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128. 不安定
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ミケは、魔の森にもソナの家にも出かけようともせず、屋敷でシェドを待っていた。
夜が更けても、シェドはかえってこない。
ふぇ。
ミケはだんだん心細くなってくる。
かえってこなかったら、どうしよう。
レガスさん達は、晩御飯やお風呂の準備をしてくれたあとは、武器の手入れなどの普通の使用人さんがやらないような仕事で忙しいから、あまり煩わせたくはない。
それでもウロウロするのをやめられない。
シェドに、もっとちゃんとごめんなさいを言うべきだっただろうか。
本当は、どれくらい怒っていたのだろう。
抱っこされて頭のてっぺんを顎でグリグリされて怒られても、そりゃ、恐怖じゃないよ。
ちゃんと帰って来いっていったし、捨てる系のバッドエンドはないって言ったし、きっと大丈夫。そうな、はず。
こんなに不安になるのは、きっと夜だからだと言い聞かせる。
夜が更ける。人が寝静まる。真夜中を過ぎる。夜が焦りをかき回す。
大丈夫と何度唱えても、心の芯が、どんどん冷えて来る。
私が出て行かなかったから、帰ってこないの?
顔を見るのが嫌?うっとおしい?許してくれなかったらどうしよう。
もう、ピクニックも一緒にご飯も、ずっとなしって言われたらどうしよう。
それよりもし、心臓麻痺とかで倒れていたら?
自分の妄想に、勝手にガタガタ震えるとか、我ながら少しおかしいと解ってはいるが、ある種の発作、なのだと思う。
実は、怒られなくても、たまになるし、最近多い。抱き枕を抱えてバルコニーの隅で声を殺しているうちに治ることがほとんどだが、今日はちょっと重症だ。
寒い気がして自分を抱きしめていただけの手の指に力が入って、二の腕の肉に爪が食い込んでいく。
ガチャ
扉の、音だ。
ミケは鉄砲の玉のように部屋から飛び出した。
シェド、シェド、シェド。
玄関で、ふらふらしながらフェルトの靴に履き替えているシェドに、突進して、しがみつく。
「のわっ!ミケ?なんでいる?」
「ご、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。も、かえって、来ないかと思った」
「へ?ミケ居ないとおもったから、タイキと呑んだ。って、何かあったのか?レガスに言えば大抵のトラブルは対処出来るだろが」
ぶんぶん頭を振って、なにもなかったと示しながら、引きはがされないように、シェドのシャツを掴んだ手に力を籠める。
シェドは、ガチガチに固まったミケの背に手をのせて、周りの気配を探った。
「とりあえず、怪しいやつとかいないから、手を離せ」
手が、震えて、頭が、しびれて、体が言うことを聞かない。
手を離せと言われたのに、離せないし、顔も上げられない。
「ミケ?調子悪いのか?」
調子は、悪い。普段の発作は、こんなにひどくはならない。
シェドは、私の額に手を当てて、酔っているから全然わからんと愚痴り、それからシェドのシャツをぶるぶる言いながら握っている私の手を、上から手のひらで包んでくれた。気のせいでなければ、病気とかケガじゃないかのスキャンもされたと思う。
「お、怒ってる?」
声が震えて、噛みしめすぎた奥歯がカチカチなる。
「・・・ロイとイチャイチャしてきた件のことか?そりゃま、少しは、な。でも、ピクニック1回分のドタキャン程度だから、心配するな。それより、立てるか?」
うんうん、と頷いて見せるが、足ががくがくして、とても、立てなかった。
「えーと、俺酔って、ふらついているから、抱っこじゃなくて、おんぶな」
そう言って、シェドは、しがみついている私を、そのまま背中にずり上げた。
階段を上がって、私の部屋の前で降ろされそうになったが、必死でしがみついて息を殺していると、ぱふ、とため息ひとつで、私を降ろさずにシェドの部屋に向かってくれた。
シェドのベッドにおろしてもらう。
「震えてる。寒ければふとんにくるまって。すぐもどる」
それでも、服を掴んだ手をなかなか離せなくて。
「・・・。この部屋から出ない。ミケが眠りやすいようにホットミルク入れて、俺が眠りやすいように着替えてくるだけだ」
シェドはそう言って、私の手をそっと外した。
私はその手を、また自分を抱きしめるようにクロスして二の腕にまわした。
シェドが見えなくなると、途端に冷たい妄想が襲い掛かって来る。
両親と、クラムルと、ライヒと、私が殺した沢山の人間と。あいつらの言葉を妄想のシェドがなぞる。私がどれ程汚いか。私がどれ程シェドにふさわしくないか。
シェドは言わない、こんなことは言わない。わかっているのに、頭が勝手に作り上げた映像が瞬いて、幻聴が聞こえて、冷たく痺れた心がそれを反芻する。
寒い、寒い、寒い。
・・け、みけ、おい、ミケ!
気が付くと、ローブをひっかけただけのシェドに、両手で顔を挟まれていて。
シャワーをかぶったらしい髪の毛からは、拭き切れていないしずくが落ちて来ていて。
すごく慌てて戻ってきてくれたのがわかる。
「ミケ、すこし、力抜けるか?ミルク、持って来たけどもうちょっと冷ました方がよさそうだから、その間、抱っこしよう。な?だから、その手、離して、俺に伸ばせる?」
自分の二の腕から、手を離して、シェドに指を伸ばすと、シェドは、私の腕の中に自分の体を入れて、私を片手で、ぎゅっとしてくれて、もう一方の手で頭を撫でてくれる。
幻覚と幻聴が消えて、呼吸が落ち着いて来る。
体から力が抜けはじめると、余計に震えが来たけれど、あの訳の分からない混乱は、頭を撫でられているうちに、治まっていった。
「ご、めん、なさい。おどろいた、よね。出ても、いけなかったし」
やっとしゃべれるようになって、撫でてくれているシェドに声をかけると、シェドは私との隙間をすこしだけあけて、私の顔を見た。
「おどろきは、した。けど、こんな状態で外にいたらと思うと、うちに居てくれてよかった。大丈夫か?」
「うん、だいぶ治まった。たまに、不安定に、なる発作みたいなのが、あって。ちょっと今日はひどくて、ごめん」
「・・この状態で謝られると俺がキツイ。ソナも、ミケは限界になるとなんか出る、っていってたな」
そう言いながら、だいぶ震えが収まって来た私の手に、ぬっくり感がちょうどいいホットミルクのカップを持たせる。シェドから手を離すのはまだ怖かったけれど、シェドのベッドにホットミルクがこぼれると困るので、両手で持った。
シェドは私の横に座り直して、自分の頭をタオルで拭いた。
あまくてぬるいホットミルクが涙腺を刺激して、シェドがぼやける。15のシェドに甘えて泣いている時みたいだ。
シェドが、髪の毛を拭いていたタオルのはじっこを貸してくれたので、自分で涙をぺぺっとどかす。
「ミケ、腕から血がでてる。みてもいいか?」
こくこく。
緩い部屋着用のワンピースだから、袖をまくればすぐ見えるのに、シェドは私に許可を取る。
肩まで袖をまくった二の腕は、ひさびさに鉤爪が出ただろうかと首をかしげたくなるほど、派手に裂けていた。お布団を血で汚さなかっただけラッキーというレベル。
「治癒、するぞ?」
魔力が流れ始めると、二の腕が治っていくだけじゃなくて、痺れ切っていた頭の芯までほどけていく。シェドの治癒は、すごくあたたかくて気持ちがいい。
治癒が終わっても、シェドは、頭や肩や二の腕を、ゆっくり撫でたりさすったりしてくれる。
シェドが側にいて、安心して、気持ちが良くて、うとうとしてくると、シェドが私ごと、ごろりと横になる。
そういえば、今は何時だっただろうか。もう朝に近いかもしれない。
ローブがはだけたシェドの胸に、唇を押し付ける。石鹸の匂い。うん、このまま眠れそうな気がする。
ロイさんは、心の揺れ幅で、同じ人と同じことをしても、気持ちよさが変わると教えてくれたけれど、すごくよくわかる。
だって、シェドのそばが、こんなにも気持ちがいい。
夜が更けても、シェドはかえってこない。
ふぇ。
ミケはだんだん心細くなってくる。
かえってこなかったら、どうしよう。
レガスさん達は、晩御飯やお風呂の準備をしてくれたあとは、武器の手入れなどの普通の使用人さんがやらないような仕事で忙しいから、あまり煩わせたくはない。
それでもウロウロするのをやめられない。
シェドに、もっとちゃんとごめんなさいを言うべきだっただろうか。
本当は、どれくらい怒っていたのだろう。
抱っこされて頭のてっぺんを顎でグリグリされて怒られても、そりゃ、恐怖じゃないよ。
ちゃんと帰って来いっていったし、捨てる系のバッドエンドはないって言ったし、きっと大丈夫。そうな、はず。
こんなに不安になるのは、きっと夜だからだと言い聞かせる。
夜が更ける。人が寝静まる。真夜中を過ぎる。夜が焦りをかき回す。
大丈夫と何度唱えても、心の芯が、どんどん冷えて来る。
私が出て行かなかったから、帰ってこないの?
