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最終章
最終回 シェルターに逃げ込んだら、中に家出少女が棲みついていたのだが、どうすればいい? そんなの決まっている。
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じゃなくて、クラッカーだった。
中にいた人たちが、一斉に俺に向かってクラッカーを鳴らしたのだ。
紙吹雪が俺に降り注いでくる。
はて? 俺の誕生日は、まだ先のはずだが……
「おめでとう。我が義弟よ」
瀬露理さんが握手してきた。
「おめでとうございます。先輩」
なぜ、先に帰ったはずのアキラがここに?
「おめでとうございます。保安官さん」
恋さんまで?
「卓也さん」
羽瀬理ちゃんが俺の前に進み出て、自分のお腹を擦った。
「この子の、兄弟ができました」
え?
俺は、視線を移す。
ミクちゃん、香菜ちゃんが、先に帰ったはずのリンちゃんと並んで立っていた。
という事はリンちゃんか?
「次は私かと思っていたけど、負けました」
では香菜ちゃん?
「私は、まだ無理みたいです」
という事は……
ミクちゃんが俺の前に進み出た。
「お兄ちゃん。あたし、お兄ちゃんの赤ちゃんできたよ」
「本当か」
「うん」
ミクちゃんを抱きしめようとして、ふと思いとどまる。
俺は如月先生の方を向いた。
「今度は、本当でしょうね?」
「今度は、本当です」
俺はミクちゃん抱きしめた。
「ミクちゃん。ありがとう」
「お兄ちゃん。あたし、良いお母さんになるね」
戦争が始まって、俺はシェルターに逃げ込んだ。
そしたらそこに、可愛い女の子が隠れ住んでいた。
どうしたらいい?
そんなの、決まっている。
一緒になかよく暮らせばいい。
地上戻れるその日まで……いや、地上に戻れてからも……
完
今まで応援ありがとうございました。(クラーゲン)
中にいた人たちが、一斉に俺に向かってクラッカーを鳴らしたのだ。
紙吹雪が俺に降り注いでくる。
はて? 俺の誕生日は、まだ先のはずだが……
「おめでとう。我が義弟よ」
瀬露理さんが握手してきた。
「おめでとうございます。先輩」
なぜ、先に帰ったはずのアキラがここに?
「おめでとうございます。保安官さん」
恋さんまで?
「卓也さん」
羽瀬理ちゃんが俺の前に進み出て、自分のお腹を擦った。
「この子の、兄弟ができました」
え?
俺は、視線を移す。
ミクちゃん、香菜ちゃんが、先に帰ったはずのリンちゃんと並んで立っていた。
という事はリンちゃんか?
「次は私かと思っていたけど、負けました」
では香菜ちゃん?
「私は、まだ無理みたいです」
という事は……
ミクちゃんが俺の前に進み出た。
「お兄ちゃん。あたし、お兄ちゃんの赤ちゃんできたよ」
「本当か」
「うん」
ミクちゃんを抱きしめようとして、ふと思いとどまる。
俺は如月先生の方を向いた。
「今度は、本当でしょうね?」
「今度は、本当です」
俺はミクちゃん抱きしめた。
「ミクちゃん。ありがとう」
「お兄ちゃん。あたし、良いお母さんになるね」
戦争が始まって、俺はシェルターに逃げ込んだ。
そしたらそこに、可愛い女の子が隠れ住んでいた。
どうしたらいい?
そんなの、決まっている。
一緒になかよく暮らせばいい。
地上戻れるその日まで……いや、地上に戻れてからも……
完
今まで応援ありがとうございました。(クラーゲン)
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