『シェルターに逃げ込んだら、中に家出少女が棲みついていたのだが、どうすればいい？』

肆

とりあえず話は明日に

「そんなわけで、シェルターに入って一週間目に、私達は地下工場に出られたのです」
　
　そんなに早く出られたのか。

　俺らは香菜ちゃんが壁を叩くまでは、地下道の存在すら気が付かなかったのに……

「お二人とも疲れてるようですし、話の続きは明日にしませんか」

　香菜ちゃんの言うとおり、俺はかなり疲れていた。

　ミクちゃんも、目がとろーんとしている。

　いや、それは俺がしつこく股間を愛撫しているせいか？

「そうだね。ミクちゃんも眠そうだし、話は明日にしよう。部屋は空いてる部屋、どれでも使っていいよ。その前にお風呂が沸いているけど、先に入るかい」
「お風呂があるのですか？」
「ああ」
「ううん、せっかくですけど、先に横になりたいので、お風呂は後程いただきます」
「そうか」
「あたしは、先にお風呂入りたい」

　俺の膝の上で、ミクちゃんが言った。

「じゃあミクちゃん風呂ね」

　俺は香菜ちゃんを空き部屋に案内すると、そのまま風呂へ向かう。

　風呂に入ると、先に入っていたミクちゃんが浴槽につかっていた。