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第十二章
腕(かいな)の中のリリアーナ 118
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ドンドンドン、と扉を乱暴に叩く音が響き渡り、にわかに部屋の外が騒がしくなった。カイトがそちらへ注意を向ける。
「誰か、駆けつけてきたようだ――」
「リリアーナ様、大丈夫ですか!?」
「サイラス副団長、駄目です! 扉に鍵が掛かっています!」
「カイト、ここを開けろ! 中にいるのは分かっているんだぞ!!……ちっ、鍵を新しく頑丈にしたのが、裏目に出たか」
複数の声が入り乱れ、カイトが返事をしようとしたところに、がなり声が聞こえてきた。
「お前ら、そこをどけ!!」
ドカッ! と扉を蹴る音と共に、ガキッ、グワシャッ、と破壊音が鳴り響き、見事に扉が吹っ飛んだ。
リリアーナが怯えてカイトの胸に取り縋り、カイトは庇うように今一度抱き締めながら、”返事をするのが遅かった”と嘆息する。
イフリートが先頭を切って飛び込んできた後から、何人もの騎士や兵士がなだれ込んできた。部屋に入りきれずに、入り口付近で立ち往生した者達は、鍵と蝶番が砕け散った様を”やべぇ……”と凝視している。
「リリアーナ様!!……っと……?」
「カイト!? いや、カイトなんだけど……」
イフリートの第一声の後に、サイラスが戸惑い気味に目を細めた。リリアーナを腕にしたまま、カイトが立ち上がる。
「多大なご迷惑とご心配をおかけしました」
「戻ったのか……!?」
声を上げたイフリートを皮切りに、わぁっ!!! と皆が一斉にカイト達を取り囲んだ。
「まさか元に戻れるなんて!!」
「あいっ変わらず、くぞ真面目だな!」
「良かった! 本当に良かった!!」
大騒ぎのさなか、サイラスがカイトの顔色の悪さに気付き、イフリートに目配せをする。イフリートが頷いて口を開いた。
「聞きたい事が山ほどあるが、取り合えず今日は休め。もう真夜中だし、見たところ顔色も悪い。じいやに診てもらって……」
話しながらぽんと肩を叩くと、カイトの身体が大きく揺らぎ、足元から崩れ落ちた。
「カイト!!」
リリアーナが青ざめ、倒れそうになりながらも必死にカイトを華奢な身体で支える。イフリートが慌てて手を伸ばし、リリアーナの代わりに、意識が殆どないカイトを抱き抱えた。
「カイト大丈夫か!? おい、誰か、すぐにじいやを呼んでこい!!」
サイラスが真剣な顔で忠告をする。
「イフリート、加減しないと。馬鹿力なんだから」
「俺は加減したぞ……!」
悲痛な面持ちのリリアーナに、意識が遠のく中、カイトは声を掛けようとしたが叶わなかった。
***
「痛てっ――」
額をぴんと弾かれ、カイトは目を覚ます。
「おっ、目を覚ましたぞ」
「カエレス様……に、アレクセイ様に、じいや……」
「お前の恋人もそこにいるぞ」
自分のすぐ傍、カエレスが顎で示した方向を見ると、椅子に座ったリリアーナが、ベッドに両手と頭を預けてすやすやと眠っていた。
「お前が大丈夫だと分かった途端、気絶するように眠ってしまってな、疲れていたんだろう」
「痛っ、ここは……リリアーナの部屋ですね……?」
顔を歪めて座ろうとするカイトを、アレクセイが横から手助けする」
「無理をするな」
「ありがとうございます」
「そうじゃ、リリィ様の部屋じゃ。倒れてそのまんま寝かされたからな」
見ると入り口の横には、イフリートが壊した扉が立てかけてあった。
「俺は一体どうしたんでしょう? 全身から力が抜けてしまって……」
「無茶のしすぎだ。お前、精神エネルギーを使って実体化したの分かっているのか?」
カエレスに言われて、きょとんとしたカイトが首を振る。
「………いえ、全然。リリアーナに呼ばれた気がして、12才の、彼の中で目覚めたら、彼女が首を絞められていたんです。目にした途端に怒りで血が逆流して、……気付いたら自分の身体に戻っていました」
「精神エネルギーだけでは到底足りなかったから、わしの与えた”ドラゴンの守護”の力も根こそぎ使って実体化したんだ。戦っている最中に力は抜けなかったか? 身体を動かすエネルギーは殆ど残っていなかったはずだが」
身体が鉛のように重くなった事を、カイトは思い出す。
「わしは、お前に与えていたドラゴンの守護の気配がいきなり消えたから、よもや死んだのではあるまいな、と慌てて飛んできたのだ」
「ドラゴンの守護……」
カイトが首の後ろに指先を当てると、もう無いはずのその場所から力強い精気が流れ込んできた。
「新しい守護を与えておいた……リリアーナの前では言っていないが、お前、危なかったからな。そこから回復の力も得られるだろう」
「ありがとうございます――」
カイトはカエレスに頭を下げてから、アレクセイと視線を合わした。
「イフリート団長達は……地下牢ですか?」
アレクセイが苦笑する。
「何をやらかしたか覚えているのか?」
「はい……目覚める前だったので、覚えているといっても、夢の中の出来事のようにですが……」
視線を下に落として、自分に言い聞かせるように呟く。
「皆に謝らなければいけませんね」
「状況が状況だけに、分かってくれるさ」
アレクセイは慰めるようにカイトの肩に手を置いてから、思いついたように口にした。
「そういえば、なぜ炎が自然に消えたのか、俺も含めてだが全員不思議がってたぞ。また身体が回復したら、種明かしをしてくれ」
「承知いたしました」
(皆が納得できるような説明をするか、上手い言い訳を考えておかないと)
12才のカイトの後始末を、色々とせねばならないと、カイトは吐息する。
「リリアーナは簡易ベッドに寝かせておく」
リリアーナを見下ろしたアレクセイが、両腕に抱き上げて簡易ベッドに運び始めた。カイトが慌てて声をかける。
「私が医務室か自室に移りますので、リリアーナ様をこちらにお寝かせ下さい」
「お前は重症なんだぞ? 命令だ。そこで寝てろ。それに他の場所に移ったりしたら、リリアーナが目覚めた時に泣きながら探し回る」
その光景はそこにいた者達全員の頭に、容易く浮かんだ。
「……かしこまりました。お言葉に甘えさせて頂きます」
「わしはもう行く。また何日か後に、様子を見に来るぞ」
「わしは明日、また診にくる……いや、もう今日じゃな。まだ夜明けまでには時間があるから、お前さんは眠っとけ」
「はい、カエレス様。じいやもありがとうございました」
「ここは閉めておくからな」
アレクセイが横に立てかけてあった重い扉を、ぐっと力を入れて入り口にたてかけ、カイトは思わず笑いを零した。
急にしーんと部屋が静まり返る。いつの間にか城は夜更けの静けさを取り戻していた。カイトは月明かりが照らす部屋の中、首をめぐらして簡易ベッドに横たわったリリアーナを見やる。
(同じ部屋で休めて良かった……)
正直なところ、カイトもリリアーナとは離れ難かった。痛む身体を押してベッドから下り立ち、リリアーナのもとへ足を運ぶ。すやすやと眠る彼女の顔を覗き込み、静かに屈んで、頬に柔らかくくちづけた。
「う…ん……」
くすぐったそうに身を捩り、愛らしい声を出すリリアーナが、堪らなく愛おしい。カイトは名残惜しそうに唇を離す。
「誰か、駆けつけてきたようだ――」
「リリアーナ様、大丈夫ですか!?」
「サイラス副団長、駄目です! 扉に鍵が掛かっています!」
「カイト、ここを開けろ! 中にいるのは分かっているんだぞ!!……ちっ、鍵を新しく頑丈にしたのが、裏目に出たか」
複数の声が入り乱れ、カイトが返事をしようとしたところに、がなり声が聞こえてきた。
「お前ら、そこをどけ!!」
ドカッ! と扉を蹴る音と共に、ガキッ、グワシャッ、と破壊音が鳴り響き、見事に扉が吹っ飛んだ。
リリアーナが怯えてカイトの胸に取り縋り、カイトは庇うように今一度抱き締めながら、”返事をするのが遅かった”と嘆息する。
イフリートが先頭を切って飛び込んできた後から、何人もの騎士や兵士がなだれ込んできた。部屋に入りきれずに、入り口付近で立ち往生した者達は、鍵と蝶番が砕け散った様を”やべぇ……”と凝視している。
「リリアーナ様!!……っと……?」
「カイト!? いや、カイトなんだけど……」
イフリートの第一声の後に、サイラスが戸惑い気味に目を細めた。リリアーナを腕にしたまま、カイトが立ち上がる。
「多大なご迷惑とご心配をおかけしました」
「戻ったのか……!?」
声を上げたイフリートを皮切りに、わぁっ!!! と皆が一斉にカイト達を取り囲んだ。
「まさか元に戻れるなんて!!」
「あいっ変わらず、くぞ真面目だな!」
「良かった! 本当に良かった!!」
大騒ぎのさなか、サイラスがカイトの顔色の悪さに気付き、イフリートに目配せをする。イフリートが頷いて口を開いた。
「聞きたい事が山ほどあるが、取り合えず今日は休め。もう真夜中だし、見たところ顔色も悪い。じいやに診てもらって……」
話しながらぽんと肩を叩くと、カイトの身体が大きく揺らぎ、足元から崩れ落ちた。
「カイト!!」
リリアーナが青ざめ、倒れそうになりながらも必死にカイトを華奢な身体で支える。イフリートが慌てて手を伸ばし、リリアーナの代わりに、意識が殆どないカイトを抱き抱えた。
「カイト大丈夫か!? おい、誰か、すぐにじいやを呼んでこい!!」
サイラスが真剣な顔で忠告をする。
「イフリート、加減しないと。馬鹿力なんだから」
「俺は加減したぞ……!」
