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第十二章
腕(かいな)の中のリリアーナ 116
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「カイ…ト………」
リリアーナは信じられない思いで、呆然とカイトを見つめる。カイトはリリアーナの掠れた声に眉を顰め、気遣わしげな表情を浮かべた。
「リリアーナ、喉は痛まないか?」
「……少し…だけ…」
咄嗟にリリアーナは控えめに答える。目を眇めたカイトが、すぐさま右手を伸ばしてきた。
「喉はじいやに見てもらうしかないが、……首を見せてくれ」
「ぁっ、………」
リリアーナの顎を易々と捉え、軽く上向かせて首の状態を窺う。
頬を赤らめながらも、触れた指先の優しさと、伝わる懐かしい感触にリリアーナはふるっと身を震わせた。
「これは……、相当な力で絞められたな。くそっ、あいつ――」
厳しい顔で踵を返しかけたカイトに、首の痛みも忘れてリリアーナは縋りつく。離れた途端に消えてしまいそうで、リリアーナの胸は不安でいっぱいになったから。
動きを止め、カイトがリリアーナを見下ろす。見上げているリリアーナは不安げで、華奢な細い指先は決して離すまいと、胸元のシャツを握り締めていた。
カイトは唇を噛み、すぐさまリリアーナを引き寄せて、硬く逞しい胸にしっかりと抱き締めた。
「不安にさせて……いや、ずっと独りきりにさせて、すまなかった」
その言葉に、抱き締められた腕の温かさに、深い碧の瞳から、はらはらと涙が零れ落ちる。
リリアーナは首を振りながら、カイトの胸から顔を上げた。
「なぜ謝るの? カイトは悪くない。サファイア姉様の事件の時も、むしろ無理をして、………」
そこで言葉を切り、気がかりな様子で、恐る恐る尋ねる。
「なぜ、ここにいられるの?」
「そうだ! なぜそこにいるんだ!!」
12才のカイトが、口が切れて流れ出た血を、手の甲で拭いながら部屋の中央に立った。
「俺がここにいるのに、なぜお前が存在する!!」
「さあ、なぜかな……?」
「リリアーナから離れろ!!」
怒りに任せて怒鳴る12才カイトに怯え、18才カイトに身を寄せるリリアーナ。
「声を落とせ。リリアーナが怯える」
今更ながら気付き、12才カイトは口を噤む。しかし18才カイトの腕の中で、安心しきっているリリアーナを見ると、怒りがまたふつふつと湧いてきた。
「リリアーナは渡さない……!」
「嫌だと言ったら?」
「無理にでも奪い返す!」
「……リリアーナが望まないのに?」
12才カイトはぎりっと歯を鳴らし、拳を強く握り締める。
「お前に俺の気持ちが分かるか!? ”愛せないかもしれない”と言われても、一縷の希望に縋って傍に仕え、愛されないと分かっても尚、求めずにはいられないこの苦しみが!!」
「気持ちは分からないでもない。しかし想いを押し付けるだけの愛は、受ける側も、押し付ける側も苦しくなるだけじゃないのか?」
「リリアーナに愛されているから! お前はそんな偉そうなことが言えるんだ!!」
腹立たしそうに言い放つと、12才のカイトは、寄り添って立つ二人に向かい、真っ直ぐに突っ込んでいった。
「リリアーナ、下がって」
リリアーナを背中に庇い、最初の蹴りをぱんっ、と左に払う。12才カイトが態勢を立て直し、繰り出してきた新たな突きも、簡単に捌いた。
次に何を仕掛けるか、まるで分かるように、カイトは12才カイトの攻撃をかわしていく。
(なぜだ! なぜ当たらない!!)
肩ではぁはぁと息をしながら、いかにも悔しそうに、18才カイトを睨みつける。
「”なぜ攻撃が入らない?”と言いたそうな顔だな」
図星を刺されて顔を赤くさせた。
「お前、じーちゃんのところに修行に行ってないだろう」
「それがどうした」
「体捌きや、突きや蹴りのタイミングに癖。俺は悪いところを、修行や日頃の鍛錬で正した。お前の欠点を熟知している上に、同一人物だから考えている事も手に取るように分かる。……お前には俺の考えが読めないようだがな」
「――っ!」
再び攻撃を仕掛けるが軽くかわされて、あっという間に床へ叩き落された。受けた衝撃が強く、一瞬意識が飛びそうになる。ポケットから零れ落ちた部屋の鍵を、18才カイトが拾い上げた。
「リリアーナ、鍵だ」
カイトが投げた鍵を、離れた場所に立っているリリアーナが受け取る。12才カイトに焦りが生じた。
(……18才の自分相手だけでも勝てそうにないのに、リリアーナが応援を呼んできたら勝ち目はない。二度とリリアーナにも会えなくなる)
倒れたままぎゅっと目を閉じる。
(どうすればいい……!)