顔を見るのが嫌?うっとおしい?許してくれなかったらどうしよう。
もう、ピクニックも一緒にご飯も、ずっとなしって言われたらどうしよう。
それよりもし、心臓麻痺とかで倒れていたら?
自分の妄想に、勝手にガタガタ震えるとか、我ながら少しおかしいと解ってはいるが、ある種の発作、なのだと思う。
実は、怒られなくても、たまになるし、最近多い。抱き枕を抱えてバルコニーの隅で声を殺しているうちに治ることがほとんどだが、今日はちょっと重症だ。
寒い気がして自分を抱きしめていただけの手の指に力が入って、二の腕の肉に爪が食い込んでいく。
ガチャ
扉の、音だ。
ミケは鉄砲の玉のように部屋から飛び出した。
シェド、シェド、シェド。
玄関で、ふらふらしながらフェルトの靴に履き替えているシェドに、突進して、しがみつく。
「のわっ!ミケ?なんでいる?」
「ご、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。も、かえって、来ないかと思った」
「へ?ミケ居ないとおもったから、タイキと呑んだ。って、何かあったのか?レガスに言えば大抵のトラブルは対処出来るだろが」
ぶんぶん頭を振って、なにもなかったと示しながら、引きはがされないように、シェドのシャツを掴んだ手に力を籠める。
シェドは、ガチガチに固まったミケの背に手をのせて、周りの気配を探った。
「とりあえず、怪しいやつとかいないから、手を離せ」
手が、震えて、頭が、しびれて、体が言うことを聞かない。
手を離せと言われたのに、離せないし、顔も上げられない。
「ミケ?調子悪いのか?」
調子は、悪い。普段の発作は、こんなにひどくはならない。
シェドは、私の額に手を当てて、酔っているから全然わからんと愚痴り、それからシェドのシャツをぶるぶる言いながら握っている私の手を、上から手のひらで包んでくれた。気のせいでなければ、病気とかケガじゃないかのスキャンもされたと思う。
「お、怒ってる?」
声が震えて、噛みしめすぎた奥歯がカチカチなる。
「・・・ロイとイチャイチャしてきた件のことか?そりゃま、少しは、な。でも、ピクニック1回分のドタキャン程度だから、心配するな。それより、立てるか?」
うんうん、と頷いて見せるが、足ががくがくして、とても、立てなかった。
「えーと、俺酔って、ふらついているから、抱っこじゃなくて、おんぶな」
そう言って、シェドは、しがみついている私を、そのまま背中にずり上げた。
階段を上がって、私の部屋の前で降ろされそうになったが、必死でしがみついて息を殺していると、ぱふ、とため息ひとつで、私を降ろさずにシェドの部屋に向かってくれた。
シェドのベッドにおろしてもらう。
「震えてる。寒ければふとんにくるまって。すぐもどる」
それでも、服を掴んだ手をなかなか離せなくて。
「・・・。この部屋から出ない。ミケが眠りやすいようにホットミルク入れて、俺が眠りやすいように着替えてくるだけだ」
シェドはそう言って、私の手をそっと外した。
私はその手を、また自分を抱きしめるようにクロスして二の腕にまわした。
シェドが見えなくなると、途端に冷たい妄想が襲い掛かって来る。
両親と、クラムルと、ライヒと、私が殺した沢山の人間と。あいつらの言葉を妄想のシェドがなぞる。私がどれ程汚いか。私がどれ程シェドにふさわしくないか。
シェドは言わない、こんなことは言わない。わかっているのに、頭が勝手に作り上げた映像が瞬いて、幻聴が聞こえて、冷たく痺れた心がそれを反芻する。
寒い、寒い、寒い。
・・け、みけ、おい、ミケ!
気が付くと、ローブをひっかけただけのシェドに、両手で顔を挟まれていて。
シャワーをかぶったらしい髪の毛からは、拭き切れていないしずくが落ちて来ていて。
すごく慌てて戻ってきてくれたのがわかる。
「ミケ、すこし、力抜けるか?ミルク、持って来たけどもうちょっと冷ました方がよさそうだから、その間、抱っこしよう。な?だから、その手、離して、俺に伸ばせる?」
自分の二の腕から、手を離して、シェドに指を伸ばすと、シェドは、私の腕の中に自分の体を入れて、私を片手で、ぎゅっとしてくれて、もう一方の手で頭を撫でてくれる。
幻覚と幻聴が消えて、呼吸が落ち着いて来る。
体から力が抜けはじめると、余計に震えが来たけれど、あの訳の分からない混乱は、頭を撫でられているうちに、治まっていった。
「ご、めん、なさい。おどろいた、よね。出ても、いけなかったし」
やっとしゃべれるようになって、撫でてくれているシェドに声をかけると、シェドは私との隙間をすこしだけあけて、私の顔を見た。
「おどろきは、した。けど、こんな状態で外にいたらと思うと、うちに居てくれてよかった。大丈夫か?」
「うん、だいぶ治まった。たまに、不安定に、なる発作みたいなのが、あって。ちょっと今日はひどくて、ごめん」
「・・この状態で謝られると俺がキツイ。ソナも、ミケは限界になるとなんか出る、っていってたな」
そう言いながら、だいぶ震えが収まって来た私の手に、ぬっくり感がちょうどいいホットミルクのカップを持たせる。シェドから手を離すのはまだ怖かったけれど、シェドのベッドにホットミルクがこぼれると困るので、両手で持った。
シェドは私の横に座り直して、自分の頭をタオルで拭いた。
あまくてぬるいホットミルクが涙腺を刺激して、シェドがぼやける。15のシェドに甘えて泣いている時みたいだ。
シェドが、髪の毛を拭いていたタオルのはじっこを貸してくれたので、自分で涙をぺぺっとどかす。
「ミケ、腕から血がでてる。みてもいいか?」
こくこく。
緩い部屋着用のワンピースだから、袖をまくればすぐ見えるのに、シェドは私に許可を取る。
肩まで袖をまくった二の腕は、ひさびさに鉤爪が出ただろうかと首をかしげたくなるほど、派手に裂けていた。お布団を血で汚さなかっただけラッキーというレベル。
「治癒、するぞ?」
魔力が流れ始めると、二の腕が治っていくだけじゃなくて、痺れ切っていた頭の芯までほどけていく。シェドの治癒は、すごくあたたかくて気持ちがいい。
治癒が終わっても、シェドは、頭や肩や二の腕を、ゆっくり撫でたりさすったりしてくれる。
シェドが側にいて、安心して、気持ちが良くて、うとうとしてくると、シェドが私ごと、ごろりと横になる。
そういえば、今は何時だっただろうか。もう朝に近いかもしれない。
ローブがはだけたシェドの胸に、唇を押し付ける。石鹸の匂い。うん、このまま眠れそうな気がする。
ロイさんは、心の揺れ幅で、同じ人と同じことをしても、気持ちよさが変わると教えてくれたけれど、すごくよくわかる。
だって、シェドのそばが、こんなにも気持ちがいい。
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