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第四章
舞踏会+夏の宴 安心する腕の中
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うっとりするほど美しい黒い騎士を見つけた。彼は本当に最高だ。18歳なのに美しいままでいるなんて――彼が欲しい!傍に置きたい・・・手に入れてずっと眺めていたい。
私の虜にしてみせよう・・・
「リリアーナ様、ご用意はいかがですか?」
リリアーナは深呼吸すると、カイトを見て返事をした。
「カイト、ちょっと待って・・・用意はできたんだけど、覚悟が・・・」
カイトが安心させるように言う。
「リリアーナ様、今日はずっとお傍におりますから」
「・・・きっとね。お願いだから傍を離れないでね」
「はい。必ず――」
カイトが右肘を差し出すと、その腕に左手をそっと添える。今日は宮廷で、舞踏会+夏の宴が催される。毎年舞踏会は催されていたのだが、今年は出場するリリアーナの男性恐怖症を考慮して、無理して踊らなくてもよいように配慮されたのである。
カイトは正装用の夏の紺色の軍服を着ていて、それがとても素敵である。最近は前のように自然に接してくれるようになった。時々『うん?』と思う所もあるが、それはあまり気にしないようにしている。
カイトはいえば、前もって覚悟をするようになった。リリアーナ様が笑顔を見せそうになった時、愛らしい仕草をしそうな時などは前もって気持ちを引き締めるのである。これで随分乗り越えられるようになった。・・・が、不意打ちを食らうと弱いので、どうにかできないかと思っているところだ。
今日のリリアーナも美しい。若草色のドレスが白い肌に映えて、清楚なリリアーナを引き立てている。良からぬ男性が近付かない(排除する)ようにするのがカイトの役目だ。
大広間に入ると、全員の目がこちらに向いた。兄のアレクセイに`リリアーナはこういう場が苦手なのだから早めに来なくてもいい‘と言われ、少し遅れて出てきたのだ。だが、こんなに視線を浴びるなら、もっと早めに来るべきだった。
リリアーナが後悔しているとカイトが優しく声をかけた。
「大丈夫ですよ、リリアーナ様」
目を合わせてにっこりとすると、リリアーナの半歩先を歩くように上手にエスコートをして、サファイアの隣まで連れて行ってくれた。その姿が堂々としていたので、人の目も不安も感じなかった。その後はリリアーナの斜め後ろで待機してくれている。
カイトが自分の騎士である事に、リリアーナはほっと安堵すると共に、誇りと嬉しさを感じる。
宴が始まった。ホールでダンスをする者もいれば、庭で吟遊詩人の歌に耳を傾ける者もいる。カイトはというと、まさかのご令嬢たちに囲まれて参っている所だった。
「申し訳ありません!私はリリアーナ様の警護につかなくてはならないのです!」と先ほどからほぼ怒鳴り声に近い声を出しているにも関わらず、全然散ってはくれないのである。
耳栓でもしているのだろうか?と思いながら、前に衛兵の仕事をした時に役に立った方法を実行した。右足を上げ、敬礼するような姿勢で思い切り大きい音を立てて、床板に右足を打ちつけた。その後に睨みを効かした視線で周りを見回す。
すると、しーんと静かになって若干人が引いたので、その間をすり抜けてリリアーナの下へ急いだ。
リリアーナの姿が見当たらない。慌てて辺りを見回していたら、いきなりイフリートに拳骨を食らった。
「――っ! イフリート団長!?」
「お前何やってんだ!? リリアーナ様なら今、そこの廊下で絡まれているところだ! お前がいないから、俺が行こうとしてたんだぞ!!」
「申し訳ありません!! すぐに行きます!!」
イフリートにエスコートされているクリスティアナに騎士の礼を素早くすると、その場をすぐに離れた。
「カイト、リリアーナをお願いね」
心配そうなその声を背に受けながら足早に先を急ぐ。
「手を離してください!」
「いいではないですか。挨拶をするだけです」
男の顔が手の甲に近付いてきた。肌が粟立つのを感じる。男の力は思ったよりも強く、非力なリリアーナでは敵わない。
父王ヴィルヘルムの始まりの挨拶が終わった後に、何人かにダンスを申し込まれた。それをカイトが断っている内に、いつの間にかカイトが令嬢たちに囲まれていた。
『カイトの嘘つき! ずっと傍に居てくれると言ったのに!』
この男が淑女の挨拶で、直接口づけようとしているのは明白だ。男性恐怖症の自分が例え手の甲でも口づけられたら、失神してしまうかもしれない。その後の事は考えたくない!!
とにかく失神しないように気だけでも強く持たなければ!
そう決心して目を瞑りたいところを我慢して、嫌な相手を凝視する。自分の手の上に他の手が重なって、ふと背中が暖かくなった。上を仰ぎ見てみると、背中側から心配そうに覗き込む黒い瞳とぶつかった。
「リリアーナ様の手の甲は思ったより硬くて筋張ってますね・・・って!お前の手かい!!!」
男は一生懸命口づけていた手の甲が、リリアーナの手の上に乗ったカイトのものだと知って愕然としている。
「お気に召して頂けましたか?」
カイトがにっこりとした。
「ぺーぺっぺっ!」と唾を吐き出す。
「気に召すわけなかろうが!! 君はなんだ!? 失礼じゃないか!!」
「嫌がる相手に淑女の挨拶で、直接口づけるほうが余程失礼だと思いますが・・・」
カイトも負けずに手の甲を拭いている。
笑顔はそのままのカイトだが、却ってそれが怖かったりする。言い分で自分が不利だと思ったのとカイトが武術大会で優勝した人物だと認識したようで、男はいきなり態度を変えた。
「ちゃんと淑女の挨拶をするつもりだったのだが、リリアーナ様の美しさに目が眩んで・・・いや、申し訳なかった」
男はあっという間に立ち去ってしまった。
「カイ!・・・」
文句を言おうとしたリリアーナをカイトがいきなり抱きしめた。
「良かった・・・なかなか見つけられなくて。本当に・・・本当に心配いたしました」
『ずるい』ほっとしたようなその声とその態度に何も言えなくなってしまう、というか抱きしめられて真っ赤になる。足はまた浮いているし・・・
でも、リリアーナは気が付いてしまった。
「カイトの腕の中って安心する・・・」
カイトの肩にちょこんと顎を乗せて、今では少し紅い程度の安心しきったその顔をカイトは間近で見てしまった――
「不意打ちはまずいです――」
顔を赤くして明後日の方向を向いてしまったカイトである。
私の虜にしてみせよう・・・
「リリアーナ様、ご用意はいかがですか?」
リリアーナは深呼吸すると、カイトを見て返事をした。
「カイト、ちょっと待って・・・用意はできたんだけど、覚悟が・・・」
カイトが安心させるように言う。
「リリアーナ様、今日はずっとお傍におりますから」
「・・・きっとね。お願いだから傍を離れないでね」
「はい。必ず――」
カイトが右肘を差し出すと、その腕に左手をそっと添える。今日は宮廷で、舞踏会+夏の宴が催される。毎年舞踏会は催されていたのだが、今年は出場するリリアーナの男性恐怖症を考慮して、無理して踊らなくてもよいように配慮されたのである。
カイトは正装用の夏の紺色の軍服を着ていて、それがとても素敵である。最近は前のように自然に接してくれるようになった。時々『うん?』と思う所もあるが、それはあまり気にしないようにしている。
カイトはいえば、前もって覚悟をするようになった。リリアーナ様が笑顔を見せそうになった時、愛らしい仕草をしそうな時などは前もって気持ちを引き締めるのである。これで随分乗り越えられるようになった。・・・が、不意打ちを食らうと弱いので、どうにかできないかと思っているところだ。
今日のリリアーナも美しい。若草色のドレスが白い肌に映えて、清楚なリリアーナを引き立てている。良からぬ男性が近付かない(排除する)ようにするのがカイトの役目だ。
大広間に入ると、全員の目がこちらに向いた。兄のアレクセイに`リリアーナはこういう場が苦手なのだから早めに来なくてもいい‘と言われ、少し遅れて出てきたのだ。だが、こんなに視線を浴びるなら、もっと早めに来るべきだった。
リリアーナが後悔しているとカイトが優しく声をかけた。
「大丈夫ですよ、リリアーナ様」
目を合わせてにっこりとすると、リリアーナの半歩先を歩くように上手にエスコートをして、サファイアの隣まで連れて行ってくれた。その姿が堂々としていたので、人の目も不安も感じなかった。その後はリリアーナの斜め後ろで待機してくれている。
カイトが自分の騎士である事に、リリアーナはほっと安堵すると共に、誇りと嬉しさを感じる。
