16 / 186
第16話 初めてのクエスト
しおりを挟む
俺はギルドについて、早速カウンターに向かった。
今度はきれいなお姉さんのところに行った。
「あの、すみません。」
「どうしたの?」
「冒険者の指南書ってありますか?」
「二階の資料室にあるよ。」
「ありがとうございます!」
俺は資料室に向かった。
そこにはおばさんの司書がいた。
「すみません。ここで資料を見たいんですけどいいですか?」
「ええ。でも、書き込みや切り取り、無断持ち出しはだめだよ。」
「はい。」
俺はフィオナ先生に教えてもらった通りまずは情報を集めることにした。
ここの周辺はイルク草原→ジェネス森林と広がっており、草原にはスライムが、森林にはゴブリンやウルフ、オークが出没するようだ。
Fランククエスト”薬草採取”の対象であるイーリス草は森林の浅い部分に生えるようだ。
『フィオナ先生に教わったより新しい情報とかはこれ以上ないな。』
そう思い、俺は資料室を出た。
カウンターに行き、Fランククエスト”スライム討伐”を引き受けた。
スライム10体の討伐で報酬は銭貨5枚と報酬は見合っていないのだが、最初のクエストなので危険度が一番低いと思われるこれを選んだ。
装備は家でもらった鉄の鎧一式、片手剣、盾、短剣×10本だ。
『流石にこの装備ならスライム相手でも大丈夫だろう…でも一応スキルHP変換でTPとMP合計10000をHPに変換しておこう。』
万全を期して俺は草原へ向かい、俺は初めて街の外へ出た。
そこは自然が豊かでいかにもファンタジーな世界という感じだった。
『魔力感知』
早速スライムを見つけるため索敵を行うと、少し離れたところに1匹いた。
『よし、初めての対魔物戦行きますか!』
そう意気込んで早速スライムのところに来た。
普通の青いスライムだ。
『鑑定』
スライム Lv.3
HP:35 MP:0 TP:0
固有スキル:物理耐性F
スライムは俺を見つけると、素早く突進してきた。
『思ったよりも早いな…』
盾で防ぎ、片手剣で丸見えの核を貫くとスライムはただのどろどろした液体になった。
すると、冒険者カードの討伐の欄にスライム×1と自動で表記された。
『なるほど…こんな感じか。』
そう思っていると、「ピロロン!」と知らない音が鳴った。
俺は音の原因が気になり、ステータスウィンドウを開くとレベルが2に上がっていた。
これはLvUP時の音らしい。
獲得経験値10倍のおかげでEXPを20獲得したようだ。
『鑑定&略奪』
この略奪スキルは鑑定スキルと同時に使うことで初めて真価を発揮する。
鑑定で相手のステータスを見て、固有スキル”物理耐性F”を略奪。
俺は初めて魔物からスキルを略奪した。
『物理耐性か…便利だな。よし、父さんとの約束でEランクまでしか昇格できないしとりあえずスライムを狩りまくって略奪しまくるか!』
スライム30匹目を狩ったとき、「ピロン!」という音が鳴った。
ステータスを確認してみると、スライムから計30回略奪した”物理耐性”がF→Eに上がっていた。
『魔物から略奪したスキルは同じものを一定数略奪することでスキルランクが上がるのか。』
そうこうしていると19時になり、俺は引き上げてギルドにクエストの報告へと向かった。
この時間帯は少し混んでいて列になっていた。
ようやく俺の番になり、ギルドカードを提出すると、カウンターのきれいなお姉さんが
「初日からスライム50匹も討伐したんですか!?」
「はい。」
「すごいね…スライム討伐のクエスト5回分達成だよ。でも頑張りすぎないように気を付けるんだよ?」
「はーい」
俺は報酬として銅貨2枚と銭貨5枚を手に入れた。
思ったよりも報告に時間がかかり、門限の21時が近づいてきたので俺は全速力で家に向かった。
時刻は20:54、
「なんとか間に合った…」
息を整えていると、
「おかえり。どうだった?」
と父さんが話しかけてきた。
「Fランクの”スライム討伐”の依頼を受けてをスライム50匹討伐したよ。」
「よく頑張ったな…ってちょっと待った。50匹も!?」
「うん!簡単だったしいい経験になったよ!」
「そっか…それはよかった!でも、頑張りすぎには気を付けてね?」
「うん。」
ギルド職員と全く同じことを言っていて少し笑ってしまった。
その後、家族と夕食をとった。
今日は成人してそれぞれ騎士団、魔法騎士団に所属したテュール兄さんとノンナ姉さんが帰ってきていた。
「今日はダグラスが冒険者登録して、なんと初日からスライム50匹も狩ったんだぞ!」
「えぇ…!?すごいな!」
「私も負けないように魔法騎士団でもっと頑張らなくっちゃ!」
と、俺の話題が多かった気がするが楽しく夕食を終えた。
父さんが自分のことのように俺の成績を話すのが、なんだか嬉しかった。
『初めてのクエストは大成功で終わってよかった。明日からは午前に訓練、午後に冒険者活動に励もう!』
俺は期待に胸を膨らませて寝た。
今度はきれいなお姉さんのところに行った。
「あの、すみません。」
「どうしたの?」
「冒険者の指南書ってありますか?」
「二階の資料室にあるよ。」
「ありがとうございます!」
俺は資料室に向かった。
そこにはおばさんの司書がいた。
「すみません。ここで資料を見たいんですけどいいですか?」
「ええ。でも、書き込みや切り取り、無断持ち出しはだめだよ。」
「はい。」
俺はフィオナ先生に教えてもらった通りまずは情報を集めることにした。
ここの周辺はイルク草原→ジェネス森林と広がっており、草原にはスライムが、森林にはゴブリンやウルフ、オークが出没するようだ。
Fランククエスト”薬草採取”の対象であるイーリス草は森林の浅い部分に生えるようだ。
『フィオナ先生に教わったより新しい情報とかはこれ以上ないな。』
そう思い、俺は資料室を出た。
カウンターに行き、Fランククエスト”スライム討伐”を引き受けた。
スライム10体の討伐で報酬は銭貨5枚と報酬は見合っていないのだが、最初のクエストなので危険度が一番低いと思われるこれを選んだ。
装備は家でもらった鉄の鎧一式、片手剣、盾、短剣×10本だ。
『流石にこの装備ならスライム相手でも大丈夫だろう…でも一応スキルHP変換でTPとMP合計10000をHPに変換しておこう。』
万全を期して俺は草原へ向かい、俺は初めて街の外へ出た。
そこは自然が豊かでいかにもファンタジーな世界という感じだった。
『魔力感知』
早速スライムを見つけるため索敵を行うと、少し離れたところに1匹いた。
『よし、初めての対魔物戦行きますか!』
そう意気込んで早速スライムのところに来た。
普通の青いスライムだ。
『鑑定』
スライム Lv.3
HP:35 MP:0 TP:0
固有スキル:物理耐性F
スライムは俺を見つけると、素早く突進してきた。
『思ったよりも早いな…』
盾で防ぎ、片手剣で丸見えの核を貫くとスライムはただのどろどろした液体になった。
すると、冒険者カードの討伐の欄にスライム×1と自動で表記された。
『なるほど…こんな感じか。』
そう思っていると、「ピロロン!」と知らない音が鳴った。
俺は音の原因が気になり、ステータスウィンドウを開くとレベルが2に上がっていた。
これはLvUP時の音らしい。
獲得経験値10倍のおかげでEXPを20獲得したようだ。
『鑑定&略奪』
この略奪スキルは鑑定スキルと同時に使うことで初めて真価を発揮する。
鑑定で相手のステータスを見て、固有スキル”物理耐性F”を略奪。
俺は初めて魔物からスキルを略奪した。
『物理耐性か…便利だな。よし、父さんとの約束でEランクまでしか昇格できないしとりあえずスライムを狩りまくって略奪しまくるか!』
スライム30匹目を狩ったとき、「ピロン!」という音が鳴った。
ステータスを確認してみると、スライムから計30回略奪した”物理耐性”がF→Eに上がっていた。
『魔物から略奪したスキルは同じものを一定数略奪することでスキルランクが上がるのか。』
そうこうしていると19時になり、俺は引き上げてギルドにクエストの報告へと向かった。
この時間帯は少し混んでいて列になっていた。
ようやく俺の番になり、ギルドカードを提出すると、カウンターのきれいなお姉さんが
「初日からスライム50匹も討伐したんですか!?」
「はい。」
「すごいね…スライム討伐のクエスト5回分達成だよ。でも頑張りすぎないように気を付けるんだよ?」
「はーい」
俺は報酬として銅貨2枚と銭貨5枚を手に入れた。
