227 / 287
第十二章
腕(かいな)の中のリリアーナ 73 「あんたなんか、さっさと消えていなくなってしまえばいい!!」
しおりを挟む
カイトはすぐさまリリアーナを見つけ視線を捉えたが、リリアーナは目を伏せその視線を外してしまった。
リリアーナにしてみればカイトが戻るのを嬉しく思い、その気持ちが後ろめたく合わせる勇気はなかった。
カイトは唇を噛み締め、カエレスとホーラの前に進み出て片膝をつく。
「カイト・フォン・デア・ゴルツ、お呼びに従い馳せ参じました。カエレス様においては…」
「ああ、面倒くさい挨拶はいい、こちらの女性が時の女神のホーラだ」
カエレスの言葉の後、ホーラが差し出してきた手の甲にカイトは慇懃な物腰でくちづけた。
「立ってみや」
言われた通り、静かにその場で立つ。
「ぐるっと回ってみや」
怪訝に思いながらもゆっくりと回る。
「どうだ? 何か分かったか?」
「可愛いのう、とても好みじゃ♪」
カエレスが額に青筋を立て、拳をぐぐっと握り締めた。それを見たホーラが慌てて言う。
「原因が分かったぞえ!」
「何だ……と!?」
皆が固唾を呑む中、ホーラがカイトに問いかけた。
「カイト、そなた元に戻りたくないのであろう?」
「……はい、そうです」
「原因はそれじゃ」
「えっ、カイト……元に戻りたくないのか……?」
唖然とするカエレスに対して、ホーラは面白そうな顔をする。
「リリアーナとやらに一目惚れしたな。最初のキスの時も無意識の内に ”元に戻りたくない” と思ったのであろう。自分が失われて、二度と会えなくなってしまうから」
「しかし今はもう、覚悟ができております。ホーラ様の力で元にお戻し下さい」
カイトは決意を秘めた表情で、ホーラを真っ直ぐに見つめたが……
「無理じゃ――」
「え?」
「魔法を解く鍵は、二人が愛し合っている事、王子様からのキス、そして元に戻りたいという思い、この三つからなる。どれか一つでも欠けたら駄目じゃ」
カエレスが話しに入ってきた。
「面倒くさい話は飛ばして、お前の力でチャッチャと戻してくれ」
「私の力でも無理じゃ」
「何でだよ! お前がかけた魔法だろう!」
「この魔法はもはや、私の手から離れている。解くのは先ほど言った三つの条件を満たすしかない。カイトが心の底から18歳に戻りたいと思わなければならないのじゃ」
「じゃあ……カイトはもう元に戻らないのですか……?」
青ざめたリリアーナが、声を微かに震わせて、ホーラに縋り付くような眼差しを向ける。
「残念だがその通りじゃ」
「……っ、」
絶望がひたひたとリリアーナの胸に押し寄せてくる。その打ちひしがれた様子を見かねて、サファイアがホーラに尋ねた。
「記憶が途中で蘇ったりはしないのでしょうか?」
「……今のカイトに18歳の記憶は無いので蘇らない。酷な事を言うようだが、彼が成長をして18歳になった時も、微妙に以前のカイトとは違う人間になっているだろう。人格形成には育つ環境も関わってくるから」
リリアーナはカイトに瞳を向け、暫く二人は見つめ合っていたが、今度はカイトから視線を逸らした。
悲しみに暮れた碧い瞳は涙が溢れ、わずかに開いた小さな唇は小刻みに震えている。見ていて彼の胸が詰まるほどにリリアーナは打ちひしがれていた。分かっていた事とはいえ、やはり自分では駄目なのだという現実も、カイトを打ちのめした。
視線を逸らされても、リリアーナは放心したようにカイトを見つめ続ける。つーっ、と幾筋もの涙が頬を伝い落ちていった。
私のカイトにはもう会えない――
「リリアーナ!」
ふっ、と意識を失い、その場に崩れ落ちるリリアーナをアレクセイが抱き留める。気を失ったリリアーナに室内が騒然となる中、喉の奥から押し出すような低い掠れ声が聞こえてきた。
「あなたさえ元に戻っていれば……」
サファイアがカイトに憎しみのこもった目を向ける。
「あなたが……あなたがあの時18歳に戻っていれば、リリアーナは哀しまなくて済んだのに……!」
「サファイア、やめろ」
アレクセイがリリアーナを抱き留めたまま、サファイアに注意をするが聞きもしない。
「自分の気持ちを一方的に押し付けて、リリアーナに無体を働いて、それで満足なの? 自分さえ良ければいいの!? 最低の人間ね!」
アレクセイの注意が叱責へと変わる。
「サファイア、何を言い出すんだ!? やめろと言っているのが聞こえないのか!!」
「あなたがいなければこんな事にはならなかった! リリアーナも苦しまずに済んだのに!!」
「サファイア!!」
「あんたなんか、さっさと消えていなくなってしまえばいい!!」
ぱんっ、と乾いた音が室内に響き渡り、辺りがしんと静まり返る。サファイアが打たれた頬を手で押さえ、呆然と叩いた相手を睨みつけた。
「た、叩いたわね!!」
ルイスが大きく頷いた。
「ああ、叩いたとも。君こそ12歳の少年を一方的に責め立てて、自分が何をやっているか分かっているのか?」
「あ………」
見るとカイトは顔色を失い、爪が食い込むほどに拳も握り締めている。心の底から悔やんでいる様子にサファイアは我に返った。
「彼はリリアーナ姫に手荒な真似をして、もう罰を受けた。”罰を受けたから許される” という訳ではないという事も分かる。ただ、彼の辛い状況も考えてあげてくれ」
「……辛い……状況?」
「リリアーナ姫はカイトが18歳に戻る事を望んでいて、周囲の人間も同様だ。無言の圧力を受ける上に、12歳の彼を誰も求めてはくれない。もし私が彼の立場だったら、自分を無用の長物のように感じただろう」
サファイアがはっと小さく息を呑む。
悔しいがルイスの言う通りだ。妹可愛さも相まって、自分こそが正義だと思い込んでいた――。
「カイト……ご…めん…なさい………」
「……いえ。事実ですから……」
カイトの苦しそうなその言葉に、サファイアの胸は後悔でいっぱいになった。
「ごめんなさい……! 本当に……ごめんなさい!」
サファイアが涙を流し、カイトが首を横に振る。
「もう……気になさらないで下さい」
まだ何か言いたげなサファイアの肩に、ルイスがそっと手を回す。
「部屋まで送ろう。カエレス様、ホーラ様。突然の退室をお許し下さい」
「構わぬ」
サファイアが、珍しくルイスに肩を抱かれたまま、大人しく部屋から出ていった。アレクセイもリリアーナを横に抱き上げて、頭を下げる。
「カエレス様、ホーラ様、私もリリアーナを部屋まで運ばなければいけないので、一旦失礼いたします。すぐに戻って参りますので…」
「お主も構わぬ。もう、戻ってくるな。見送りはカイトにしてもらう」
思いもかけない言葉に、カイトが目を瞬かせた。リリアーナを抱いたアレクセイと、それに付き添うクリスティアナは深くお辞儀をしてから退室をし、部屋の中は静かになる。
「カイト、構わぬか?」
「はい、もちろん見送らせて頂きます」
「そう、固くなるな。話したい事もあるのじゃ」
「……?」
不思議そうな表情のカイトに、ホーラが意味深な微笑みを浮かべる。部屋の外にいた人の気配とざわめきが消え、徐にホーラが立ち上がった。
「さて、退室した者達も完全にいなくなったようだし参るとしよう」
ホーラの言葉にカイトが先に立ち、階段を下り、回廊を抜け、庭園へと抜け出た。フェダーが笑顔で駆け寄ってくるのが見える。
「カエレス、カイトと我が目に入らないところまでフェダーを連れて行くのじゃ」
「はぁ? 何だそれ?」
「いいから、早く行くのじゃ!」
「わぁったよ。全く、神使いの荒い奴だ……」
ぶつぶつ言いながらカエレスがフェダーに向かって歩いていく。やがて二人が視界から消えると、つとホーラがカイトの横に立った。
「これで邪魔者はいなくなった。カイト――」
「はい」
いきなりホーラはカイトの顎を鷲掴みにして、虚を突かれた彼にくちづけた。
リリアーナにしてみればカイトが戻るのを嬉しく思い、その気持ちが後ろめたく合わせる勇気はなかった。
カイトは唇を噛み締め、カエレスとホーラの前に進み出て片膝をつく。
「カイト・フォン・デア・ゴルツ、お呼びに従い馳せ参じました。カエレス様においては…」
「ああ、面倒くさい挨拶はいい、こちらの女性が時の女神のホーラだ」
カエレスの言葉の後、ホーラが差し出してきた手の甲にカイトは慇懃な物腰でくちづけた。
「立ってみや」
言われた通り、静かにその場で立つ。
「ぐるっと回ってみや」
怪訝に思いながらもゆっくりと回る。
「どうだ? 何か分かったか?」
「可愛いのう、とても好みじゃ♪」
カエレスが額に青筋を立て、拳をぐぐっと握り締めた。それを見たホーラが慌てて言う。
「原因が分かったぞえ!」
「何だ……と!?」
皆が固唾を呑む中、ホーラがカイトに問いかけた。
「カイト、そなた元に戻りたくないのであろう?」
「……はい、そうです」
「原因はそれじゃ」
「えっ、カイト……元に戻りたくないのか……?」
唖然とするカエレスに対して、ホーラは面白そうな顔をする。
「リリアーナとやらに一目惚れしたな。最初のキスの時も無意識の内に ”元に戻りたくない” と思ったのであろう。自分が失われて、二度と会えなくなってしまうから」
