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「第二話 魔人集結 ~魔性の両輪~」

15章

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 苦しむ久慈仁紀が、首に食いこむリボンを取ろうともがく。しかし、華奢な外見に秘められた力で絞めるリボンは、久慈の喉に完全に埋まっており、指先に掛かりさえしない。
 
 「ムダよ! このリボンは特殊繊維で編まれたもの。簡単には切れないわ!」
 
 窒息寸前の震える手が、なにもない空間を掴もうとする。
 足元に落ちた日本刀を、サッカー選手がボールをリフティングするように、右足の甲で器用に蹴り上げる。苦痛にもがいているだけと思われた久慈の手に、刀の柄が納まる。
 
 「!!」
 “慌てないでいい。状況はさっきと一緒”
 
 冷静に判断して、動転しかける心を落ち着かせる里美。だが、状況は変わらずとも、久慈の覚悟が違っていた。
 拾った刀の刃を、自らに向ける。
 あっと思う間もなく、食いこんだ首の肉もろとも、リボンを刀で切る久慈。
 同時に前転し、リボンの絞首刑を脱した久慈が、振りかえりざまに大上段から死神の刃を振り下ろす。
 後に飛ぶ里美。迫っていた壁を蹴り、天井へ。さらに天井も蹴って、三角跳びの要領で久慈を越え、3回前転し距離を置く。
 
 両者がほぼ同じタイミングで振り返り、対峙する。
 ブシュウウッッッ・・・・
 黒い忍びかたびらを袈裟斬り状に血が吹き出る。
 
 「フハハハハ! 惜しかったな、五十嵐里美。もう少しでオレを倒せたものを、お喋りに夢中になり過ぎたのではないか?」
 
 喋るたびに、パックリと割れた喉の切り口が震動で開く。斬り方がうまいのか、血はほとんどでてないが、ピンク色の肉が覗いて痛々しい。
 平然とした様子でいるが、先の絞首が効いているのは確かだ。しかし、里美にはもっと気になることがあった。
 
 “た、確かによけたはずなのに・・・なぜ斬られた?”
 
 思わず、左肩から右脇腹にかけて2cmほどの深さで斬られた傷に手を当てる。ヌルリとした感触。焼けるように熱いが、我慢できなくはない。それよりも、見切ったはずの剣戟を食らっていたショックが大きい。
 
 “速いし、ムダのない軌道だわ・・・でも、十分よけきれたはず。一体なぜ・・・? 特に変な動きを使っているようには見えないのに・・・”
 
 「ハハハ! なにをボーッとしているのだ!」
 
 久慈が間合いを詰める。速い!!
 風すら切り裂く横薙ぎの一閃。
 2回バック宙して、危機を避ける里美。弾かれたように後方に跳ぶ。
 着地して構えるくノ一の背後の床に、沁みが広がっていく。
 
 「あと5ミリで脊髄だったが・・・惜しいな」
 
 鎖と特殊繊維で編まれたかたびらはバッサリと切られ、白い背中に一直線に引かれた朱線から、御庭番から受け継いだ血が、ドクドクと流れ落ちていく。
 額に浮んだ透明な雫が、顎の先端へと伝っていく。
 
 “ま、また・・・おかしい、なぜよけられないの・・・・・なにか仕掛けが・・・・・・・・・・も、もしや!”
 
 太股のホルダーから抜いた苦無を投げつける里美。
 乾いた音を立てて、燕より速く飛ぶ暗器が、難なく刀に弾き飛ばされる。
 
 「やっぱり! 神経毒ね!!」
 
 「クハハハハ! ようやく気付いたか! 無味無臭の毒ガスを撒かせてもらった。もちろん、抗生物質を服用しているオレには効かんがな。敵のアジトに潜りこむには、それ相応の覚悟をしとくんだったな、くノ一さんよ」
 
 里美が苦無を投げたのは、久慈を仕留めるためではない、己の神経の確認のためだ。放った苦無は、里美が狙ったポイントからわずかにずれた場所に飛んだ。ほんの数ミリのずれ。それで里美は中枢神経が毒に冒されていることを悟ったのだ。よけたはずの斬撃を浴びていたのも、それで説明がつく。
 幼きころからの修行の一環として、毒に対する訓練も当然のように積んでいる里美だからこそ、早い段階で気付けたのだ。無味無臭だろうと、細胞自体がある程度反応しやすくなっている。抵抗力をつけるため、少しづつあらゆる毒を服んでいるので、段違いに毒への免疫が強い。
 
 “若干麻痺してるけど、大丈夫、十分動ける。でも、長い時間ここにいるのはマズイわ・・・”
 
 「おっと、逃げようとしたって、そうはいかん。お前はこれで終わりだ」
 
 端正な顔が三日月に歪む。勝利を確信した残忍な笑み。だが、一方の里美には余裕がある。
 上段に構えた日本刀を肩の上に引いていく。これは・・・突きの構え?! 5m以上離れたこの距離で、突きが届くわけはない。一体どんな技があるというのか。
 いぶかしむ里美の目前に、突如現れる三日月の笑み。
 突き。回避不可能な距離。
 必死で捻った脇腹を、根元まで銀光が刺し貫く。
 真珠に光る唇から、ゴボリと溢れる血塊。
 
 「ううぅッッ!!・・・・・くッ・・・くううッッ!!・・・・・・」
 
 「どうだぁ、五十嵐里美? 久慈の殺人剣の味はぁ? 死の香りがするだろうが」
 
 久慈仁紀が、里美を貫く刀を、90度捻る。
 脇腹を抉られ、ワナワナと震える唇から、新たな血塊がこぼれる。
 
 「ごぼおッッ!!・・・・がふぅッ!・・・・ぐうううう・・・・」
 
 “あ、足捌き・・・・・”
 
 いくら久慈の突きが速いといえ、5mの距離があれば十分に避けられると思っていた。点の攻撃である突きは、攻撃力は高いが線の攻撃より避けやすい。『エデン』の融合者なら5mは一気に跳べる距離だが、直線的な攻撃になるので、決して恐れるものではない。そう考えていたのだが・・・
 違った。
 久慈は跳ばなかった。
 無駄のない合理的な足の動かし方で、5mを一度に縮めたのだ。言いかえれば、超スピードで“歩いた”のだ。
 歩いているので途中での軌道変更は容易い。里美が避けきれなかったのもそれ故だ。寧ろ、寸前で致命傷を免れた体術こそを褒めるべきだろう。
 とはいえ、腹を貫かれたのは、あまりにキツイ。
 ファントムガールでのダメージなら大幅に軽減されるが、生身で受ける傷は、普通の人間が受けるのとほとんど変わらないからだ。
 忍者として修行を積んだ里美にしても、2箇所の大きな裂傷に加え、腹に穴を開けられて、無事で済むわけがなかった。
 
 「うあぅ・・・・・ああ・・・・・・ああぁ・・・・・ぐ・・・う・・・・」
 
 やや低めの可憐な声が、切ない響きでさ迷う。里美自身、無意識で発す苦痛の呻き。閉じそうな目蓋の奥で、焦点の合わぬ瞳が濁っている。形のよい小さな唇からは、震える吐息と鮮血が洩れる。自身の血を浴びて、真っ赤に染まった白い肌が、より悲惨さを強調する。
 
 “失血が・・・ヒドイ・・・意識が掠れてきた・・・・こ・・・このままでは・・・・・”
 
 「ククククク・・・・いい姿だ、五十嵐里美。御庭番かなにか知らんが、所詮権力者の犬が、侍の指南役だった我らの技に、敵うわけなかろうが・・・今の関係が、オレとお前の正しい関係なのだ。お前はオレには勝てん」
 
 はぁはぁと荒い息をつきながら、里美の目蓋がスッと閉じられる。痛みに少しでも集中するために。秀麗な眉がひそむ。
 苦悶に耐える里美の表情が、久慈の中の嗜虐心をさらに高める。刀の柄を、またも90度、捻る。
 
 「ぐううッッ!! ぐううううッッ~~~ッッッ!!! あぐうッ!! う・・・うう・・・・・くふ・・・・・」
 
 カッと眼が開き、次の瞬間、激痛に顔中が歪む。くいしばった歯の間から、赤い泡がボトボトと吹き零れる。真剣を抑えようと掴んだ両手が、簡単に切り落ちそうになり、雑巾を絞ったように赤い雫を滴らせる。里美の全身は、もはや半分以上が血に染まっていた。
 
 「フフフ・・・美しい。五十嵐里美、いや、ファントムガールよ。お前が助かる道はただひとつ。オレ様に忠誠を誓い、我が配下となるのだ。お前なら、オレの側にいる資格は十分だ」
 
 久慈の空いている左手が、赤く染まった里美の胸の膨らみへと伸びる。人間体では、誰にも触れられたことのない、禁断の果実へと―――
 
 「ッッ!!!」
 
 その手を止めたのは・・・絵の具を塗ったように赤い、里美自らの手。
 双眸は強い光を放って開かれ、さ迷っていた視線が久慈を貫く。知らず、久慈の腰が引ける。あまりに激しく、強く、切ない視線。こんなにも恐ろしく、そして美しい表情を久慈は見たことがなかった。血に塗れた、死を司る天使。
 
 「そうかよ・・・・・・やっぱり貴様はお嬢様で、オレ達とはレベルが違うと言いたいのか?! よかろう、ならば下らんプライドを持って、あの世へいくがいいさッ」
 
 久慈が里美を貫く刀を引く。杭が泥から抜かれる音。小さな里美の身体が、壊れたオモチャのように、ガクガクと揺れる。血臭がプンと薫る。
 剣を引いて久慈が構える。必殺の突きの構え。しかも、今度はさっきより近い、2mの距離。
 