思ったよりも報告に時間がかかり、門限の21時が近づいてきたので俺は全速力で家に向かった。
時刻は20:54、
「なんとか間に合った…」
息を整えていると、
「おかえり。どうだった?」
と父さんが話しかけてきた。
「Fランクの”スライム討伐”の依頼を受けてをスライム50匹討伐したよ。」
「よく頑張ったな…ってちょっと待った。50匹も!?」
「うん!簡単だったしいい経験になったよ!」
「そっか…それはよかった!でも、頑張りすぎには気を付けてね?」
「うん。」
ギルド職員と全く同じことを言っていて少し笑ってしまった。
その後、家族と夕食をとった。
今日は成人してそれぞれ騎士団、魔法騎士団に所属したテュール兄さんとノンナ姉さんが帰ってきていた。
「今日はダグラスが冒険者登録して、なんと初日からスライム50匹も狩ったんだぞ!」
「えぇ…!?すごいな!」
「私も負けないように魔法騎士団でもっと頑張らなくっちゃ!」
と、俺の話題が多かった気がするが楽しく夕食を終えた。
父さんが自分のことのように俺の成績を話すのが、なんだか嬉しかった。
『初めてのクエストは大成功で終わってよかった。明日からは午前に訓練、午後に冒険者活動に励もう!』
俺は期待に胸を膨らませて寝た。
0
お気に入りに追加
203
あなたにおすすめの小説
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
転生王子の異世界無双
海凪
ファンタジー
幼い頃から病弱だった俺、柊 悠馬は、ある日神様のミスで死んでしまう。
特別に転生させてもらえることになったんだけど、神様に全部お任せしたら……
魔族とエルフのハーフっていう超ハイスペック王子、エミルとして生まれていた!
それに神様の祝福が凄すぎて俺、強すぎじゃない?どうやら世界に危機が訪れるらしいけど、チートを駆使して俺が救ってみせる!
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。
揚げ物、お好きですか?リメイク版
ツ~
ファンタジー
揚げ物処「大和」の店主ヤマトは、ひょんな事から、エルフの国『エルヘルム』へと連れて来られ、そこで店をひらけと女王に命令される。
お金の無いヤマトは、仲間に助けられ、ダンジョンに潜って、お金や食材を調達したり、依頼されたクエストをこなしたり、お客さんとのふれ合いだったり……と大忙し?
果たして、ヤマトの異世界生活はどうなるのか?!
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
異世界に転生した俺は元の世界に帰りたい……て思ってたけど気が付いたら世界最強になってました
ゆーき@書籍発売中
ファンタジー
ゲームが好きな俺、荒木優斗はある日、元クラスメイトの桜井幸太によって殺されてしまう。しかし、神のおかげで世界最高の力を持って別世界に転生することになる。ただ、神の未来視でも逮捕されないとでている桜井を逮捕させてあげるために元の世界に戻ることを決意する。元の世界に戻るため、〈転移〉の魔法を求めて異世界を無双する。ただ案外異世界ライフが楽しくてちょくちょくそのことを忘れてしまうが……
なろう、カクヨムでも投稿しています。
鑑定能力で恩を返す
KBT
ファンタジー
どこにでもいる普通のサラリーマンの蔵田悟。
彼ははある日、上司の悪態を吐きながら深酒をし、目が覚めると見知らぬ世界にいた。
そこは剣と魔法、人間、獣人、亜人、魔物が跋扈する異世界フォートルードだった。
この世界には稀に異世界から《迷い人》が転移しており、悟もその1人だった。
帰る方法もなく、途方に暮れていた悟だったが、通りすがりの商人ロンメルに命を救われる。
そして稀少な能力である鑑定能力が自身にある事がわかり、ブロディア王国の公都ハメルンの裏通りにあるロンメルの店で働かせてもらう事になった。
そして、ロンメルから店の番頭を任された悟は《サト》と名前を変え、命の恩人であるロンメルへの恩返しのため、商店を大きくしようと鑑定能力を駆使して、海千山千の商人達や荒くれ者の冒険者達を相手に日夜奮闘するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる