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第四章
カミラからの救出 6
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屋敷の西側、キッチンの側にある井戸で水を汲んでうがいする。月が明るいので暗い外でも良く見えて助かった。今は真夜中過ぎといった所か。カイトはふと思い返した。
カミラはキスに自信があったようだが、とても上手とは思えなかった。レバーを引く命令を出すかと思い、咄嗟に口を塞ごうと二回目のキスをしたのだが・・・。
自分は特段キスが上手いとは思わない。転生前に彼女とした事はあるが、その反応も普通だったように思う。
異界では、キスのスキルが低いのだろうか? でもイフリート団長は上手そうだったし・・・。
考えても答えが出ないし瑣末な事かと思い切り、側にある石造りのベンチに横になって額の上に手を置いた。
流石に少し疲れた・・・特に最後のカミラの件が――
「寝てますね・・・」
「そのようね・・・」
遅いのでイフリートと様子を見に来たら、ベンチに横になっているカイトを発見した。最初は何かあったかと焦ったのだが、どうやら疲れて寝ているようだ。サイラスは、後始末とこの後の段取りを指揮している。そういった事はサイラスのほうが長けているので、サイラスと代わり、リリアーナに今はイフリートが付いている。
イフリートはカイトを肩に担いだ。よっぽど疲れているのかびくともしない。
「こいつが起きないのは珍しいな」
独り言のように呟いた。ずっと気を張っていたし、休みなく行動していたので無理もないかとイフリートも思う。
「リリアーナ様、空いている部屋で仮眠をお取り下さい。立ち番は俺がします。」
「カイトはどうするの?」
「どこか空いている場所で寝かしときます」
「分かったわ」
本当はカイトについていたかったが、自分の立場でそれは許されない。おとなしくイフリートに部屋まで案内された。
「カイト! 起きろ! 朝だぞ!」
がばっと起きたカイトの前に朝食が載ったお盆が差し出された。
「スティーブ・・・俺・・・何でここに? リリアーナ様は・・・?」
「お前は井戸の前のベンチで熟睡してたそうだ。団長が空いていたこの部屋までお前を運んで寝かせてくれた。リリアーナ様も他の部屋で仮眠を取って、もう朝食を済ませてるぞ」
カイトはお盆を受け取った。
「そうか・・・分かった。ありがとう」
とてもお腹が空いているのに気付く。そういえば昨日殆ど食べていない。
「誰が作ってくれたんだ?」
食べながらメニューに注意すると、ゆで卵にハムに、黒パンと白パン、スープまでついている。
「ゴードンの頃からの使用人がまだそのまま働いているそうだ。ところで・・・」
黙々と食べるカイトに向かって、スティーブが質問した。
「何でお前はあんなにキスが上手いんだ?」
カイトはスープを吹き出した。
「な! な! 何を! お前は朝から何を言っている!!」
「いやぁ、幼馴染として、女性と付き合っている感じをあんまり見受けられなかったから――っていうか、テクニックだけでいいから教えてくれ!」
「そこか!!」
「カイト、急げ! もうそろそろ出発するぞ」
騎馬隊長のアルフレッドに声を掛けられた。スティーブのお陰でカミラとのキスを思い出し、食欲もなくなった。
リーフシュタインの港まで、帆船で帰る事になった、馬も罪人も、他の者も一度に運べるからである。船を扱える者は傭兵とは別にカミラが雇っていたので、その者達に航行させる。
リリアーナは帆船に乗るのが初めてのようで(厳密に言えば二回目だが)船の中を物珍しそうに
見て回っていた。
「姉さま達は乗った事があるのだけど、私は外出を控えていたから・・・。それにいつもこういうところは責任者に案内されるし、こんなに自由に歩き回るのは初めて」
「それは良かったです」
本当に嬉しそうだとカイトも後ろをついて回る。甲板に出ると、フルーツや、飲み物に、お菓子などが船室から運び出されてきた。イフリートがリリアーナに伺いを立てる。
