞳を向ける。
 
 「ホントに・・・不器用なんだから・・・」
 
 届くはずもない友への声は、ヘリの爆音に掻き消された。
 窓ガラスに反射する整った顔立ち。その薄紅色の唇の端から、鮮やかな朱線が一本、すっと流れ落ちていった。
 
 
 
 血まみれの少女戦士が、蹴り転がされている。
 圧搾され、蜂の巣にされ、体内から焼かれ、削られ、毒を打ち込まれて・・・闘う前から限界を迎えていた正義の女神を、ありとあらゆる方法で嬲り尽くした後も、3匹の処刑者たちは、ファントムガール・ナナをいたぶり続けた。
 蹴る、殴る、刺す、潰す。
 腕一本満足に動かせないナナを、やりたい放題、苦しげな叫びをあげさせる目的のためだけに、リンチし続ける。
 銀と青でデザインされた美しき肢体は、醜悪な怪物たちのオモチャであった。
 ピクピクと痙攣するだけで、脱力しきった哀れな守護天使は、血と泥で真っ黒に汚され、永遠とも思われる蹂躙の波に、踊らされるだけであった。
 
 両脇に立ったサリエルとビキエルが、ショートカットを掴んで力任せに被虐少女を立たせる。
 つま先立ちの状態で、ナナは首も腕もダラリと垂れ下げて、惨めな姿を人類に晒す。髪で体重を支えることになった痛みは、相当なものがあるはずだったが、抵抗するだけの力はもはや彼女には残っていなかった。
 
 「そろそろ時間だね。トドメを刺してやるよ、ナナ」
 
 手ごろな民家をふたつ見つけた肉弾姉妹が、ひとつづつ足を強引に突き入れる。ボロボロの天使は、人間が造った建物によって、足場を固定され、両足を広げた姿勢で拘束されることになった。
 血祭りにあげられた聖少女を中心に、恨み深い3匹の復讐者が三方向に散る。
 クインビー、サリエル、ビキエル。それぞれが力をこめ、右手に漆黒の光球を生み出す。
 負の感情がこもった、光の戦士最大の天敵エネルギー。闇の破壊光球が3つ、リンチの嵐に沈没した超少女を狙って膨張していく。もっといえば、ナナへの怨念と憎悪が作り出した闇のエネルギーは、彼女に凄まじい崩壊をもたらすはずであった。
 
 「ナナ、あんたが私からレギュラーを奪えたのは、『エデン』のおかげさ。立場が同じなら、こういう結果になるんだ。わかったかいッ!!」
 
 ヴィ・・・・・・・・・・ン・・・・・・・・・・・ヴィ・・・・・・・・・・
 蹂躙され尽くした少女戦士から、返事はない。
 ただ、か細い生命のクリスタルが、儚げな光を灯すのみ。
 
 「卑怯な女めッ!! 食らいなッッ!!!」
 
 ハンドボール部による、闇のスラム・ショットとでもいうべき漆黒の弾丸が、三方向から一斉に唸りをあげて、無抵抗の青い少女に襲いかかる。
 ナナに、よけることができるはずはなかった。
 直撃―――
 
 「ウワアアアアアアアアアアアアッッッッ――――ッッッッ!!!! アアアアアッッ―――ッッッ!!!! アアアアッッ――ッッ、アアッ・ア・ア・ア・ア・ア・ア・・・・・・・」
 
 爆発音に敗北の絶叫が重なる。
 闇の光弾の威力に、宙空高く舞いあがる銀色の肢体。
 ビリビリに破れた皮膚と、飛び散る血潮とが、正義惨敗の大地に雨となって降り注ぐ。
 肉体を爆破され、わずか残った光のエネルギーを吹き消され・・・自らの必殺技を三倍受けるには、あまりにナナのダメージは深すぎた。
 ギュルギュルと錐揉みしながら、脳天から大地に落下する守護天使。
 
 グシャアアアアアアア・・・・・・
 
 落下の衝撃に、肉体が潰れる凄惨な音が、正義が完膚なきまで叩き潰された、最期の証明だった。
 穴だらけにされ、身体の前面も背面も切り削られ、肩と腹と脇腹、三箇所も肉片を弾き飛ばされ、血ダルマにされた損傷の激しい身体が、仰向けに転がる。
 
 フッ・・・・・・
 胸の中央に位置する水晶体が、その点滅を消すのと同時に、ファントムガール・ナナの惨敗の肉体は、廃墟の街並みに霧のように掻き消えていった。
 飛び散った血痕と肉片、そして、咽るような血の香だけが、人口少ない穏やかな町に、深い虚無感とともに残されていた。
 目的を達成した三匹の怪物たちは、光の少女の後を追うように、黒い靄となって血臭漂う戦場から姿を消した。
 
 「アハッ、アーッハッハッハッハッ!! アーッハッハッハッハッハッ!!」
 
 狂ったような蜂女の笑い声が、夏の夕空にいつまでもこだましていた。
 


 バシャアアアアッッ!!
 
