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第四章
カミラからの救出 4 鳥籠の人質
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イフリートに近付くにつれ、ガラス戸が開け放たれている部屋の内部が見えてきた。中央には二メートル四方程度の大きな鳥籠が置いてあり、その中にはエヴァンとスティーブと、四十歳位の女性が入れられている。その女性はゴードンに面差しが似ているので、母親であるのがすぐに分かった。
側にはカミラと三十代の男性が立っていて、男性は鳥籠に付いたレバーのような物を持っている。
イフリートがばつが悪そうな顔をした。
「カイト・・・悪いがあそこに行って、ちょっとカミラとキス・・・してきてくれないか?」
「・・・・・・イフリート団長、今のは俺の聞き間違いでしょうか?」
カイトはリリアーナに断りを入れ、下におろした。
説明を始めたイフリートの話はこうだった。
離れに裏口から入ったエヴァンとスティーブはキッチンで倒れている女性を見つけた。てっきりゴードンの母親だと思い、エヴァンが抱き起こすとそれはカミラであった。男を魅了する妖艶な笑みを浮かべながら、右手でエヴァンの顎から胸の下まで撫で下ろし、耳元に唇を近付け『ありがとう』と囁いた。
クラッときたエヴァンに向かって机の影に隠れていた男が、棒のような物を振り下ろした。それを止めようとしたスティーブも後ろから他の男に殴られて気絶した。気付いた二人は鳥籠の中に、ゴードンの母親と共に閉じ込められていた。
カミラはゴードンの最近の自分に対する態度を不振に思い、もしもの時の為に母親を人質にしようと離れに来ていた。ちょうどイフリートやカイト達がリリアーナを救いに建物の横を通ったのを目撃し、やって来たエヴァンとスティーブを捕まえたのだ。
「カイト!! 悪いのはエヴァン先輩だ! カミラの色香に惑わされて!!」
「お! お前も羨ましそうに見てただろう!!」
「・・・俺はあんな二人を助ける為にカミラとキスしないといけないんですか?」
「言ってくれるな・・・人選ミスだ。俺が行けば・・・俺だったら絶対引っかからないのに!」
イフリートは拳を握り締めている。
「君はクリスティアナ様以外は女性じゃないからね。でも、皆を指揮する立場なんだから行けはしないよ」
サイラスがのんびりと言った。そしてその後の話を続ける。
「カイト、あの鳥籠の天井を見てみろ」
見ると、ぶっとい針が20cm間隔で付いている。おまけにその天井部分も重そうだ。
「つまり、あの男がレバーを引くと、あの針天井が三人に落ちてくる訳で、カミラはお前がキスしないと、レバーを引くと言っている」
カイトは思わず顔を顰めた。
「何で俺が!? それに何故キスなんですか?」
事の成り行きは分かったが、何故`キス ‘なのか分からない。
説明が終わるのをイライラしながら待っていたカミラは、痺れを切らして話し始めた。
「カイト、貴方はこの世の奇跡よ!! 私は貴方を手に入れたいの! 黒曜石の瞳に端正な容貌、十八歳なのにすらりとして引き締まった体躯! 戦う時はまるで鞭がしなるようで・・・」
武術大会を思い浮かべたのかうっとりしている。
「それに比べて・・・他の男性は、十八歳にもなると、ゴツゴツしてきて。スティーブ!!」
「え、俺・・・?」
「貴方も二年前まではアドニスのようだったのに!(ギリシャ神話に登場する、美と愛の女神アフロディーテに愛された美少年)今ではもうムキムキになって・・・」
何か悲しんでるぞ、と騎士団の騎士達と捕まった傭兵達が見ている。
「皆、最初は美しいのに十六を過ぎた頃から筋肉質になって・・・でもカイト、貴方は違う!きっとずっとそのままよ。だから私にキスしなさい!」
『なぜにキス――?』
全員が狐につままれたような顔をした。
「・・・だから何でキスなんだ? まさか媚薬を口に含んで盛るつもりじゃ――」
だってカイトは知っている。この時代は媚薬というより惚れ薬として使われていたのだが、中身はもちろんインチキで、鳩や雀の肝臓や心臓、酷い時は人間の内臓の血液などを乾燥させたものが混ぜられていた。発達が中世と同じなこの世界なら、中身も同じに違いない。
調合している者と、使用している者は効果を信じているのだろうが、そんな気味の悪いものを盛られるこちらは堪ったものではない。
「そんなもの盛らないわ。何なら口を開けて見せるから、こちらに来て確かめなさいな」
サイラスが遮った。
「カイト、これは聞いた話だがカミラのキスは凄いらしい。一度くちづけた者はその濃厚なテクニックに翻弄され、彼女に屈して言いなりになってしまうそうだ」
その話を聞いてリリアーナは、カイトの袖を掴んでつい引っ張ってしまった。三人を助ける為にカイトがキスしないといけないのは分かっているが、本心はとてつもなく嫌だ。それにもし、カイトがカミラのキスに魅了されてしまったら・・・
振り返ったカイトは。相反する表情のリリアーナを見て安心させるように言った。
「大丈夫です、リリアーナ様。エヴァン先輩とスティーブはともかく、ゴードンの母上の為にはしないといけません。すぐに済ませて参ります」
それを聞いたカミラが牙を剥く。
「そこ! 腹立つ! 離れなさいよ!! 私とキスするのがそんなに嫌なわけ!? その小娘とだったらいいとでもいうの!?」
カイトは一瞬、素直に頷きかけ、手で口を覆って顔を逸らした。若干顔が赤くなっている。
「キー!!! リリアーナ! ホントに腹が立つ! この鳥籠に入るのは本当はあなただったのよ! 恐怖に打ち震える姿を見て笑ってやるつもりだったのに!」
「性格悪すぎ・・・リリアーナ様を呼び捨てにして小娘扱いしているし・・・」
「もう後がないから言いたい放題だな」
サイラスとイフリートが呆れている。
ふと気付いてカイトが尋ねた。
「あの鳥かごのレバーを持っている男性は誰ですか? 格好が傭兵っぽくない、というか上品ですが」
サイラスが答える。
「ああ、あいつはリリアーナ様に入札していた奴だ。逃げ送れてカミラに手伝わされているんだろう」
カイトの目に殺気が走った。
「殺さない程度に殴っても?」
「この件が終わってからな。」
そしてカイトに耳打ちした。
「俺はそんな事はないと思うが、もし万が一カミラのキスに魅了されても、イフリートと俺達ですぐお前を取り押さえるから安心しろ」
「カイト! 貴方がキスしてくれるならレバーも引かないし、この鳥籠の鍵もあげるわよ! さあ!するの!? しないの!? どっちなの!?」
カイトは諦めて溜息をつくと、カミラへと足を向けた。
側にはカミラと三十代の男性が立っていて、男性は鳥籠に付いたレバーのような物を持っている。
イフリートがばつが悪そうな顔をした。
「カイト・・・悪いがあそこに行って、ちょっとカミラとキス・・・してきてくれないか?」
「・・・・・・イフリート団長、今のは俺の聞き間違いでしょうか?」
カイトはリリアーナに断りを入れ、下におろした。
説明を始めたイフリートの話はこうだった。
離れに裏口から入ったエヴァンとスティーブはキッチンで倒れている女性を見つけた。てっきりゴードンの母親だと思い、エヴァンが抱き起こすとそれはカミラであった。男を魅了する妖艶な笑みを浮かべながら、右手でエヴァンの顎から胸の下まで撫で下ろし、耳元に唇を近付け『ありがとう』と囁いた。
クラッときたエヴァンに向かって机の影に隠れていた男が、棒のような物を振り下ろした。それを止めようとしたスティーブも後ろから他の男に殴られて気絶した。気付いた二人は鳥籠の中に、ゴードンの母親と共に閉じ込められていた。
カミラはゴードンの最近の自分に対する態度を不振に思い、もしもの時の為に母親を人質にしようと離れに来ていた。ちょうどイフリートやカイト達がリリアーナを救いに建物の横を通ったのを目撃し、やって来たエヴァンとスティーブを捕まえたのだ。
「カイト!! 悪いのはエヴァン先輩だ! カミラの色香に惑わされて!!」
「お! お前も羨ましそうに見てただろう!!」
「・・・俺はあんな二人を助ける為にカミラとキスしないといけないんですか?」
「言ってくれるな・・・人選ミスだ。俺が行けば・・・俺だったら絶対引っかからないのに!」
イフリートは拳を握り締めている。
「君はクリスティアナ様以外は女性じゃないからね。でも、皆を指揮する立場なんだから行けはしないよ」
サイラスがのんびりと言った。そしてその後の話を続ける。
「カイト、あの鳥籠の天井を見てみろ」
見ると、ぶっとい針が20cm間隔で付いている。おまけにその天井部分も重そうだ。
「つまり、あの男がレバーを引くと、あの針天井が三人に落ちてくる訳で、カミラはお前がキスしないと、レバーを引くと言っている」
カイトは思わず顔を顰めた。
「何で俺が!? それに何故キスなんですか?」
事の成り行きは分かったが、何故`キス ‘なのか分からない。
説明が終わるのをイライラしながら待っていたカミラは、痺れを切らして話し始めた。
「カイト、貴方はこの世の奇跡よ!! 私は貴方を手に入れたいの! 黒曜石の瞳に端正な容貌、十八歳なのにすらりとして引き締まった体躯! 戦う時はまるで鞭がしなるようで・・・」
武術大会を思い浮かべたのかうっとりしている。
「それに比べて・・・他の男性は、十八歳にもなると、ゴツゴツしてきて。スティーブ!!」
「え、俺・・・?」
「貴方も二年前まではアドニスのようだったのに!(ギリシャ神話に登場する、美と愛の女神アフロディーテに愛された美少年)今ではもうムキムキになって・・・」
何か悲しんでるぞ、と騎士団の騎士達と捕まった傭兵達が見ている。
「皆、最初は美しいのに十六を過ぎた頃から筋肉質になって・・・でもカイト、貴方は違う!きっとずっとそのままよ。だから私にキスしなさい!」
『なぜにキス――?』
全員が狐につままれたような顔をした。
「・・・だから何でキスなんだ? まさか媚薬を口に含んで盛るつもりじゃ――」
だってカイトは知っている。この時代は媚薬というより惚れ薬として使われていたのだが、中身はもちろんインチキで、鳩や雀の肝臓や心臓、酷い時は人間の内臓の血液などを乾燥させたものが混ぜられていた。発達が中世と同じなこの世界なら、中身も同じに違いない。
調合している者と、使用している者は効果を信じているのだろうが、そんな気味の悪いものを盛られるこちらは堪ったものではない。
「そんなもの盛らないわ。何なら口を開けて見せるから、こちらに来て確かめなさいな」
サイラスが遮った。
「カイト、これは聞いた話だがカミラのキスは凄いらしい。一度くちづけた者はその濃厚なテクニックに翻弄され、彼女に屈して言いなりになってしまうそうだ」
その話を聞いてリリアーナは、カイトの袖を掴んでつい引っ張ってしまった。三人を助ける為にカイトがキスしないといけないのは分かっているが、本心はとてつもなく嫌だ。それにもし、カイトがカミラのキスに魅了されてしまったら・・・
振り返ったカイトは。相反する表情のリリアーナを見て安心させるように言った。
「大丈夫です、リリアーナ様。エヴァン先輩とスティーブはともかく、ゴードンの母上の為にはしないといけません。すぐに済ませて参ります」
それを聞いたカミラが牙を剥く。
「そこ! 腹立つ! 離れなさいよ!! 私とキスするのがそんなに嫌なわけ!? その小娘とだったらいいとでもいうの!?」
カイトは一瞬、素直に頷きかけ、手で口を覆って顔を逸らした。若干顔が赤くなっている。
「キー!!! リリアーナ! ホントに腹が立つ! この鳥籠に入るのは本当はあなただったのよ! 恐怖に打ち震える姿を見て笑ってやるつもりだったのに!」
「性格悪すぎ・・・リリアーナ様を呼び捨てにして小娘扱いしているし・・・」
「もう後がないから言いたい放題だな」
サイラスとイフリートが呆れている。
ふと気付いてカイトが尋ねた。
「あの鳥かごのレバーを持っている男性は誰ですか? 格好が傭兵っぽくない、というか上品ですが」
サイラスが答える。
「ああ、あいつはリリアーナ様に入札していた奴だ。逃げ送れてカミラに手伝わされているんだろう」
カイトの目に殺気が走った。
「殺さない程度に殴っても?」
「この件が終わってからな。」
そしてカイトに耳打ちした。
「俺はそんな事はないと思うが、もし万が一カミラのキスに魅了されても、イフリートと俺達ですぐお前を取り押さえるから安心しろ」
「カイト! 貴方がキスしてくれるならレバーも引かないし、この鳥籠の鍵もあげるわよ! さあ!するの!? しないの!? どっちなの!?」
カイトは諦めて溜息をつくと、カミラへと足を向けた。
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