「リリアーナ様、下の船室で見つけました。カミラが逃げる時のために色々と用意していたようです。宜しかったらいかがですか?」
「私は後で頂くわ。皆さんもぜひ食べて下さい。」
「ありがとうございます。カイト、リリアーナ様の分を取り分けておけ」
「はい、分かりました」
カイトがリリアーナ用に取り分けた途端、男共が一気に群がった。少し怖がっているリリアーナを見て、離れたところに腰を下ろす。
「リリアーナ様、こちらに皿を置いておきます。その気になったらお召し上がり下さい」
「ありがとう・・・カイト、私聞きたい事があるの・・・」
「はい、何でしょうか?」
「カイトは、何であんなにキスが上手なの?」
一瞬空気が固まった。でもリリアーナは聞きたかったのだ。自分もカイトとキスした時に気を失ってしまったし、あのカミラが脱力するなんて・・・実はたくさん経験があるのだろうか? それとも誰かに教えてもらったとか? やきもきする気持ちが胸に広がる――
騎士仲間達は思った。
「リリアーナ様! グッドクエスチョン!!」
「それは・・・」
カイト自身もよく分からないのに、何て答えればいいのか。まさか騎士仲間が聞き耳を立てている中で『転生前は普通でした』と言う訳にもいかない。かと言って、カミラをくたくたにした後で『そんなに経験がない』と言っても許されそうにない。そうこう考えている内に、ふと目の前のフルーツが目に入った。
「これは一つの可能性ですが・・・」
カイトはさくらんぼを一つ手に取ると、茎だけを取り口に含んだ。暫くして舌を出してその上にある茎を見せる。
「これで、一つ結びです」
また引っ込めて口を動かしている。今度は口から掌にそれを出して見せた。そこには、さくらんぼの茎が二つに結んであった。さすがに二つ目は緩い結びになっている。
「これで二つ結び。これができる人はキスが上手だと聞いた事があります」
リリアーナは何て器用なんだろうと思いながら聞いた。
「二つ結べる人が上手なの?」
「いえ、普通は一つでOKです。私は負けず嫌いなので、友達同士で競争した時にこんな事でも随分練習して、二つ結べるようになったんです。」
何だか後ろが騒がしいと振り返ってみれば、さくらんぼの争奪戦が始まっていた。
「カイト、私にも一つ頂戴」
「リリアーナ様もやってみますか?」
尋ねながら、茎を一つ取り手渡す。リリアーナは嬉しそうに手のひらで受け取った。
「面白そうだし・・・キスが上手くなるんでしょう?」
「いや、単なる可能性の一つで・・・それに女性はそんなに上手くなくてもいいと思います」
「そういうものなの? それともカイトがそう思うの?」
「はい、私は・・・というか皆そうだと思いますが・・・」
詳しく突っ込まれそうな予感に墓穴を掘った――と思ったが後の祭りである。
「これ以上は・・・ギャラリーが多いので、できれば後にして頂けると・・・」
周りを見渡すと、カイトにさくらんぼの茎を結ぶコツを聞きたい者達が、リリアーナがいる為に遠巻きにこちらを気にしていた。リリアーナは紅くなり、立ち上がる。
「私、イフリートとサイラスの所に行くわ」
「お供いたします」
「え、いいのよ?二人がいる船室まですぐですもの。一人で行けるし、カイトは皆の相手をしてあげて」
その相手が大変で嫌なのだ。
「いえ、是非お供させてください」
「じゃあ、お願いするわ」
梯子のように急な階段を、カイトが先に下りリリアーナが下りるのを手助けする。足を滑らせたリリアーナをカイトが抱きとめた。ウエストに手を掛け、床に優しくふわりと下ろす。やはり華奢だと思っていると。リリアーナがカイトを見つめている。
「カイト、さっきの答えだけど何故そう思うの?」
「それは・・・男は、本気の相手には自分が教えたいんだと思います」
「カイトも、教えたい・・・?」
「俺は・・・」
いつも自分の前では`私は ‘のカイトが`俺は ‘ になっているのにリリアーナは気付く。カイトはゆっくりと身を屈めた。
「俺は教えたいです――」
リリアーナの顎に手を添えると口づけた。一度は離れたが、角度を変えて今度は少し深く口づける。ほんの暫くの後、額にキスして震えるリリアーナを優しく抱きしめた。