 浴びせ掛けられた冷水に、七菜江の意識は覚醒する。
 もう何度、失神と蘇生を繰り返したか、わからない。
 激しい苦痛に気を失っては、すぐに冷水で強制的に起こされる。時には、より壮絶な痛みによって、無理矢理起こされることもあった。現実に呼び戻されるたびに、七菜江は己がまだ生きていることを呪い、無力な自分に泣きたくなった。
 
 周到に張り巡らされた罠に嵌り、死は確実と思われるほどの蹂躙に晒されたファントムガール・ナナは、それでもまだ死んではいなかった。
 いかにファントムガールでのダメージは、元の姿ではぐっと軽減されるとはいえ、積み重ねられた虐待は、七菜江を瀕死の重体に追い込んでいた。青いセーラー服姿に戻った七菜江の身体は、針で刺された穴が無数にあり、全身にカッターナイフで切られたような跡が刻まれ、肩や腹部は皮膚が破れていた。穴からは血が滲むと同時に、その周囲は焼け爛れており、肋骨にはヒビがはいり、内臓も損傷しているのがわかる。野犬の群れに襲われたようにセーラーはビリビリに破れ、あちこちで血が滲んでいる。ズタボロという表現が、まさしくピッタリの惨状。それでも七菜江が生きているのは、ひとえに彼女のタフネスが、並外れているからであった。もし、ユリや桃子が同じ目に遭えば・・・生存の可能性は薄いと言わざるを得ない。
 
 だが、七菜江が生きていることに気付いた時、彼女を包んだのは、生の喜びではなく、襲いくる更なる破壊への恐怖であった。
 藤木七菜江は捕らえられていた。
 倉田、コージ、ユータといった、3人の不良たち。彼らの存在は、ただ七菜江の体力を減らすためだけではなかった。闘いのあと、トランスフォームを解除した七菜江を捕獲する目的もあったのだ。同時に柴崎香らを保護する目的もあるだろう。瀕死の重傷を負った七菜江は、たやすく敵の手に落ち、長い失神から目覚めた後、再び拷問の餌食となっていた。
 
 そこは学校のプールらしかった。
 激しいダメージの残る七菜江には、視界はほとんど見えていなかった。まして、すっかり夜の帳が落ちた闇の中、証明灯のわずかな光では、七菜江にはそこがプールとわかるのが精一杯だった。壁代わりの金網に、彼女は大の字で、縛り付けられている。浴びせられた水滴が、ポトポトとコンクリートの床に落ちる音が聞こえてくる。
 
 「ちょうど今、この辺の水泳部は県大会中でな。試合に出掛けている間、留守番させてもらおうってのさ」
 
 元水泳部というユータの声が、ぐったりと金網に身を預ける少女の耳に届いてくる。
 ボロボロのセーラーを着たままで、七菜江への暴力は止むことなく続けられていた。
 
 「どうだい、七菜江。そろそろ私の奴隷になる気になったかい?」
 
 首を垂らし、流れ落ちた柔らかなショートヘアーで顔を隠した囚われの少女に、柴崎香は最高の笑顔で語りかける。強い光を放つ瞳は歪んだ欲望に吊りあがり、大きめの唇は憎き後輩の無惨な姿に喜び震えている。
 無造作に前髪を掴み、グイと顔を仰け反らせる。
 細い眉を苦悶に歪ませた、チャーミングなマスクが暗い照明のもとに晒される。半開きになった口腔の内部は深紅に染まり、浴びせられた水滴が、背徳の美しさを醸し出している。
 
 「ホントにムカツク女だよ・・・『エデン』の力を借りて、私からレギュラーを奪った卑怯者め。しかもそのくせ私より人気があるなんて・・・許せない。殺しても殺したりない!」
 
 お腹の中央、闇のスラム・ショットにより、皮膚を破られてしまったそこは、セーラー服に血が滲むほどに深い傷ができている。
 その場所に、変形して瓢箪型になった右手の毒針を、香は押し当てた。
 抉る。セーラーの上から、朱色の内肉が覗いているであろうその傷を。ガリガリと擦り、鋭い針先で柔らかな肉を刻んでいく。
 
 「あぎィィッッ・・・・・・ひぎいいィィッッ・・・・・・ぎッッ・・・ぎぎぎッッ・・・」
 
 夏の夜空を仰ぎ見る愛らしい顔が、神経を削るような鋭い痛みにぐしゃぐしゃに歪む。瞳も口も強く閉じられ、食い縛った歯の隙間から、苦悶の鳴き声が、処刑場と化したプールサイドに流れていく。
 
 「サリー、ビッキー、やってやんな」
 
 顎で合図する香。ずい、と磔の超少女の前に立った肉弾姉妹は、丸い拳を握る。
 容赦のない、殴打。
 肋骨にヒビが入り、内臓は損傷し、切り傷が無数に描かれ、皮膚の破れた無惨な腹部。内も外も、皮膚から筋肉、骨格まで、ありとあらゆる破壊を受けたボロボロの腹部を、男性並みの腕力を誇るパンチが殴りつける。
 
 ドボッッ!
 
 引き締まったボディに、巨大な拳が埋まる。
 磔にされ、仰け反らされた少女戦士の無防備な肢体に、『エデン』の力を得た怪物のパンチが打ち込まれる。
 
 「うぐッッ!! ・・・・・・・・がッ・・・・・・・はぁッ・・・・・・」
 
 一撃で、無垢な少女の表情は、鉛を撃ち込まれたような痛みに引き攣った。
 髪を掴まれ、仰け反らされているために、腹筋が伸びた状態になっている。そのままで、打撃を受けることは、衝撃を内臓まで食らう事態を引き起こしていた。まるで拳が内臓まで突き入っているかのような鈍痛。重い一撃が、小柄な少女にバラバラになりそうな錯覚を起こさせる。
 
 「そら、もういっちょう!」
 
 ドスッッ!!
 
 間髪いれずに続くボディーブロー。
 七菜江の食い縛った歯の間から、ドロリとした血糊が泡立ちながらこぼれ出る。
 
 「ぐうッッ・・・・・・ふッッ・・・・・・ううううぅぅッッ・・・・・」
 
 「さあ~、七菜江。負けを認めて、奴隷になるんだ。そうすりゃ、命だけは助けてやるから」
 
 苦しむ美少女の切なげな顔を愉快そうに眺めながら、柴崎香は甘い口調で囁く。
 だが、人を疑うことの苦手な純粋な少女が、この時ばかりは香の嘘を見破っていた。香の目的は、あくまで七菜江に跪かせることなのだ。今の彼女を突き動かしているのは、『エデン』によって肥大化した、七菜江への嫉妬。七菜江を痛めつけることだけが、香の目的といってもよい。
 もし、七菜江が屈服したら・・・目的を達成した香は、間違いなく七菜江を殺す。生かしておく必要などないのだ。
 たとえどんな拷問を受けようとも、七菜江は屈するわけにはいかなかった。元より、少女戦士に香に屈するつもりは毛頭ない。
 
 「ホントにしぶとい女だよ! サリー、ビッキー、こいつの腹をぐちゃぐちゃにしてやりな」
 
 ドスッッ! ドボッッ! ガスッッ! ボコッッ! ドボッッ! ゴボッッ!
 
 重い打撃が、絶えることなく断続的に磔少女の腹部を抉る。
 
 「がはッッ!!・・・あぐッッ!!・・・ぐはァッッ!!・・・うああッッ!!・・・がッッ!!・・・くああ・・・」
 
 ゴボリ・・・ボゴ・・・ゴボゴボ・・・・・・・・
 血塊が、歯の隙間から次々にこぼれていく。
 ボロ雑巾のようになったセーラー服を、己の血で赤く染め、ヒュウヒュウと苦悶の呻き声を漏らして、金網に縛り付けられた可憐な美少女。この星と人々とを守るために、命と身体を張って守ってきた健気な少女戦士が、見るも無惨な姿に変わり果て、凄惨なリンチ地獄に沈もうとしている。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

憧れの先輩とイケナイ状況に!?

暗黒神ゼブラ
恋愛
今日私は憧れの先輩とご飯を食べに行くことになっちゃった!?

セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち

ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。 クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。 それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。 そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決! その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

由紀と真一

廣瀬純一
大衆娯楽
夫婦の体が入れ替わる話

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた

楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。 この作品はハーメルン様でも掲載しています。

処理中です...