悲痛な面持ちのリリアーナに、意識が遠のく中、カイトは声を掛けようとしたが叶わなかった。
***
「痛てっ――」
額をぴんと弾かれ、カイトは目を覚ます。
「おっ、目を覚ましたぞ」
「カエレス様……に、アレクセイ様に、じいや……」
「お前の恋人もそこにいるぞ」
自分のすぐ傍、カエレスが顎で示した方向を見ると、椅子に座ったリリアーナが、ベッドに両手と頭を預けてすやすやと眠っていた。
「お前が大丈夫だと分かった途端、気絶するように眠ってしまってな、疲れていたんだろう」
「痛っ、ここは……リリアーナの部屋ですね……?」
顔を歪めて座ろうとするカイトを、アレクセイが横から手助けする」
「無理をするな」
「ありがとうございます」
「そうじゃ、リリィ様の部屋じゃ。倒れてそのまんま寝かされたからな」
見ると入り口の横には、イフリートが壊した扉が立てかけてあった。
「俺は一体どうしたんでしょう? 全身から力が抜けてしまって……」
「無茶のしすぎだ。お前、精神エネルギーを使って実体化したの分かっているのか?」
カエレスに言われて、きょとんとしたカイトが首を振る。
「………いえ、全然。リリアーナに呼ばれた気がして、12才の、彼の中で目覚めたら、彼女が首を絞められていたんです。目にした途端に怒りで血が逆流して、……気付いたら自分の身体に戻っていました」
「精神エネルギーだけでは到底足りなかったから、わしの与えた”ドラゴンの守護”の力も根こそぎ使って実体化したんだ。戦っている最中に力は抜けなかったか? 身体を動かすエネルギーは殆ど残っていなかったはずだが」
身体が鉛のように重くなった事を、カイトは思い出す。
「わしは、お前に与えていたドラゴンの守護の気配がいきなり消えたから、よもや死んだのではあるまいな、と慌てて飛んできたのだ」
「ドラゴンの守護……」
カイトが首の後ろに指先を当てると、もう無いはずのその場所から力強い精気が流れ込んできた。
「新しい守護を与えておいた……リリアーナの前では言っていないが、お前、危なかったからな。そこから回復の力も得られるだろう」
「ありがとうございます――」
カイトはカエレスに頭を下げてから、アレクセイと視線を合わした。
「イフリート団長達は……地下牢ですか?」
アレクセイが苦笑する。
「何をやらかしたか覚えているのか?」
「はい……目覚める前だったので、覚えているといっても、夢の中の出来事のようにですが……」
視線を下に落として、自分に言い聞かせるように呟く。
「皆に謝らなければいけませんね」
「状況が状況だけに、分かってくれるさ」
アレクセイは慰めるようにカイトの肩に手を置いてから、思いついたように口にした。
「そういえば、なぜ炎が自然に消えたのか、俺も含めてだが全員不思議がってたぞ。また身体が回復したら、種明かしをしてくれ」
「承知いたしました」
(皆が納得できるような説明をするか、上手い言い訳を考えておかないと)
12才のカイトの後始末を、色々とせねばならないと、カイトは吐息する。
「リリアーナは簡易ベッドに寝かせておく」
リリアーナを見下ろしたアレクセイが、両腕に抱き上げて簡易ベッドに運び始めた。カイトが慌てて声をかける。
「私が医務室か自室に移りますので、リリアーナ様をこちらにお寝かせ下さい」
「お前は重症なんだぞ? 命令だ。そこで寝てろ。それに他の場所に移ったりしたら、リリアーナが目覚めた時に泣きながら探し回る」
その光景はそこにいた者達全員の頭に、容易く浮かんだ。
「……かしこまりました。お言葉に甘えさせて頂きます」
「わしはもう行く。また何日か後に、様子を見に来るぞ」
「わしは明日、また診にくる……いや、もう今日じゃな。まだ夜明けまでには時間があるから、お前さんは眠っとけ」
「はい、カエレス様。じいやもありがとうございました」
「ここは閉めておくからな」
アレクセイが横に立てかけてあった重い扉を、ぐっと力を入れて入り口にたてかけ、カイトは思わず笑いを零した。
急にしーんと部屋が静まり返る。いつの間にか城は夜更けの静けさを取り戻していた。カイトは月明かりが照らす部屋の中、首をめぐらして簡易ベッドに横たわったリリアーナを見やる。
(同じ部屋で休めて良かった……)
正直なところ、カイトもリリアーナとは離れ難かった。痛む身体を押してベッドから下り立ち、リリアーナのもとへ足を運ぶ。すやすやと眠る彼女の顔を覗き込み、静かに屈んで、頬に柔らかくくちづけた。
「う…ん……」
くすぐったそうに身を捩り、愛らしい声を出すリリアーナが、堪らなく愛おしい。カイトは名残惜しそうに唇を離す。
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