今後の事を深く考えなければいけない――
#この作品における表現、文章、言葉、またそれらが持つ雰囲気の転用はご遠慮下さい。
カミラはキスに自信があったようだが、とても上手とは思えなかった。レバーを引く命令を出すかと思い、咄嗟に口を塞ごうと二回目のキスをしたのだが・・・。
自分は特段キスが上手いとは思わない。転生前に彼女とした事はあるが、その反応も普通だったように思う。
異界では、キスのスキルが低いのだろうか? でもイフリート団長は上手そうだったし・・・。
考えても答えが出ないし瑣末な事かと思い切り、側にある石造りのベンチに横になって額の上に手を置いた。
流石に少し疲れた・・・特に最後のカミラの件が――
「寝てますね・・・」
「そのようね・・・」
遅いのでイフリートと様子を見に来たら、ベンチに横になっているカイトを発見した。最初は何かあったかと焦ったのだが、どうやら疲れて寝ているようだ。サイラスは、後始末とこの後の段取りを指揮している。そういった事はサイラスのほうが長けているので、サイラスと代わり、リリアーナに今はイフリートが付いている。
イフリートはカイトを肩に担いだ。よっぽど疲れているのかびくともしない。
「こいつが起きないのは珍しいな」
独り言のように呟いた。ずっと気を張っていたし、休みなく行動していたので無理もないかとイフリートも思う。
「リリアーナ様、空いている部屋で仮眠をお取り下さい。立ち番は俺がします。」
「カイトはどうするの?」
「どこか空いている場所で寝かしときます」
「分かったわ」
本当はカイトについていたかったが、自分の立場でそれは許されない。おとなしくイフリートに部屋まで案内された。
「カイト! 起きろ! 朝だぞ!」
がばっと起きたカイトの前に朝食が載ったお盆が差し出された。
「スティーブ・・・俺・・・何でここに? リリアーナ様は・・・?」
「お前は井戸の前のベンチで熟睡してたそうだ。団長が空いていたこの部屋までお前を運んで寝かせてくれた。リリアーナ様も他の部屋で仮眠を取って、もう朝食を済ませてるぞ」
カイトはお盆を受け取った。
「そうか・・・分かった。ありがとう」
とてもお腹が空いているのに気付く。そういえば昨日殆ど食べていない。
「誰が作ってくれたんだ?」
食べながらメニューに注意すると、ゆで卵にハムに、黒パンと白パン、スープまでついている。
「ゴードンの頃からの使用人がまだそのまま働いているそうだ。ところで・・・」
黙々と食べるカイトに向かって、スティーブが質問した。
「何でお前はあんなにキスが上手いんだ?」
カイトはスープを吹き出した。
「な! な! 何を! お前は朝から何を言っている!!」
「いやぁ、幼馴染として、女性と付き合っている感じをあんまり見受けられなかったから――っていうか、テクニックだけでいいから教えてくれ!」
「そこか!!」
「カイト、急げ! もうそろそろ出発するぞ」
騎馬隊長のアルフレッドに声を掛けられた。スティーブのお陰でカミラとのキスを思い出し、食欲もなくなった。
リーフシュタインの港まで、帆船で帰る事になった、馬も罪人も、他の者も一度に運べるからである。船を扱える者は傭兵とは別にカミラが雇っていたので、その者達に航行させる。
リリアーナは帆船に乗るのが初めてのようで(厳密に言えば二回目だが)船の中を物珍しそうに
見て回っていた。
「姉さま達は乗った事があるのだけど、私は外出を控えていたから・・・。それにいつもこういうところは責任者に案内されるし、こんなに自由に歩き回るのは初めて」
「それは良かったです」
本当に嬉しそうだとカイトも後ろをついて回る。甲板に出ると、フルーツや、飲み物に、お菓子などが船室から運び出されてきた。イフリートがリリアーナに伺いを立てる。
「リリアーナ様、下の船室で見つけました。カミラが逃げる時のために色々と用意していたようです。宜しかったらいかがですか?」
「私は後で頂くわ。皆さんもぜひ食べて下さい。」
「ありがとうございます。カイト、リリアーナ様の分を取り分けておけ」
「はい、分かりました」
カイトがリリアーナ用に取り分けた途端、男共が一気に群がった。少し怖がっているリリアーナを見て、離れたところに腰を下ろす。
「リリアーナ様、こちらに皿を置いておきます。その気になったらお召し上がり下さい」
「ありがとう・・・カイト、私聞きたい事があるの・・・」
「はい、何でしょうか?」
「カイトは、何であんなにキスが上手なの?」
一瞬空気が固まった。でもリリアーナは聞きたかったのだ。自分もカイトとキスした時に気を失ってしまったし、あのカミラが脱力するなんて・・・実はたくさん経験があるのだろうか? それとも誰かに教えてもらったとか? やきもきする気持ちが胸に広がる――
騎士仲間達は思った。
「リリアーナ様! グッドクエスチョン!!」
「それは・・・」
カイト自身もよく分からないのに、何て答えればいいのか。まさか騎士仲間が聞き耳を立てている中で『転生前は普通でした』と言う訳にもいかない。かと言って、カミラをくたくたにした後で『そんなに経験がない』と言っても許されそうにない。そうこう考えている内に、ふと目の前のフルーツが目に入った。
「これは一つの可能性ですが・・・」
カイトはさくらんぼを一つ手に取ると、茎だけを取り口に含んだ。暫くして舌を出してその上にある茎を見せる。
「これで、一つ結びです」
また引っ込めて口を動かしている。今度は口から掌にそれを出して見せた。そこには、さくらんぼの茎が二つに結んであった。さすがに二つ目は緩い結びになっている。
「これで二つ結び。これができる人はキスが上手だと聞いた事があります」
リリアーナは何て器用なんだろうと思いながら聞いた。
「二つ結べる人が上手なの?」
「いえ、普通は一つでOKです。私は負けず嫌いなので、友達同士で競争した時にこんな事でも随分練習して、二つ結べるようになったんです。」
何だか後ろが騒がしいと振り返ってみれば、さくらんぼの争奪戦が始まっていた。
「カイト、私にも一つ頂戴」
「リリアーナ様もやってみますか?」
尋ねながら、茎を一つ取り手渡す。リリアーナは嬉しそうに手のひらで受け取った。
「面白そうだし・・・キスが上手くなるんでしょう?」
「いや、単なる可能性の一つで・・・それに女性はそんなに上手くなくてもいいと思います」
「そういうものなの? それともカイトがそう思うの?」
「はい、私は・・・というか皆そうだと思いますが・・・」
詳しく突っ込まれそうな予感に墓穴を掘った――と思ったが後の祭りである。
「これ以上は・・・ギャラリーが多いので、できれば後にして頂けると・・・」
周りを見渡すと、カイトにさくらんぼの茎を結ぶコツを聞きたい者達が、リリアーナがいる為に遠巻きにこちらを気にしていた。リリアーナは紅くなり、立ち上がる。
「私、イフリートとサイラスの所に行くわ」
「お供いたします」
「え、いいのよ?二人がいる船室まですぐですもの。一人で行けるし、カイトは皆の相手をしてあげて」
その相手が大変で嫌なのだ。
「いえ、是非お供させてください」
「じゃあ、お願いするわ」
梯子のように急な階段を、カイトが先に下りリリアーナが下りるのを手助けする。足を滑らせたリリアーナをカイトが抱きとめた。ウエストに手を掛け、床に優しくふわりと下ろす。やはり華奢だと思っていると。リリアーナがカイトを見つめている。
「カイト、さっきの答えだけど何故そう思うの?」
「それは・・・男は、本気の相手には自分が教えたいんだと思います」
「カイトも、教えたい・・・?」
「俺は・・・」
いつも自分の前では`私は ‘のカイトが`俺は ‘ になっているのにリリアーナは気付く。カイトはゆっくりと身を屈めた。
「俺は教えたいです――」
リリアーナの顎に手を添えると口づけた。一度は離れたが、角度を変えて今度は少し深く口づける。ほんの暫くの後、額にキスして震えるリリアーナを優しく抱きしめた。
今後の事を深く考えなければいけない――
#この作品における表現、文章、言葉、またそれらが持つ雰囲気の転用はご遠慮下さい。
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