その時ふと、身体の下に、固い物が当たるのを感じた。
(?)
18才カイトに気付かれないよう、そっと掴み出してみると、リリアーナが自害に使おうとした小刀であった。
「リリアーナ、部屋を出るんだ。今の時間だったら二階に巡回兵が…」
リリアーナに話しかけている隙を見て、小刀を掴み襲いかかる。リリアーナが悲鳴を上げ、僅かに反応が遅れたが、18才カイトは手刀で小刀を落とし、12才カイトに回し蹴りを見舞わせた。
床に伸されたはしたが、12才カイトは違和感を覚える。
(リリアーナが悲鳴を上げたくらいで、奴の反応が遅れるだろうか?……それに何だか動きも……)
「これも持っていってくれ」
18才カイトは小刀を拾い、リリアーナに手渡した。12才カイトは確かめるべく、立ち上がってまた攻撃を仕掛ける。
(……やはり!)
またも倒されはしたが、確信を持つ。
(奴は弱ってきている。動きが鈍くなっているし、技の切れも悪い)
それはリリアーナも感じていた。瞬時に反応ができなくなり、力も入らないように見える。表情にこそ出しはしないが、顔色も悪い。
12才カイトが反撃に出る。今までは当たらなかった突きや蹴りが、段々と当たるようになり、しまいには形勢が逆転した。突きの連続の後の渾身の蹴りで、とうとう18才カイトが片膝をつく。
「リリアーナ、逃げろ……!!」
叫ぶカイトの傍で、12才カイトが両手を握り合わせ、高々と振り上げた。
「やめてぇえええ!!」
リリアーナが叫ぶ中、力一杯振り下ろされたそれは、カイトの後頭部を直撃する。呻き声を上げて、カイトがその場に倒れこんだ。
「カイト!!」
「これで邪魔者はいない……」
12才カイトがリリアーナへと足を向けたが、すかさずカイトがその足首を掴む。思い切り引っ張られて、12才カイトは無様に転んだ。
「こいつ――っ!」
激昂して立ち上がる12才カイトと、ふらつきながら立ち上がる18才カイト。
12才カイトの攻撃は容赦がなく、勢いを増していった。殴られながら、18才カイトはリリアーナに逃げるよう伝えるが、リリアーナはなぜかその場から離れない。
「リリアーナ、早くするんだ!!」
リリアーナは怯えていた。この場から離れている間に、カイトが死んでしまわないかと……。
それだけ12才カイトの攻撃は苛烈であり、リリアーナに恐れを抱かせた。リリアーナの頭の中は、カイトを失った時の恐怖で真っ白になり、12才カイトへの憎しみに染まる。
カイトに手を掛けるのだけは許さない……!