宴が始まった。ホールでダンスをする者もいれば、庭で吟遊詩人の歌に耳を傾ける者もいる。カイトはというと、まさかのご令嬢たちに囲まれて参っている所だった。
「申し訳ありません!私はリリアーナ様の警護につかなくてはならないのです!」と先ほどからほぼ怒鳴り声に近い声を出しているにも関わらず、全然散ってはくれないのである。
耳栓でもしているのだろうか?と思いながら、前に衛兵の仕事をした時に役に立った方法を実行した。右足を上げ、敬礼するような姿勢で思い切り大きい音を立てて、床板に右足を打ちつけた。その後に睨みを効かした視線で周りを見回す。
すると、しーんと静かになって若干人が引いたので、その間をすり抜けてリリアーナの下へ急いだ。
リリアーナの姿が見当たらない。慌てて辺りを見回していたら、いきなりイフリートに拳骨を食らった。
「――っ! イフリート団長!?」
「お前何やってんだ!? リリアーナ様なら今、そこの廊下で絡まれているところだ! お前がいないから、俺が行こうとしてたんだぞ!!」
「申し訳ありません!! すぐに行きます!!」
イフリートにエスコートされているクリスティアナに騎士の礼を素早くすると、その場をすぐに離れた。
「カイト、リリアーナをお願いね」
心配そうなその声を背に受けながら足早に先を急ぐ。
「手を離してください!」
「いいではないですか。挨拶をするだけです」
男の顔が手の甲に近付いてきた。肌が粟立つのを感じる。男の力は思ったよりも強く、非力なリリアーナでは敵わない。
父王ヴィルヘルムの始まりの挨拶が終わった後に、何人かにダンスを申し込まれた。それをカイトが断っている内に、いつの間にかカイトが令嬢たちに囲まれていた。
『カイトの嘘つき! ずっと傍に居てくれると言ったのに!』
この男が淑女の挨拶で、直接口づけようとしているのは明白だ。男性恐怖症の自分が例え手の甲でも口づけられたら、失神してしまうかもしれない。その後の事は考えたくない!!
とにかく失神しないように気だけでも強く持たなければ!
そう決心して目を瞑りたいところを我慢して、嫌な相手を凝視する。自分の手の上に他の手が重なって、ふと背中が暖かくなった。上を仰ぎ見てみると、背中側から心配そうに覗き込む黒い瞳とぶつかった。
「リリアーナ様の手の甲は思ったより硬くて筋張ってますね・・・って!お前の手かい!!!」
男は一生懸命口づけていた手の甲が、リリアーナの手の上に乗ったカイトのものだと知って愕然としている。
「お気に召して頂けましたか?」
カイトがにっこりとした。
「ぺーぺっぺっ!」と唾を吐き出す。
「気に召すわけなかろうが!! 君はなんだ!? 失礼じゃないか!!」
「嫌がる相手に淑女の挨拶で、直接口づけるほうが余程失礼だと思いますが・・・」
カイトも負けずに手の甲を拭いている。
笑顔はそのままのカイトだが、却ってそれが怖かったりする。言い分で自分が不利だと思ったのとカイトが武術大会で優勝した人物だと認識したようで、男はいきなり態度を変えた。
「ちゃんと淑女の挨拶をするつもりだったのだが、リリアーナ様の美しさに目が眩んで・・・いや、申し訳なかった」
男はあっという間に立ち去ってしまった。
「カイ!・・・」
文句を言おうとしたリリアーナをカイトがいきなり抱きしめた。
「良かった・・・なかなか見つけられなくて。本当に・・・本当に心配いたしました」
『ずるい』ほっとしたようなその声とその態度に何も言えなくなってしまう、というか抱きしめられて真っ赤になる。足はまた浮いているし・・・
でも、リリアーナは気が付いてしまった。
「カイトの腕の中って安心する・・・」
カイトの肩にちょこんと顎を乗せて、今では少し紅い程度の安心しきったその顔をカイトは間近で見てしまった――
「不意打ちはまずいです――」
顔を赤くして明後日の方向を向いてしまったカイトである。
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