 「刀の錆びとなれ。五十嵐里美」
 
 躊躇なく撃たれる神速の突き。
 風を巻いて銀の閃光が、忍びかたびらの左胸に走る。
 後方に下がる里美の上半身。
 
 「バカがッッ!! 100m下がってもこの突きからは逃れられんッッ!!」
 
 速く、かつ正確な足捌きで、逃げる獲物を追い詰める久慈。
 だが―――
 銀の光が里美の心臓を捉えられない!
 後ろに退いた敵を追ったはずが、切っ先は上空にずれていく。・・・いや、そうではない。刀が上に外れていくのではなく、標的が下に沈んでいるのだ!
 五十嵐里美の身体は前後180度に開脚し、その後ろ足に背中がピタリと付くまで反っていた。一瞬でそこまで身体を折り曲げ、沈ませる柔軟性。予測だにしない回避方法に、必殺の突きは空を斬る。
 
 “しまった! 忍びということに囚われすぎて、こいつのもうひとつの顔を忘れていた”
 
 新体操オリンピック強化選手。
 その身体が沈んだ時と同じ速度で伸び上がる。柔軟性+瞬発力。
 その真っ赤な手が握り締めるのは、新体操の、クラブ。
 突きを撃ちきり、無防備な顎へと叩きこまれる!
 
 グワッキイイィィッーーッンンン・・・・
 
 顎を仰け反らせ、空中を舞う久慈仁紀の締まった肉体。
 放物線を描いて巨大なベッドに落ちていく。
 百合のようなか細い身体に似合わぬパワーを見せた美少女が、彼女専用のクラブ型武器を投げ捨てる。銀行の巨大金庫を、コンビニ弁当の容器みたいにひしゃげるクラブは、深い亀裂が入っており、床に当たった衝撃で粉々に散った。
 里美は見ていた。クラブが顎を砕く直前、日本刀がクラブと顎の合間に入ってカバーし、直撃を避けていることを。久慈が自らジャンプすることで、ダメージを逃がしていることを。
 ベッドに頭から落ちると思われた久慈は、激突の直前で宙返りし、体操選手のように悠然と着地する。そして。
 手を広げて、笑う。
 ニンマリという音が聞こえてきそうなほどに。
 右手に握られた刀を見る。先から3分の1ほどのところで、銀の刀身はポッキリと折れていた。
 
 「じゅ~~ぶん、だなぁ」
 
 ドン! というベッドを踏み込む音を残し、三日月に哄笑う人の皮を被った悪魔が、血塗れの天使に殺到する。
 里美の右手が突き出される。握られているのは銀色の筒。きゅうりのように湾曲した筒が、ボタンを押すと同時にカチャカチャと伸びていき、ついには円になって繋がる。マジシャンが使う金属のリングを、ひとまわり大きくしたような形状。里美の場合は、新体操のフープをふたまわり小さくした、と表現するのが妥当か。
 リングを振る。闇を裂く、高速回転。
 一直線に迫る敵の首に、銀の光輪が飛ぶ。
 短くなった真剣が、リングを難なく跳ね飛ばす。こぼれた刃が、光を浴びて散乱する。
 武器を失った里美の前に、刀を振り上げる、殺人剣の遣い手。
 
 「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・・」
 
 「クフ・・・クフフフフ・・・バイバイ会長~~♪」
 
 ドズウゥゥゥゥッッッ!!!
 
 久慈仁紀の細身の身体が、大きく仰け反る。
 その背中に突き刺さる、銀のリング。
 噴き出した鮮血が、半研究室半ラブホテルの奇妙な部屋の床を染めていく。
 背に生えた金属の輪を抜こうと、もがく久慈の脳裏に去年の全国大会で見た、里美の演技が浮ぶ。
 白いフープを糸でもついているかのように自在に操る、里美の演技。
 
 「オレが弾くのも・・・全て計算づくだったの・・・か・・・?・・・」
 
 問いには応えず里美が駆ける。ガラス窓の方向へ――
 
 「バカめッ! ここは3階だぞッ!」
 
 優雅な調べを残し、散乱するガラスの破片とともに、黒い忍び姿が建物の外へと消える。
 フラフラとよろめきながら、久慈が枠のみを残した窓から、下を見下ろす。
 わずかに期待した、少女の死体はそこにはなかった。
 その代わりにあったのは、校内の樹林に点々と続く、赤い雫。
 
 「おの・・れ・・・一度ならずニ度までも、このオレを傷つけるか、ファントムガール」
 
 ギリギリと軋む歯の間から、生暖かい粘着のある液体がこぼれる。窓枠にかけた手に自然力が入り、残ったガラスが皮膚を裂いていく。
 
 「まぁ、いい。あの傷では、しばし動けないだろう。今日はお前らの無力さを思い知らせてくれる。指をくわえて地獄絵図を眺めてるんだな、ククククク・・・・」
 
 
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