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第十二章
腕(かいな)の中のリリアーナ 96
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「サファイア姉様。隠れていた時、ルイス王子に押し倒されそうになったって本当?」
「なぜそれを……!?」
顔色を変えてあたふたするサファイアに、リリアーナとクリスティアナが”やっぱり”と笑みを浮かべる。
「アレクセイ兄様がしつこく”ルイス王子が帰るまで、サファイアとは絶対に二人きりにするな”ってラザファムに言っていたの」
リリアーナが愛らしくニコッとして、クリスティアナが話を続けた。
「せっかく婚約したのに変でしょう? だからきっと、何かあったんだろうってリリアーナと話していたのよ」
「それだけでそう、思ったの?」
「首の付け根――」
クリスティアナが指先で指し示し、サファイアが真っ赤になって、両手でそれを隠した。リリアーナが不思議そうに首を傾げる。
「姉様、キスマークに気付いていなかったの?」
「殆ど消えて目立たないと思っていたから……」
クリスティアナが侍女に白粉を持ってこさせ、サファイアの首元を軽くはたいた。
「さぁ、これで良し。時々塗りなおすのよ?………なぁに? 二人共じっと私の顔を見て、どうかしたの?」
「姉様、隠し方とか詳しい――」
リリアーナの言葉にサファイアが”うんうん”と頷いて、イフリートを思い浮かべる。
「イフリートのキスマーク、一ヶ月位消えなさそうだものね」
「と、とにかくっ、私達は人前に出る機会が多いのだから、気をつけないと……!」
「サファイア姉様、押し倒された後は大丈夫だった?」
話を逸らすのに失敗し、サファイアが顔を朱色に染めたまま、観念したように口にする。
「押し倒されたところで、アレクセイ兄様が駆けつけてくれたわ」
クリスティアナが感心したように頷いた。
「さすがアレクセイ兄様、凄いわ。東屋は何度も確認しに行ったから、きっと居ないだろうとみんな思っていたのよ。それにしてもルイス王子、押し倒すなんて、サファイアの魅力にクラッときてしまったのね」
「サファイア姉様、凄い愛されているのね!」
リリアーナとクリスティアナは、キャッキャとはしゃぐ。
「ルイス王子って情熱的!」
「情熱的……」
二人の言葉にサファイアは思う。あれは……情熱的というよりは、サファイアを連れ帰るための企みであった。でも二人が喜んでいるのでそのままにしておこうと、黙っている大人なサファイアである。
リリアーナが身を乗り出す。
「嫌味を言った高官達はどうなったの?」
「ルイスは二人の爵位を剥奪し、領地も財産も没収して国から追い出すって言っていたけど、私がお願いして許してもらったわ」
「寛容なのね」
「違うの、クリスティアナ姉様。下手に恨みを買うよりも、恩を売って味方にしておいたほうがいいと思っただけ。二人共、足元にひれ伏して感謝していたから、正解だったと思うわ」
「凄い、サファイア姉様。王妃の器ね」
「ありがとうリリアーナ。でもどうかしら? ずる賢いだけかも」
「そんな事ないわ! 一番満足のいく結果を得られたじゃない」
ソファで寛ぎ、午後のお茶を楽しむ室内にノックの音が響く。侍女が扉を開けると、ルイスの従者であるアーロンが顔を見せた。サファイアが侍女に向かって頷き、彼が中に通される。
「どうしたの? アーロン」
「サファイア様。王子の部屋までお出で頂けないでしょうか?」
「まさか、また……?」
「はい。王子が我儘を言って、申し訳ありません」
済まなそうに頭を下げるアーロンに、サファイアが労いの言葉をかける。
「構わないわ、貴方も大変ね。三時間毎だったかしら……こうやって迎えに来るのは」
「明後日には帰国しないといけないので、少しでも一緒に居たいのだと思います。それにお会いになった後は、格段に仕事が捗るので助かります」