***
(もう何度、床に這いつくばっただろう)
身体が悲鳴をあげているが、18才カイトは痛みを押して、また立ち上がる。リリアーナを安全に逃がすまでは、負ける訳にはいかない。
まともに食らわないよう攻撃を捌いてはいるが、それももう難しくなっている。
(こちらからも、攻撃をしかけなければ……)
身体に鞭打ち、相手の動きを読んで先制攻撃をしかける。動きが読めても身体が思うように動かず、かわされてしまい、逆に12才カイトが打ち込んできた――
「もらった!!」
12才カイトが叫んだ後に、リリアーナの声が響く。
「カイトは絶対に殺させない!!」
戦いに集中していた二人は、リリアーナが至近距離まで来ていた事に気付かなかった。リリアーナは小刀を構えたまま、ありったけの力で12才カイトに身体ごとぶつかる。
ずん、と鈍い音と衝撃を感じたリリアーナが刺した相手は、彼女の唯一である18才のカイトであった。
遅れてすいませんでした!!! (>_<)
うまく書けなくて、ずっと書き直して、書き直しすぎて、終いには訳が分からなくなっていました……そして、次話はまた明日の朝までに上げます……!(握りこぶし)次話がまたうまく書けなくて………・。゚(゚^ω^゚)。゚・
リリアーナは信じられない思いで、呆然とカイトを見つめる。カイトはリリアーナの掠れた声に眉を顰め、気遣わしげな表情を浮かべた。
「リリアーナ、喉は痛まないか?」
「……少し…だけ…」
咄嗟にリリアーナは控えめに答える。目を眇めたカイトが、すぐさま右手を伸ばしてきた。
「喉はじいやに見てもらうしかないが、……首を見せてくれ」
「ぁっ、………」
リリアーナの顎を易々と捉え、軽く上向かせて首の状態を窺う。
頬を赤らめながらも、触れた指先の優しさと、伝わる懐かしい感触にリリアーナはふるっと身を震わせた。
「これは……、相当な力で絞められたな。くそっ、あいつ――」
厳しい顔で踵を返しかけたカイトに、首の痛みも忘れてリリアーナは縋りつく。離れた途端に消えてしまいそうで、リリアーナの胸は不安でいっぱいになったから。
動きを止め、カイトがリリアーナを見下ろす。見上げているリリアーナは不安げで、華奢な細い指先は決して離すまいと、胸元のシャツを握り締めていた。
カイトは唇を噛み、すぐさまリリアーナを引き寄せて、硬く逞しい胸にしっかりと抱き締めた。
「不安にさせて……いや、ずっと独りきりにさせて、すまなかった」
その言葉に、抱き締められた腕の温かさに、深い碧の瞳から、はらはらと涙が零れ落ちる。
リリアーナは首を振りながら、カイトの胸から顔を上げた。
「なぜ謝るの? カイトは悪くない。サファイア姉様の事件の時も、むしろ無理をして、………」
そこで言葉を切り、気がかりな様子で、恐る恐る尋ねる。
「なぜ、ここにいられるの?」
「そうだ! なぜそこにいるんだ!!」
12才のカイトが、口が切れて流れ出た血を、手の甲で拭いながら部屋の中央に立った。
「俺がここにいるのに、なぜお前が存在する!!」
「さあ、なぜかな……?」
「リリアーナから離れろ!!」
怒りに任せて怒鳴る12才カイトに怯え、18才カイトに身を寄せるリリアーナ。
「声を落とせ。リリアーナが怯える」
今更ながら気付き、12才カイトは口を噤む。しかし18才カイトの腕の中で、安心しきっているリリアーナを見ると、怒りがまたふつふつと湧いてきた。
「リリアーナは渡さない……!」
「嫌だと言ったら?」
「無理にでも奪い返す!」
「……リリアーナが望まないのに?」
12才カイトはぎりっと歯を鳴らし、拳を強く握り締める。
「お前に俺の気持ちが分かるか!? ”愛せないかもしれない”と言われても、一縷の希望に縋って傍に仕え、愛されないと分かっても尚、求めずにはいられないこの苦しみが!!」
「気持ちは分からないでもない。しかし想いを押し付けるだけの愛は、受ける側も、押し付ける側も苦しくなるだけじゃないのか?」
「リリアーナに愛されているから! お前はそんな偉そうなことが言えるんだ!!」
腹立たしそうに言い放つと、12才のカイトは、寄り添って立つ二人に向かい、真っ直ぐに突っ込んでいった。
「リリアーナ、下がって」
リリアーナを背中に庇い、最初の蹴りをぱんっ、と左に払う。12才カイトが態勢を立て直し、繰り出してきた新たな突きも、簡単に捌いた。
次に何を仕掛けるか、まるで分かるように、カイトは12才カイトの攻撃をかわしていく。
(なぜだ! なぜ当たらない!!)
肩ではぁはぁと息をしながら、いかにも悔しそうに、18才カイトを睨みつける。
「”なぜ攻撃が入らない?”と言いたそうな顔だな」
図星を刺されて顔を赤くさせた。
「お前、じーちゃんのところに修行に行ってないだろう」
「それがどうした」
「体捌きや、突きや蹴りのタイミングに癖。俺は悪いところを、修行や日頃の鍛錬で正した。お前の欠点を熟知している上に、同一人物だから考えている事も手に取るように分かる。……お前には俺の考えが読めないようだがな」
「――っ!」
再び攻撃を仕掛けるが軽くかわされて、あっという間に床へ叩き落された。受けた衝撃が強く、一瞬意識が飛びそうになる。ポケットから零れ落ちた部屋の鍵を、18才カイトが拾い上げた。
「リリアーナ、鍵だ」
カイトが投げた鍵を、離れた場所に立っているリリアーナが受け取る。12才カイトに焦りが生じた。
(……18才の自分相手だけでも勝てそうにないのに、リリアーナが応援を呼んできたら勝ち目はない。二度とリリアーナにも会えなくなる)
倒れたままぎゅっと目を閉じる。
(どうすればいい……!)
