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「あの、それで、浅海さん。金曜の夜、なにしてました?」
「金曜の夜……って、なんかしたっけ、俺」
そんな怖い顔で問い詰められるようなことをしでかした覚えはないのだが。
おまけに屋上に出るやいなやである。
――金曜の夜、かぁ。
二日前の記憶を手繰ってみたものの、これといった心当たりはない。
「なぁ、俺、金曜ってなにしてた?」
「なんで俺が知ってんだよ」
自分には関係がないとばかりに弁当を広げていた幼馴染みが、嫌そうに眉をしかめた。
「知らねぇけど、バイトだったんじゃねぇの?」
嫌そうな顔をしたところで、結局こうして教えてくれるのだから、さすがの面倒見の良さである。
そう、そしてバイトはバイトだったのだけど。そこまで考えて、浅海は小さく首をひねった。
「バイトだったけど。でも、なんの問題も起こしてねぇよ?」
「バイトって、まだ風見さんのとこでやってるんですか?」
「あ、うん。そうだけど」
昴輝の質問に頷いた瞬間、隣からの視線が鋭くなった。あ、と失言を悟ったものの時すでに遅し。
「おまえ、まだやってたの?」
夜の遅いアルバイトを、侑平がよく思っていないことは知っている。心配してくれているのだろうということも。
「まぁ、うん」
苦笑まじりに首肯してから、理由を言い足す。ちょっと言い訳めいてしまったかもしれない。
「時給いいし、風見さんいろいろ融通きかせてくれるから」
「あの人のことは信用してるけど、でも、あんまり遅いのはやめとけよ」
「まぁ、うん。そうだよな」
「聞く気ねぇだろ、それ」
先ほどに増して呆れた声音だったが、背に腹を変えられない事情を熟知している幼馴染みは、不承不承のていで溜息をこぼした。
「終わったの、何時だ」
「え? いや、ちゃんと日付が変わるころくらいには……、あ」
「あ?」
ガラの悪い声だが、生まれたころから見ている顔である。そのくらいで躊躇はしない。それよりも、と、なんとも言えない顔で黙り込んでいる後輩に、浅海は笑みを向け直した。
「ごめん。昂輝。そのあとのことだよな。言うの忘れてた」
「バイトの件は俺も気にはなるんですけど。とりあえず置いておきましょうか。そのあとですよね、本題は」
「一基さんに会った」
「会っただけ、でした?」
「えっと、なんか、流れでご飯ごちそうになって、送ってもらったけど」
一基さん、と訝しげな顔を見せた侑平に、「このあいだ、昂輝の家で会っただろ、金髪の二十代半ばくらいの」と注釈を入れる。
「あぁ」
思い出したものの、しっくりとこなかったらしい。
「その人が誰かはわかったけど。なんでたった一回会っただけ……というか、顔見知りとも言えないような人と、そういうことになったんだよ」
「えー……、と。バイトが終わって」
「おう」
「その、バイトなんだけど。片づけ手伝ってたら、ちょっと思ってたより上がりが遅くなって」
「……おう」
「終電なくなったから歩いて帰ろうと思ってたんだけど、声かけられて」
男の人ふたりだったんだけど、ホテルの場所がわからないって言ってて。こんな遅い時間まで迷ってるなんて大変だなと思ったんだけど、道案内してほしいって言われても俺もよくわかんないしな、って困ってたら、一基さんが車から声かけてくれて。
思い返しながらつらつらと喋っていると、昂輝が「一基さんが?」と眉を寄せた。
「うん。なんか困ってるふうに見えたのかも。優しいんだな」
「優しい……」
困惑に満ちた声を不思議に思いながらも、説明を続ける。
「うん。それで、まぁ、結局、道案内は俺がしなくても解決したみたいで、気づいたらふたりともいなくなってたんだけど。一基さんが歩いて帰るつもりだったんなら、心配だし送っていってあげるって言ってくれて」
「はぁ」
「申し訳ないし断るつもりだったんだけど、あれよあれよとそういう流れになっちゃって。そうしたら、ついでに、ごはんまだなんだったら、付き合ってよ、一人飯も寂しいし、みたいな話になって。それで……」
険しくなっていくふたりの表情に、はたと浅海は口を閉ざした。図々しいと思われたに違いない。
そもそもとして、彼は自分の知り合いではなく昂輝の知り合いなのだ。
「あ、でも……、お世話になっただけじゃ悪いかなって。だから、今度、ごはんつくりに行く予定で」
「なんでですか!?」
食い気味に遮られて、浅海はへらりとほほえんだ。
「来てもいいって言ってもらった、から?」
そう、言ってもらったはずだ。
優しい瞳に「じゃあ、楽しみにしてようかな」と頷いてもらったはずで。その前にちょっと驚いたような顔をされた気もするけれど。
でも、最終的にはいいって言ってくれたわけだし。
だからいいかなと安直に判断したのだが、もしかして常識外れな言動だったのだろうか。
不安に駆られて幼馴染みを見上げると、頭痛を堪えているような顔をされてしまった。
「浅海」
「え? なに、俺、そんなに駄目だった?」
「いや、……駄目っつうか。おまえ、頼まれたからって、なんでもほいほい言うこと聞くのやめろよ、いいかげんに」
「できそうなことしか聞いてないつもりなんだけど。道教えるだけだったし」
まぁ、教えることはできなかったわけだが、それは結果論だ。
「……あとなんで、おごってもらったお礼が、おまえが飯つくりに行くになるんだ」
「え……、それくらいならできるかなと思って」
本当に話の流れだったのだけれど、一基さんが外食ばっかりだと味気ないよね、と言っていたから。その、つい。とは言えなかったのだが、察したらしい昂輝が、「あぁ」と呟いた。
「上手ですもんね」
その視線は、侑平が教室から持ってきてくれた自分の弁当に注がれていた。
上手下手というよりは、妹の弁当を用意せざるを得ないから、ふたり分つくっているというだけなのだが。
ついでに言うなら、妹が見た目をかわいくしろだのなんだのと要求してくるから、そういう見栄えになっているだけで、好き好んでやっているわけでもないのだが。
「いや、でもそれにしたって……」
苦虫を噛んだような表情で口をつぐんだ昂輝に代わって、侑平が口を開いた。こちらはこちらで、あいかわらず頭の痛そうな顔をしている。
「あのな、浅海。その、なんつうか、おまえ、顔だけはいいんだから」
「いいんだから?」
「だから、その」
「浅海さん」
気を取り直したように、昂輝がにこりとほほえんだ。心なしか妙な凄みを感じる。
「俺は、浅海さんが人を色眼鏡で見ないのは長所だと思いますよ、本当に。でも」
「で、でも?」
「色眼鏡であなたを見る人は、あなたの意志とは無関係に多いんだってことは、自覚してもいいとは思いますけど」
くそ、一基さんに借りができたじゃねぇか、と昂輝が小声で吐き捨てた内容は聞こえなかったふりで、曖昧な笑みを浮かべる。
かわいい後輩なのだが、一度言い出したら自分が納得するまで絶対に折れないのだ。
自分を心配して言ってくれているということはわかるから、ありがたいと思っているけれど。
――侑平もだけど、本当に友人には恵まれてるよな、俺。
家族の代わりに十分すぎるほどを。
ぴこんと鳴った通知に、浅海はスマートフォンを取り出した。表示されたメッセージに知らず頬がゆるむ。
八瀬からだった。
『このあいだは付き合ってくれてありがとう。ところで、ごはんはいつつくりに来てくれるの?』
不審げなふたりに「なんでもない」と言い繕って、文字を打ち込む。
言わないほうがいいだろうなと判断したからではあったのだが、秘密にしたいような気持ちもたしかにあった。
『いつでも! 一基さんの都合のいい日を教えてください』
頭に浮かんだのは、たいしておもしろくもないだろう子どもの話を穏やかに聞いてくれていた、鳶色の瞳で。
――優しい人だと思うんだけど。
後輩の様子をそっと窺ってから、視線を手元に戻す。優しい人だとは思うけれど、自分のイメージを押しつけるつもりはない。昂輝のほうが彼のことを知っているのだろうし。でも。
提案された日付に「わかりました」と返信して。少しだけ悩んでから、浅海はもう一言付け足した。
『楽しみにしてますね』
仮にもお礼なのだから、自分が楽しみにしているというのは変だったかもしれない。
そう思ったのも事実なのだが、楽しみにしているというのもまた事実なのだった。
どうしてなのか、自分でもちょっと不思議なくらいに。
「金曜の夜……って、なんかしたっけ、俺」
そんな怖い顔で問い詰められるようなことをしでかした覚えはないのだが。
おまけに屋上に出るやいなやである。
――金曜の夜、かぁ。
二日前の記憶を手繰ってみたものの、これといった心当たりはない。
「なぁ、俺、金曜ってなにしてた?」
「なんで俺が知ってんだよ」
自分には関係がないとばかりに弁当を広げていた幼馴染みが、嫌そうに眉をしかめた。
「知らねぇけど、バイトだったんじゃねぇの?」
嫌そうな顔をしたところで、結局こうして教えてくれるのだから、さすがの面倒見の良さである。
そう、そしてバイトはバイトだったのだけど。そこまで考えて、浅海は小さく首をひねった。
「バイトだったけど。でも、なんの問題も起こしてねぇよ?」
「バイトって、まだ風見さんのとこでやってるんですか?」
「あ、うん。そうだけど」
昴輝の質問に頷いた瞬間、隣からの視線が鋭くなった。あ、と失言を悟ったものの時すでに遅し。
「おまえ、まだやってたの?」
夜の遅いアルバイトを、侑平がよく思っていないことは知っている。心配してくれているのだろうということも。
「まぁ、うん」
苦笑まじりに首肯してから、理由を言い足す。ちょっと言い訳めいてしまったかもしれない。
「時給いいし、風見さんいろいろ融通きかせてくれるから」
「あの人のことは信用してるけど、でも、あんまり遅いのはやめとけよ」
「まぁ、うん。そうだよな」
「聞く気ねぇだろ、それ」
先ほどに増して呆れた声音だったが、背に腹を変えられない事情を熟知している幼馴染みは、不承不承のていで溜息をこぼした。
「終わったの、何時だ」
「え? いや、ちゃんと日付が変わるころくらいには……、あ」
「あ?」
ガラの悪い声だが、生まれたころから見ている顔である。そのくらいで躊躇はしない。それよりも、と、なんとも言えない顔で黙り込んでいる後輩に、浅海は笑みを向け直した。
「ごめん。昂輝。そのあとのことだよな。言うの忘れてた」
「バイトの件は俺も気にはなるんですけど。とりあえず置いておきましょうか。そのあとですよね、本題は」
「一基さんに会った」
「会っただけ、でした?」
「えっと、なんか、流れでご飯ごちそうになって、送ってもらったけど」
一基さん、と訝しげな顔を見せた侑平に、「このあいだ、昂輝の家で会っただろ、金髪の二十代半ばくらいの」と注釈を入れる。
「あぁ」
思い出したものの、しっくりとこなかったらしい。
「その人が誰かはわかったけど。なんでたった一回会っただけ……というか、顔見知りとも言えないような人と、そういうことになったんだよ」
「えー……、と。バイトが終わって」
「おう」
「その、バイトなんだけど。片づけ手伝ってたら、ちょっと思ってたより上がりが遅くなって」
「……おう」
「終電なくなったから歩いて帰ろうと思ってたんだけど、声かけられて」
男の人ふたりだったんだけど、ホテルの場所がわからないって言ってて。こんな遅い時間まで迷ってるなんて大変だなと思ったんだけど、道案内してほしいって言われても俺もよくわかんないしな、って困ってたら、一基さんが車から声かけてくれて。
思い返しながらつらつらと喋っていると、昂輝が「一基さんが?」と眉を寄せた。
「うん。なんか困ってるふうに見えたのかも。優しいんだな」
「優しい……」
困惑に満ちた声を不思議に思いながらも、説明を続ける。
「うん。それで、まぁ、結局、道案内は俺がしなくても解決したみたいで、気づいたらふたりともいなくなってたんだけど。一基さんが歩いて帰るつもりだったんなら、心配だし送っていってあげるって言ってくれて」
「はぁ」
「申し訳ないし断るつもりだったんだけど、あれよあれよとそういう流れになっちゃって。そうしたら、ついでに、ごはんまだなんだったら、付き合ってよ、一人飯も寂しいし、みたいな話になって。それで……」
険しくなっていくふたりの表情に、はたと浅海は口を閉ざした。図々しいと思われたに違いない。
そもそもとして、彼は自分の知り合いではなく昂輝の知り合いなのだ。
「あ、でも……、お世話になっただけじゃ悪いかなって。だから、今度、ごはんつくりに行く予定で」
「なんでですか!?」
食い気味に遮られて、浅海はへらりとほほえんだ。
「来てもいいって言ってもらった、から?」
そう、言ってもらったはずだ。
優しい瞳に「じゃあ、楽しみにしてようかな」と頷いてもらったはずで。その前にちょっと驚いたような顔をされた気もするけれど。
でも、最終的にはいいって言ってくれたわけだし。
だからいいかなと安直に判断したのだが、もしかして常識外れな言動だったのだろうか。
不安に駆られて幼馴染みを見上げると、頭痛を堪えているような顔をされてしまった。
「浅海」
「え? なに、俺、そんなに駄目だった?」
「いや、……駄目っつうか。おまえ、頼まれたからって、なんでもほいほい言うこと聞くのやめろよ、いいかげんに」
「できそうなことしか聞いてないつもりなんだけど。道教えるだけだったし」
まぁ、教えることはできなかったわけだが、それは結果論だ。
「……あとなんで、おごってもらったお礼が、おまえが飯つくりに行くになるんだ」
「え……、それくらいならできるかなと思って」
本当に話の流れだったのだけれど、一基さんが外食ばっかりだと味気ないよね、と言っていたから。その、つい。とは言えなかったのだが、察したらしい昂輝が、「あぁ」と呟いた。
「上手ですもんね」
その視線は、侑平が教室から持ってきてくれた自分の弁当に注がれていた。
上手下手というよりは、妹の弁当を用意せざるを得ないから、ふたり分つくっているというだけなのだが。
ついでに言うなら、妹が見た目をかわいくしろだのなんだのと要求してくるから、そういう見栄えになっているだけで、好き好んでやっているわけでもないのだが。
「いや、でもそれにしたって……」
苦虫を噛んだような表情で口をつぐんだ昂輝に代わって、侑平が口を開いた。こちらはこちらで、あいかわらず頭の痛そうな顔をしている。
「あのな、浅海。その、なんつうか、おまえ、顔だけはいいんだから」
「いいんだから?」
「だから、その」
「浅海さん」
気を取り直したように、昂輝がにこりとほほえんだ。心なしか妙な凄みを感じる。
「俺は、浅海さんが人を色眼鏡で見ないのは長所だと思いますよ、本当に。でも」
「で、でも?」
「色眼鏡であなたを見る人は、あなたの意志とは無関係に多いんだってことは、自覚してもいいとは思いますけど」
くそ、一基さんに借りができたじゃねぇか、と昂輝が小声で吐き捨てた内容は聞こえなかったふりで、曖昧な笑みを浮かべる。
かわいい後輩なのだが、一度言い出したら自分が納得するまで絶対に折れないのだ。
自分を心配して言ってくれているということはわかるから、ありがたいと思っているけれど。
――侑平もだけど、本当に友人には恵まれてるよな、俺。
家族の代わりに十分すぎるほどを。
ぴこんと鳴った通知に、浅海はスマートフォンを取り出した。表示されたメッセージに知らず頬がゆるむ。
八瀬からだった。
『このあいだは付き合ってくれてありがとう。ところで、ごはんはいつつくりに来てくれるの?』
不審げなふたりに「なんでもない」と言い繕って、文字を打ち込む。
言わないほうがいいだろうなと判断したからではあったのだが、秘密にしたいような気持ちもたしかにあった。
『いつでも! 一基さんの都合のいい日を教えてください』
頭に浮かんだのは、たいしておもしろくもないだろう子どもの話を穏やかに聞いてくれていた、鳶色の瞳で。
――優しい人だと思うんだけど。
後輩の様子をそっと窺ってから、視線を手元に戻す。優しい人だとは思うけれど、自分のイメージを押しつけるつもりはない。昂輝のほうが彼のことを知っているのだろうし。でも。
提案された日付に「わかりました」と返信して。少しだけ悩んでから、浅海はもう一言付け足した。
『楽しみにしてますね』
仮にもお礼なのだから、自分が楽しみにしているというのは変だったかもしれない。
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