サファイアはプロポーズを受け入れて、簡単ながら婚約の儀を昨日執り行った。本当だったら、今日が三日目の帰国予定の日であったが、婚約したばかりでルイスがサファイアと離れ難いらしく、(駄々をこねて)明後日まで帰国が延びたのである。
「たびたびサファイア様にご足労をおかけするのは、本当に申し訳ないのですが……」
「気にしないでちょうだい。私もルイスに会えて嬉しいわ。さあ、行きましょう」
「ありがとうございます」
明るい表情になったアーロンが、クリスティアナとリリアーナに向き直り声を掛けた。
「もしよろしかったら、お二人もいらっしゃいませんか?」
二人は顔を見合わせた後に、クリスティアナが遠慮がちに口を開く。
「でも、お邪魔ではないかしら……?」
「とんでもありません。今回、王子の判断待ちの仕事や書類を、我が国の事務官達が持参したのですが……溜まりに溜まったそれらの処理に追われてしまい、彼らは疲れ切っております。憐れな男達に、美しい花を愛でて気分転換をする時間を、ぜひお与え下さい」
「お上手ね。なら、遠慮なくおじゃまさせて頂くわ」
「ありがたき幸せ」
アーロンが身を屈めて、クリスティアナの手の甲に恭しくくちづけた。三人の姫君をエスコートして扉を開けると、姫君達の騎士がすぐに気づいて振り返り、姿勢を正す。
「ラザファム、私達はルイス王子の元に参ります」
「かしこまりました」
何せ三時間毎に行ったり来たりしているので、ラザファムはもう慣れたものだ。アーロンが説明をする。
「事務官達があまりの仕事の多さに、疲労困憊しております。美しき姫君達に顔を出してもらい、気持ちや頭をリフレッシュしてもらおうと考えたのです」
「――なるほど」
クリスティアナ付きの騎士エドモントが納得した表情を示す。
「リリアーナ様――」
カイトに声を掛けられて、リリアーナが一瞬びくっ、と身を震わせた。
「肩に糸くずが……」
すっと手を伸ばして肩の上で、カイトは何かを摘む仕草を見せる。手を引く時に指先が……微かに首筋を掠めた。それは他の誰も気付かなかったけれど、リリアーナは青ざめた。
「――わたし、行かない」
「リリアーナ……?」
クリスティアナが振り向き、近寄ってくる。
「どうしたの? 嬉しそうにしていたのに……」
「うっ、嬉しそうになんかっ、」
慌てて否定をするリリアーナに、周囲の視線が集中をした。リリアーナが見るからに動揺し、クリスティアナは心配そうに、両手で彼女の頬を包んで顔を覗き込む。
「具合でも悪いの? 顔色が悪いわ」
「ちょっと……頭痛がするの……」
「そうだったのね。私達の前で無理をせずとも良いのに。カイトに部屋まで運んでもらう?」
「いいっ!」
激しく首を振った後に、強く言いすぎたとすぐ言いなおす。
「大したことないし、歩けるから大丈夫。部屋で横になればすぐに治るわ」
「そお……? でも心配だわ……やはり一緒に部屋まで行きましょう。その後も付いていてあげる」
サファイアも近付いてきた。
「私も行く」
リリアーナは一瞬カイトに視線を走らせた後に、首を振る。
「サファイア姉様はルイス王子が待っているから、もう行って。クリスティアナ姉様も事務官の方達に、私の分もよろしく伝えてね。二人共、心配してくれてありがとう」
クリスティアナとサファイアは、当惑気味に顔を見合わせる。
「………分かったわ。カイト、リリアーナが良くならなかったら、すぐに知らせてちょうだい」
「かしこまりました」
クリスティアナの言葉に、カイトが一礼をする。そのまま廊下で別れて歩き去るリリアーナの後ろ姿を、気掛かりな様子でクリスティアナは見つめていた。
***
カイトに扉を開けてもらい、リリアーナが部屋に入る。ほっと安堵の溜息を吐く間もなく、背後で人の気配がした。
「あっ、貴方は入らなくていいわ……」
その言葉を無視して、カイトは後ろ手に扉を閉める。ゆったりと……扉に背中をもたせ掛け、後ずさるリリアーナをじっと見据えた。
黒い瞳に仄暗い執着をひそませて――
「なぜそれを……!?」
顔色を変えてあたふたするサファイアに、リリアーナとクリスティアナが”やっぱり”と笑みを浮かべる。
「アレクセイ兄様がしつこく”ルイス王子が帰るまで、サファイアとは絶対に二人きりにするな”ってラザファムに言っていたの」
リリアーナが愛らしくニコッとして、クリスティアナが話を続けた。
「せっかく婚約したのに変でしょう? だからきっと、何かあったんだろうってリリアーナと話していたのよ」
「それだけでそう、思ったの?」
「首の付け根――」
クリスティアナが指先で指し示し、サファイアが真っ赤になって、両手でそれを隠した。リリアーナが不思議そうに首を傾げる。
「姉様、キスマークに気付いていなかったの?」
「殆ど消えて目立たないと思っていたから……」
クリスティアナが侍女に白粉を持ってこさせ、サファイアの首元を軽くはたいた。
「さぁ、これで良し。時々塗りなおすのよ?………なぁに? 二人共じっと私の顔を見て、どうかしたの?」
「姉様、隠し方とか詳しい――」
リリアーナの言葉にサファイアが”うんうん”と頷いて、イフリートを思い浮かべる。
「イフリートのキスマーク、一ヶ月位消えなさそうだものね」
「と、とにかくっ、私達は人前に出る機会が多いのだから、気をつけないと……!」
「サファイア姉様、押し倒された後は大丈夫だった?」
話を逸らすのに失敗し、サファイアが顔を朱色に染めたまま、観念したように口にする。
「押し倒されたところで、アレクセイ兄様が駆けつけてくれたわ」
クリスティアナが感心したように頷いた。
「さすがアレクセイ兄様、凄いわ。東屋は何度も確認しに行ったから、きっと居ないだろうとみんな思っていたのよ。それにしてもルイス王子、押し倒すなんて、サファイアの魅力にクラッときてしまったのね」
「サファイア姉様、凄い愛されているのね!」
リリアーナとクリスティアナは、キャッキャとはしゃぐ。
「ルイス王子って情熱的!」
「情熱的……」
二人の言葉にサファイアは思う。あれは……情熱的というよりは、サファイアを連れ帰るための企みであった。でも二人が喜んでいるのでそのままにしておこうと、黙っている大人なサファイアである。
リリアーナが身を乗り出す。
「嫌味を言った高官達はどうなったの?」
「ルイスは二人の爵位を剥奪し、領地も財産も没収して国から追い出すって言っていたけど、私がお願いして許してもらったわ」
「寛容なのね」
「違うの、クリスティアナ姉様。下手に恨みを買うよりも、恩を売って味方にしておいたほうがいいと思っただけ。二人共、足元にひれ伏して感謝していたから、正解だったと思うわ」
「凄い、サファイア姉様。王妃の器ね」
「ありがとうリリアーナ。でもどうかしら? ずる賢いだけかも」
「そんな事ないわ! 一番満足のいく結果を得られたじゃない」
ソファで寛ぎ、午後のお茶を楽しむ室内にノックの音が響く。侍女が扉を開けると、ルイスの従者であるアーロンが顔を見せた。サファイアが侍女に向かって頷き、彼が中に通される。
「どうしたの? アーロン」
「サファイア様。王子の部屋までお出で頂けないでしょうか?」
「まさか、また……?」
「はい。王子が我儘を言って、申し訳ありません」
済まなそうに頭を下げるアーロンに、サファイアが労いの言葉をかける。
「構わないわ、貴方も大変ね。三時間毎だったかしら……こうやって迎えに来るのは」
「明後日には帰国しないといけないので、少しでも一緒に居たいのだと思います。それにお会いになった後は、格段に仕事が捗るので助かります」
サファイアはプロポーズを受け入れて、簡単ながら婚約の儀を昨日執り行った。本当だったら、今日が三日目の帰国予定の日であったが、婚約したばかりでルイスがサファイアと離れ難いらしく、(駄々をこねて)明後日まで帰国が延びたのである。
「たびたびサファイア様にご足労をおかけするのは、本当に申し訳ないのですが……」
「気にしないでちょうだい。私もルイスに会えて嬉しいわ。さあ、行きましょう」
「ありがとうございます」
明るい表情になったアーロンが、クリスティアナとリリアーナに向き直り声を掛けた。
「もしよろしかったら、お二人もいらっしゃいませんか?」
二人は顔を見合わせた後に、クリスティアナが遠慮がちに口を開く。
「でも、お邪魔ではないかしら……?」
「とんでもありません。今回、王子の判断待ちの仕事や書類を、我が国の事務官達が持参したのですが……溜まりに溜まったそれらの処理に追われてしまい、彼らは疲れ切っております。憐れな男達に、美しい花を愛でて気分転換をする時間を、ぜひお与え下さい」
「お上手ね。なら、遠慮なくおじゃまさせて頂くわ」
「ありがたき幸せ」
アーロンが身を屈めて、クリスティアナの手の甲に恭しくくちづけた。三人の姫君をエスコートして扉を開けると、姫君達の騎士がすぐに気づいて振り返り、姿勢を正す。
「ラザファム、私達はルイス王子の元に参ります」
「かしこまりました」
何せ三時間毎に行ったり来たりしているので、ラザファムはもう慣れたものだ。アーロンが説明をする。
「事務官達があまりの仕事の多さに、疲労困憊しております。美しき姫君達に顔を出してもらい、気持ちや頭をリフレッシュしてもらおうと考えたのです」
「――なるほど」
クリスティアナ付きの騎士エドモントが納得した表情を示す。
「リリアーナ様――」
カイトに声を掛けられて、リリアーナが一瞬びくっ、と身を震わせた。
「肩に糸くずが……」
すっと手を伸ばして肩の上で、カイトは何かを摘む仕草を見せる。手を引く時に指先が……微かに首筋を掠めた。それは他の誰も気付かなかったけれど、リリアーナは青ざめた。
「――わたし、行かない」
「リリアーナ……?」
クリスティアナが振り向き、近寄ってくる。
「どうしたの? 嬉しそうにしていたのに……」
「うっ、嬉しそうになんかっ、」
慌てて否定をするリリアーナに、周囲の視線が集中をした。リリアーナが見るからに動揺し、クリスティアナは心配そうに、両手で彼女の頬を包んで顔を覗き込む。
「具合でも悪いの? 顔色が悪いわ」
「ちょっと……頭痛がするの……」
「そうだったのね。私達の前で無理をせずとも良いのに。カイトに部屋まで運んでもらう?」
「いいっ!」
激しく首を振った後に、強く言いすぎたとすぐ言いなおす。
「大したことないし、歩けるから大丈夫。部屋で横になればすぐに治るわ」
「そお……? でも心配だわ……やはり一緒に部屋まで行きましょう。その後も付いていてあげる」
サファイアも近付いてきた。
「私も行く」
リリアーナは一瞬カイトに視線を走らせた後に、首を振る。
「サファイア姉様はルイス王子が待っているから、もう行って。クリスティアナ姉様も事務官の方達に、私の分もよろしく伝えてね。二人共、心配してくれてありがとう」
クリスティアナとサファイアは、当惑気味に顔を見合わせる。
「………分かったわ。カイト、リリアーナが良くならなかったら、すぐに知らせてちょうだい」
「かしこまりました」
クリスティアナの言葉に、カイトが一礼をする。そのまま廊下で別れて歩き去るリリアーナの後ろ姿を、気掛かりな様子でクリスティアナは見つめていた。
***
カイトに扉を開けてもらい、リリアーナが部屋に入る。ほっと安堵の溜息を吐く間もなく、背後で人の気配がした。
「あっ、貴方は入らなくていいわ……」
その言葉を無視して、カイトは後ろ手に扉を閉める。ゆったりと……扉に背中をもたせ掛け、後ずさるリリアーナをじっと見据えた。
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