その時ふと、身体の下に、固い物が当たるのを感じた。
(?)
18才カイトに気付かれないよう、そっと掴み出してみると、リリアーナが自害に使おうとした小刀であった。
「リリアーナ、部屋を出るんだ。今の時間だったら二階に巡回兵が…」
リリアーナに話しかけている隙を見て、小刀を掴み襲いかかる。リリアーナが悲鳴を上げ、僅かに反応が遅れたが、18才カイトは手刀で小刀を落とし、12才カイトに回し蹴りを見舞わせた。
床に伸されたはしたが、12才カイトは違和感を覚える。
(リリアーナが悲鳴を上げたくらいで、奴の反応が遅れるだろうか?……それに何だか動きも……)
「これも持っていってくれ」
18才カイトは小刀を拾い、リリアーナに手渡した。12才カイトは確かめるべく、立ち上がってまた攻撃を仕掛ける。
(……やはり!)
またも倒されはしたが、確信を持つ。
(奴は弱ってきている。動きが鈍くなっているし、技の切れも悪い)
それはリリアーナも感じていた。瞬時に反応ができなくなり、力も入らないように見える。表情にこそ出しはしないが、顔色も悪い。
12才カイトが反撃に出る。今までは当たらなかった突きや蹴りが、段々と当たるようになり、しまいには形勢が逆転した。突きの連続の後の渾身の蹴りで、とうとう18才カイトが片膝をつく。
「リリアーナ、逃げろ……!!」
叫ぶカイトの傍で、12才カイトが両手を握り合わせ、高々と振り上げた。
「やめてぇえええ!!」
リリアーナが叫ぶ中、力一杯振り下ろされたそれは、カイトの後頭部を直撃する。呻き声を上げて、カイトがその場に倒れこんだ。
「カイト!!」
「これで邪魔者はいない……」
12才カイトがリリアーナへと足を向けたが、すかさずカイトがその足首を掴む。思い切り引っ張られて、12才カイトは無様に転んだ。
「こいつ――っ!」
激昂して立ち上がる12才カイトと、ふらつきながら立ち上がる18才カイト。
12才カイトの攻撃は容赦がなく、勢いを増していった。殴られながら、18才カイトはリリアーナに逃げるよう伝えるが、リリアーナはなぜかその場から離れない。
「リリアーナ、早くするんだ!!」
リリアーナは怯えていた。この場から離れている間に、カイトが死んでしまわないかと……。
それだけ12才カイトの攻撃は苛烈であり、リリアーナに恐れを抱かせた。リリアーナの頭の中は、カイトを失った時の恐怖で真っ白になり、12才カイトへの憎しみに染まる。
カイトに手を掛けるのだけは許さない……!
***
(もう何度、床に這いつくばっただろう)
身体が悲鳴をあげているが、18才カイトは痛みを押して、また立ち上がる。リリアーナを安全に逃がすまでは、負ける訳にはいかない。
まともに食らわないよう攻撃を捌いてはいるが、それももう難しくなっている。
(こちらからも、攻撃をしかけなければ……)
身体に鞭打ち、相手の動きを読んで先制攻撃をしかける。動きが読めても身体が思うように動かず、かわされてしまい、逆に12才カイトが打ち込んできた――
「もらった!!」
12才カイトが叫んだ後に、リリアーナの声が響く。
「カイトは絶対に殺させない!!」
戦いに集中していた二人は、リリアーナが至近距離まで来ていた事に気付かなかった。リリアーナは小刀を構えたまま、ありったけの力で12才カイトに身体ごとぶつかる。
ずん、と鈍い音と衝撃を感じたリリアーナが刺した相手は、彼女の唯一である18才のカイトであった。
遅れてすいませんでした!!! (>_<)
うまく書けなくて、ずっと書き直して、書き直しすぎて、終いには訳が分からなくなっていました……そして、次話はまた明日の朝までに上げます……!(握りこぶし)次話がまたうまく書けなくて………・。゚(゚^ω^゚)。゚・
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