「しかし今はもう、覚悟ができております。ホーラ様の力で元にお戻し下さい」
カイトは決意を秘めた表情で、ホーラを真っ直ぐに見つめたが……
「無理じゃ――」
「え?」
「魔法を解く鍵は、二人が愛し合っている事、王子様からのキス、そして元に戻りたいという思い、この三つからなる。どれか一つでも欠けたら駄目じゃ」
カエレスが話しに入ってきた。
「面倒くさい話は飛ばして、お前の力でチャッチャと戻してくれ」
「私の力でも無理じゃ」
「何でだよ! お前がかけた魔法だろう!」
「この魔法はもはや、私の手から離れている。解くのは先ほど言った三つの条件を満たすしかない。カイトが心の底から18歳に戻りたいと思わなければならないのじゃ」
「じゃあ……カイトはもう元に戻らないのですか……?」
青ざめたリリアーナが、声を微かに震わせて、ホーラに縋り付くような眼差しを向ける。
「残念だがその通りじゃ」
「……っ、」
絶望がひたひたとリリアーナの胸に押し寄せてくる。その打ちひしがれた様子を見かねて、サファイアがホーラに尋ねた。
「記憶が途中で蘇ったりはしないのでしょうか?」
「……今のカイトに18歳の記憶は無いので蘇らない。酷な事を言うようだが、彼が成長をして18歳になった時も、微妙に以前のカイトとは違う人間になっているだろう。人格形成には育つ環境も関わってくるから」
リリアーナはカイトに瞳を向け、暫く二人は見つめ合っていたが、今度はカイトから視線を逸らした。
悲しみに暮れた碧い瞳は涙が溢れ、わずかに開いた小さな唇は小刻みに震えている。見ていて彼の胸が詰まるほどにリリアーナは打ちひしがれていた。分かっていた事とはいえ、やはり自分では駄目なのだという現実も、カイトを打ちのめした。
視線を逸らされても、リリアーナは放心したようにカイトを見つめ続ける。つーっ、と幾筋もの涙が頬を伝い落ちていった。
私のカイトにはもう会えない――
「リリアーナ!」
ふっ、と意識を失い、その場に崩れ落ちるリリアーナをアレクセイが抱き留める。気を失ったリリアーナに室内が騒然となる中、喉の奥から押し出すような低い掠れ声が聞こえてきた。
「あなたさえ元に戻っていれば……」
サファイアがカイトに憎しみのこもった目を向ける。
「あなたが……あなたがあの時18歳に戻っていれば、リリアーナは哀しまなくて済んだのに……!」
「サファイア、やめろ」
アレクセイがリリアーナを抱き留めたまま、サファイアに注意をするが聞きもしない。
「自分の気持ちを一方的に押し付けて、リリアーナに無体を働いて、それで満足なの? 自分さえ良ければいいの!? 最低の人間ね!」
アレクセイの注意が叱責へと変わる。
「サファイア、何を言い出すんだ!? やめろと言っているのが聞こえないのか!!」
「あなたがいなければこんな事にはならなかった! リリアーナも苦しまずに済んだのに!!」
「サファイア!!」
「あんたなんか、さっさと消えていなくなってしまえばいい!!」
ぱんっ、と乾いた音が室内に響き渡り、辺りがしんと静まり返る。サファイアが打たれた頬を手で押さえ、呆然と叩いた相手を睨みつけた。
「た、叩いたわね!!」
ルイスが大きく頷いた。
「ああ、叩いたとも。君こそ12歳の少年を一方的に責め立てて、自分が何をやっているか分かっているのか?」
「あ………」
見るとカイトは顔色を失い、爪が食い込むほどに拳も握り締めている。心の底から悔やんでいる様子にサファイアは我に返った。
「彼はリリアーナ姫に手荒な真似をして、もう罰を受けた。”罰を受けたから許される” という訳ではないという事も分かる。ただ、彼の辛い状況も考えてあげてくれ」
「……辛い……状況?」
「リリアーナ姫はカイトが18歳に戻る事を望んでいて、周囲の人間も同様だ。無言の圧力を受ける上に、12歳の彼を誰も求めてはくれない。もし私が彼の立場だったら、自分を無用の長物のように感じただろう」
サファイアがはっと小さく息を呑む。
悔しいがルイスの言う通りだ。妹可愛さも相まって、自分こそが正義だと思い込んでいた――。
「カイト……ご…めん…なさい………」
「……いえ。事実ですから……」
カイトの苦しそうなその言葉に、サファイアの胸は後悔でいっぱいになった。
「ごめんなさい……! 本当に……ごめんなさい!」
サファイアが涙を流し、カイトが首を横に振る。
「もう……気になさらないで下さい」
まだ何か言いたげなサファイアの肩に、ルイスがそっと手を回す。
「部屋まで送ろう。カエレス様、ホーラ様。突然の退室をお許し下さい」
「構わぬ」
サファイアが、珍しくルイスに肩を抱かれたまま、大人しく部屋から出ていった。アレクセイもリリアーナを横に抱き上げて、頭を下げる。
「カエレス様、ホーラ様、私もリリアーナを部屋まで運ばなければいけないので、一旦失礼いたします。すぐに戻って参りますので…」
「お主も構わぬ。もう、戻ってくるな。見送りはカイトにしてもらう」
思いもかけない言葉に、カイトが目を瞬かせた。リリアーナを抱いたアレクセイと、それに付き添うクリスティアナは深くお辞儀をしてから退室をし、部屋の中は静かになる。
「カイト、構わぬか?」
「はい、もちろん見送らせて頂きます」
「そう、固くなるな。話したい事もあるのじゃ」
「……?」
不思議そうな表情のカイトに、ホーラが意味深な微笑みを浮かべる。部屋の外にいた人の気配とざわめきが消え、徐にホーラが立ち上がった。
「さて、退室した者達も完全にいなくなったようだし参るとしよう」
ホーラの言葉にカイトが先に立ち、階段を下り、回廊を抜け、庭園へと抜け出た。フェダーが笑顔で駆け寄ってくるのが見える。
「カエレス、カイトと我が目に入らないところまでフェダーを連れて行くのじゃ」
「はぁ? 何だそれ?」
「いいから、早く行くのじゃ!」
「わぁったよ。全く、神使いの荒い奴だ……」
ぶつぶつ言いながらカエレスがフェダーに向かって歩いていく。やがて二人が視界から消えると、つとホーラがカイトの横に立った。
「これで邪魔者はいなくなった。カイト――」
「はい」
いきなりホーラはカイトの顎を鷲掴みにして、虚を突かれた彼にくちづけた。
0
お気に入りに追加
1,637
あなたにおすすめの小説
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
王太子の子を孕まされてました
杏仁豆腐
恋愛
遊び人の王太子に無理やり犯され『私の子を孕んでくれ』と言われ……。しかし王太子には既に婚約者が……侍女だった私がその後執拗な虐めを受けるので、仕返しをしたいと思っています。
※不定期更新予定です。一話完結型です。苛め、暴力表現、性描写の表現がありますのでR指定しました。宜しくお願い致します。ノリノリの場合は大量更新したいなと思っております。
【完結】いてもいなくてもいい妻のようですので 妻の座を返上いたします!
ユユ
恋愛
夫とは卒業と同時に婚姻、
1年以内に妊娠そして出産。
跡継ぎを産んで女主人以上の
役割を果たしていたし、
円満だと思っていた。
夫の本音を聞くまでは。
そして息子が他人に思えた。
いてもいなくてもいい存在?萎んだ花?
分かりました。どうぞ若い妻をお迎えください。
* 作り話です
* 完結保証付き
* 暇つぶしにどうぞ
父が死んだのでようやく邪魔な女とその息子を処分できる
兎屋亀吉
恋愛
伯爵家の当主だった父が亡くなりました。これでようやく、父の愛妾として我が物顔で屋敷内をうろつくばい菌のような女とその息子を処分することができます。父が死ねば息子が当主になれるとでも思ったのかもしれませんが、父がいなくなった今となっては思う通りになることなど何一つありませんよ。今まで父の威を借りてさんざんいびってくれた仕返しといきましょうか。根に持つタイプの陰険女主人公。
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
乙女ゲーのモブデブ令嬢に転生したので平和に過ごしたい
ゆの
恋愛
私は日比谷夏那、18歳。特に優れた所もなく平々凡々で、波風立てずに過ごしたかった私は、特に興味のない乙女ゲームを友人に強引に薦められるがままにプレイした。
だが、その乙女ゲームの各ルートをクリアした翌日に事故にあって亡くなってしまった。
気がつくと、乙女ゲームに1度だけ登場したモブデブ令嬢に転生していた!!特にゲームの影響がない人に転生したことに安堵した私は、ヒロインや攻略対象に関わらず平和に過ごしたいと思います。
だけど、肉やお菓子より断然大好きなフルーツばっかりを食べていたらいつの間にか痩せて、絶世の美女に…?!
平和に過ごしたい令嬢とそれを放って置かない攻略対象達の平和だったり平和じゃなかったりする日々が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる