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120. ※謎々に強いシェド
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気付くと、シェドが、ミケの顔を覗き込んでいた。
「ミケ、質問。この箱には、脇の下をゴリゴリ揉み込みながら転がるコワイ道具も入っています。ショーの子は号泣して失禁しました。使いたい?それとも、別の箱開けて、もっと別のところ虐められたい?」
そう言いながら、ミケの乳首をさらって撫でたり、密口当たりを指でぴちゃぴちゃいわせたりする。
げ、この緩み切った精神状態で、何をどうするって?
無理、駄目、心臓潰れる、っておもうのに、
「別、の」
って、答えたのは、信じられないことにミケの方で。
両方断固拒否、って答えなかったことに、フロラインが驚いている。
だって、すごく触って欲しいのだから仕方がない。
ほんのちょびっと虐められて、それがあまりにシェドっぽかったせいで、優しさを感じるレセプターが剝き出しになった感じ。
シェドにキスをされた。体も頭も痺れるくらい、口の中がシェドの舌で一杯。
ミケが、とろんとろんになると、シェドはミケの体をへしゃげた三角に戻した。
それから、ちょっとだけ考えて、シェドは、箱を二つ開けた。
「これは、怖い、か?」
一つ目の箱から出てきたものは、ソナと一緒に売り込んだ三点セットの、鉄の玉に似てはいる。棒無しとか、吸盤付きとか、ワニ口付きとかいろいろあるけれど、基本形はミケがお風呂場で鼻血出しちゃったやつ。
う、間抜け。
痴女化した記憶が残っているので、ある意味充分怖いが、まぁ、恐怖ではない。
あとは、ソナを助けに行った後に使われたけれど、あの時は正直シェドが怖すぎて、ほかは覚えていない。
もう一個は、化粧セットみたい。筆ブラシ数本と小さな数穂。扁平の丸い陶器がいくつもはいっていて、中身は赤とか青とか緑とかたくさんの色の綺麗な液体。筆ブラシはどれもさっきの刷毛に比べると小さいし、毛先も柔らかそうで、ぱっと見た感じ、怖くはない。
だから首を横に振った。
シェドはほっとしたように笑って、乳房を根もとから押し上げるみたいに揉んだり、優しく絞ったりしはじめた。
さっきの粉が残っているから、ちょっとざわざわとくすぐったいけれど、体にじんじんとたまっていく疼きの方が問題。
乳首も触って、ってねだりそうになったころ、シェドの指は、恥丘に移って。
撫ぜると擦る、の間位で触ったり、掻くと擽る、の間くらいで揉んだりされた。
くすぐったいのともどかしいのとはじけそうなのと混ざった、耐えがたい感覚に悶える。
「あく、ふぎぃ」
どう聞いても情けない声が出て、さっき本気で擽られなくて本当によかったと思う。絶対に耐えられない。本気でシェドに甚振られたら、きっと狂ってしまいたいと願う。
多分もう、股間とかベタベタだ。二つ折りの抱き枕にまかれたタオルがぬるぬるするとか、も、どうすればいい?
ひとしきり悶えさせられてから、陶器に入っていた赤い方の液体を含ませた柔らかい筆が、乳首に近づいてくる。
触れてほしくてたまらなくて、筆に向かって一生懸命胸を突き出す。
自分で強請っておきながら、濡れてぽってりした筆の刺激は強烈だった。
「んふ、あん、ううん」
舌でねぶられているみたいで、しかも、それがシェドに見られながらとか、もう一杯一杯。気持ちいいと言うには暴力的な痺れが、脳天に響く。
おまけに、筆につけられた液体が熱く感じる。筆が反対の乳首にかまっている間も、じんじんとその存在を主張して、固く立ち上がっていくときのチリチリした感覚まで増幅する。
「熱い、よ」
そう言うと、シチューを覚ますようにふーふーと息をかけられて、喪神。
息をかけれれると、ヒリヒリとスースーの間の刺激が来て、その後さらに熱くなる。
撫ぜられたり、押し込まれたり、こそげあげられたり。
左右交互にだったのが、何もついていない筆でも、ぱさぱさといじめられるようになってからは、恥ずかしげもなく腰を突き上げて啼いた。
「きもちいいの?足の間にもする?」
触られたいけど、ヒリヒリは嫌だよぉ。何と答えていいか分らなくて腰を揺らしていると、シェドは赤い液をたっぷりとつけた筆を、花芯にゆっくりと近づけて、直前でとめてしまう。
「粘膜の方が、刺激強いみたいだよ、大丈夫?」
ヒリヒリは怖いけど、もう、さわられていない状態が耐えられない。
「さわってぇ」
半泣き声で、叫んだ。
筆が花芯に触れて、体がびくびくってなったのがわかる。赤い液が何度もつけ直されて、花芯だけでなく、花弁や蜜口にもたくさんつけられて。
それはもう、ひりひりというより、ビリビリで、ジンジンで。
花芯の周りをくりくりされて剥きだされて尖った先端が、何度も筆の洗礼を受けて、内腿がぶるぶる震える。
「うあっ、あああっ」
恥ずかしいベタベタがいっぱい出て、つけられた液体を巻き込んで。割れ目を伝って蜜口から後ろの窄まりまで垂れていく。
シェドが筆を止めてくれないから、体の中までぎゅうぎゅう絞られたみたいに連動してきて、なんかもうこのままイケそうな気がしてきた。
熱い。熱いの。
フーフーされてしまうかもしれないのに、我慢できずに口から出てしまう。
シェドは、羽根がいっぱいついた扇子でミケを仰いだ。優しい風が、液をつけられた場所を刺激して、乳首と花芯と足の間に、信じられない疼きを生む。
とろ火で炙られるような刺激に、焦れながら悶えるミケを眺めながら、シェドは、扇子の羽根で甚振ろうか考えているみたいだった。
おねがい、やめて、くすぐったいのは、もう嫌。
願いが通じたのか、シェドは扇子を置いて、かわりに化粧道具な箱から小さなベージュ色をだした。
「これ、どうやって使うかわかる?」
見たことはある。なまえはしらないけど、お茶の粉を練るやつ?
それにしては随分小さいけれど、構造は同じ。細い竹ひごみたいな数穂が何十本も集まった卵型にもち手つき。一本一本の穂先がうちまきカールしていて、ピンピンはねて攪拌力が強い・・・ってどこ練る気でしょうか?!
「これね、すぐイキそうになるのに、最後の最後でイケなくて、すごく苦しむってふれこみ」
そんなの嫌だ。聞いただけで泣きそう。でも、シェドに触れてもらいたくて、やめるって言えない。
ちょんちょん。
弾力の強さを教えるように、シェドが、花芯に竹ひごの束を押し当てる。
う、あ、気持ちいい。
もっと
たぶん口に出していないと思うのに。うち巻きカールの真ん中に、花芯が捕らわれて。
シャカシャカ、される。
「きひっ、んぐっ、あひぃっ」
それが、早くなって、押し付けられながら練るみたいにされると。カールが花芯を引っ掻きだし、往復ビンタし、次々と弾雨をそそぎ込んで、サンドバック状態にする。
「ああっ、ああああっ、ひぃっ、ひぃーっ」
とても我慢できる刺激ではなくて、イキそうなのか、気絶しそうなのかすらよくわからずに、もがいた。
よだれがいっぱい出て、視界がぼやけた気すらする。
でも、シャカシャカが止まると、今度はビリビリともどかしさが苦しい。
感覚もフロラインと半分こ、なのだろうか。フロラインも大混乱しているのがわかる。
どうしていいかわからずに、呻きながら酸欠気味の体を跳ねさせると、またあのうち巻きカールの刺激が襲って来る。
イキそう、いきたい。イキそう、いきたい。
体が何度も、期待の強張りと、絶望の弛緩を繰り返しているうちに、なぜか、このひどい刺激でイクことしか考えられなくなって。
自分から、あのカールで引っかかれ、弾き続けられる弾雨の中に花芯をささげる格好を取ってしまう。
「すぐ、イキそうになっちゃうな。虐められる感じとか、足りない?」
ちがう。イケないの。何十もの穂先で虐められるのは、それはもう、ほんとうにつらいけど、へんな洗脳にかかったみたいに、この穂先でイケないと、ずっと苦しさが残る気がして。これで、イケさえすれば、楽になれそうで。
止められている間すらつらすぎて、息まで苦しい。
イカかせてほしくて頭がいっぱいで、でも、言葉に出来なくて、必死でシェドの目を見る。そんななかでも、フロラインは果敢だった。
「もっと、もっと酷くして。壊して」
シェドは、ほんのちょっとだけ、怒ったような顔になって、フロラインに言われた通り、無数の穂先で、ひどく、そして長く、花芯を甚振った。
カリカリ、ピンッ、ピピピッ、グリグリグリ
「ひぎーっ、あぎっ、ひああっ」
シャカシャカ、カリリ、ピッピッ、ザリザリッ
「うああっ、ひぃっ、んあーっ」
とても我慢できなくて、ヘッドレストに何度も頭を打ちつけながら暴れて、肩が抜けそうな程のDの字に反り返って。
ついには足首から手を離して転がりまわろうとしたところで、シェドの腕にキャッチされる。
はぁ、はぁ、はぁ
助けて、シェド。おかしくなっちゃうよ。
涙と涎と鼻水でぐちゃぐちゃの顔を拭いてもらう。
でも、優しくされると、フロラインが、暴れるのだ。
フロラインが、もう一度、足首を、掴みなおそうとする。
やめなさい、この、ばか娘。抵抗しているのに、じりじりと手が動いて行く。
心が折れかけた時に。シェドの声が、信じられない、言葉を紡ぐ。
「あー、多分わかった。ミケ、力抜いて大丈夫。出て来い、フロライン」
・・・え。
う、そ。この非常識なカオス状態が、シェドはわかったの?
おもいきり、頷こうとしたけれど、フロラインにとめられて、フロラインがものすごく緊張したのがわかる。
私の方は、なんかもう、本当にほっとして、力が抜けてしまって。
イケなかったじわじわさえ気持ちがいい。
でも、フロラインの方には、雄叫びとでも言いたくなる、彼女の感情があふれ出た。
まだ出て行くわけにはいかないの。求めて、求めて、やっと見つけた。
もっと酷くして。どこまでするのかやってみせてよ。
その指で甚振って、歯で喰いちぎって、苦しくして追い詰めて。
・・・あー、シェドじゃないけど、私も、何となくわかった。
この子、ルードに鞭で打たれて気絶している間に、お腹の子がいなくなって、その場面を覚えていないから。お腹をひどく鞭打って子供を殺したのが、ルードなのか、クラムルなのか、他の人間なのか、確信がないんだ。
私なんかは、割と簡単に、監禁所でやたらとお腹鞭打ってきた奴とか、クラムル臭したし、ルードじゃなくない?って思うけど。彼女にとってそれはすごく気になることで、単なる推測じゃ我慢できない。だから、シェドで試したい。
ある意味、私が、パチドにシェドの影を見て、狂ったみたいにシェドの優しさを求めたやつに近い。私のより、ちょっと段階が前だけど。
彼女は、シェドにルードの影を見て、狂ったみたいにルードの酷さをはかりたがっている。
パチドは、私の狂気に気づいても、優しくしてくれた。
シェドは、彼女の狂気に気づいたら、酷くするかなぁ。
「ルードがする様に、むちゃくちゃされたい、ってか?あのな、お俺はミケとのイチャイチャを邪魔されてすこぶる機嫌が悪い。要求飲んでやるからさっさと退散しろ?」
フロラインは唇を引き結んで、だんまりを決め込む。
フロラインは、シェドがカマかけているだけだと思っているかもなぁ。でも、シェドがこういう言い方をするときは、そこそこ確信があるよ?
いっぺん足を延ばして膝が擦りむけていないか確認されたり、肩ほぐされたりしているうちに、私はすっかり余裕が出てきて。
フロラインに、体を任せてもいいかな、という気になって来る。
だって、シェドは、いつもどおりで。怒っても、いない。
そうしたら、ミケは、絶対に、大丈夫。乗っ取られようが、いじめられようが、へっちゃら。
正直、シェドに抱いてほしくて、体はズクズクいっているけど、うん、後日、きっと後日、いっぱいしてもらおう!
だからミケはストンと力を抜いて、フロラインに声も体も感覚も、丸投げした。
「ミケ、質問。この箱には、脇の下をゴリゴリ揉み込みながら転がるコワイ道具も入っています。ショーの子は号泣して失禁しました。使いたい?それとも、別の箱開けて、もっと別のところ虐められたい?」
そう言いながら、ミケの乳首をさらって撫でたり、密口当たりを指でぴちゃぴちゃいわせたりする。
げ、この緩み切った精神状態で、何をどうするって?
無理、駄目、心臓潰れる、っておもうのに、
「別、の」
って、答えたのは、信じられないことにミケの方で。
両方断固拒否、って答えなかったことに、フロラインが驚いている。
だって、すごく触って欲しいのだから仕方がない。
ほんのちょびっと虐められて、それがあまりにシェドっぽかったせいで、優しさを感じるレセプターが剝き出しになった感じ。
シェドにキスをされた。体も頭も痺れるくらい、口の中がシェドの舌で一杯。
ミケが、とろんとろんになると、シェドはミケの体をへしゃげた三角に戻した。
それから、ちょっとだけ考えて、シェドは、箱を二つ開けた。
「これは、怖い、か?」
一つ目の箱から出てきたものは、ソナと一緒に売り込んだ三点セットの、鉄の玉に似てはいる。棒無しとか、吸盤付きとか、ワニ口付きとかいろいろあるけれど、基本形はミケがお風呂場で鼻血出しちゃったやつ。
う、間抜け。
痴女化した記憶が残っているので、ある意味充分怖いが、まぁ、恐怖ではない。
あとは、ソナを助けに行った後に使われたけれど、あの時は正直シェドが怖すぎて、ほかは覚えていない。
もう一個は、化粧セットみたい。筆ブラシ数本と小さな数穂。扁平の丸い陶器がいくつもはいっていて、中身は赤とか青とか緑とかたくさんの色の綺麗な液体。筆ブラシはどれもさっきの刷毛に比べると小さいし、毛先も柔らかそうで、ぱっと見た感じ、怖くはない。
だから首を横に振った。
シェドはほっとしたように笑って、乳房を根もとから押し上げるみたいに揉んだり、優しく絞ったりしはじめた。
さっきの粉が残っているから、ちょっとざわざわとくすぐったいけれど、体にじんじんとたまっていく疼きの方が問題。
乳首も触って、ってねだりそうになったころ、シェドの指は、恥丘に移って。
撫ぜると擦る、の間位で触ったり、掻くと擽る、の間くらいで揉んだりされた。
くすぐったいのともどかしいのとはじけそうなのと混ざった、耐えがたい感覚に悶える。
「あく、ふぎぃ」
どう聞いても情けない声が出て、さっき本気で擽られなくて本当によかったと思う。絶対に耐えられない。本気でシェドに甚振られたら、きっと狂ってしまいたいと願う。
多分もう、股間とかベタベタだ。二つ折りの抱き枕にまかれたタオルがぬるぬるするとか、も、どうすればいい?
ひとしきり悶えさせられてから、陶器に入っていた赤い方の液体を含ませた柔らかい筆が、乳首に近づいてくる。
触れてほしくてたまらなくて、筆に向かって一生懸命胸を突き出す。
自分で強請っておきながら、濡れてぽってりした筆の刺激は強烈だった。
「んふ、あん、ううん」
舌でねぶられているみたいで、しかも、それがシェドに見られながらとか、もう一杯一杯。気持ちいいと言うには暴力的な痺れが、脳天に響く。
おまけに、筆につけられた液体が熱く感じる。筆が反対の乳首にかまっている間も、じんじんとその存在を主張して、固く立ち上がっていくときのチリチリした感覚まで増幅する。
「熱い、よ」
そう言うと、シチューを覚ますようにふーふーと息をかけられて、喪神。
息をかけれれると、ヒリヒリとスースーの間の刺激が来て、その後さらに熱くなる。
撫ぜられたり、押し込まれたり、こそげあげられたり。
左右交互にだったのが、何もついていない筆でも、ぱさぱさといじめられるようになってからは、恥ずかしげもなく腰を突き上げて啼いた。
「きもちいいの?足の間にもする?」
触られたいけど、ヒリヒリは嫌だよぉ。何と答えていいか分らなくて腰を揺らしていると、シェドは赤い液をたっぷりとつけた筆を、花芯にゆっくりと近づけて、直前でとめてしまう。
「粘膜の方が、刺激強いみたいだよ、大丈夫?」
ヒリヒリは怖いけど、もう、さわられていない状態が耐えられない。
「さわってぇ」
半泣き声で、叫んだ。
筆が花芯に触れて、体がびくびくってなったのがわかる。赤い液が何度もつけ直されて、花芯だけでなく、花弁や蜜口にもたくさんつけられて。
それはもう、ひりひりというより、ビリビリで、ジンジンで。
花芯の周りをくりくりされて剥きだされて尖った先端が、何度も筆の洗礼を受けて、内腿がぶるぶる震える。
「うあっ、あああっ」
恥ずかしいベタベタがいっぱい出て、つけられた液体を巻き込んで。割れ目を伝って蜜口から後ろの窄まりまで垂れていく。
シェドが筆を止めてくれないから、体の中までぎゅうぎゅう絞られたみたいに連動してきて、なんかもうこのままイケそうな気がしてきた。
熱い。熱いの。
フーフーされてしまうかもしれないのに、我慢できずに口から出てしまう。
シェドは、羽根がいっぱいついた扇子でミケを仰いだ。優しい風が、液をつけられた場所を刺激して、乳首と花芯と足の間に、信じられない疼きを生む。
とろ火で炙られるような刺激に、焦れながら悶えるミケを眺めながら、シェドは、扇子の羽根で甚振ろうか考えているみたいだった。
おねがい、やめて、くすぐったいのは、もう嫌。
願いが通じたのか、シェドは扇子を置いて、かわりに化粧道具な箱から小さなベージュ色をだした。
「これ、どうやって使うかわかる?」
見たことはある。なまえはしらないけど、お茶の粉を練るやつ?
それにしては随分小さいけれど、構造は同じ。細い竹ひごみたいな数穂が何十本も集まった卵型にもち手つき。一本一本の穂先がうちまきカールしていて、ピンピンはねて攪拌力が強い・・・ってどこ練る気でしょうか?!
「これね、すぐイキそうになるのに、最後の最後でイケなくて、すごく苦しむってふれこみ」
そんなの嫌だ。聞いただけで泣きそう。でも、シェドに触れてもらいたくて、やめるって言えない。
ちょんちょん。
弾力の強さを教えるように、シェドが、花芯に竹ひごの束を押し当てる。
う、あ、気持ちいい。
もっと
たぶん口に出していないと思うのに。うち巻きカールの真ん中に、花芯が捕らわれて。
シャカシャカ、される。
「きひっ、んぐっ、あひぃっ」
それが、早くなって、押し付けられながら練るみたいにされると。カールが花芯を引っ掻きだし、往復ビンタし、次々と弾雨をそそぎ込んで、サンドバック状態にする。
「ああっ、ああああっ、ひぃっ、ひぃーっ」
とても我慢できる刺激ではなくて、イキそうなのか、気絶しそうなのかすらよくわからずに、もがいた。
よだれがいっぱい出て、視界がぼやけた気すらする。
でも、シャカシャカが止まると、今度はビリビリともどかしさが苦しい。
感覚もフロラインと半分こ、なのだろうか。フロラインも大混乱しているのがわかる。
どうしていいかわからずに、呻きながら酸欠気味の体を跳ねさせると、またあのうち巻きカールの刺激が襲って来る。
イキそう、いきたい。イキそう、いきたい。
体が何度も、期待の強張りと、絶望の弛緩を繰り返しているうちに、なぜか、このひどい刺激でイクことしか考えられなくなって。
自分から、あのカールで引っかかれ、弾き続けられる弾雨の中に花芯をささげる格好を取ってしまう。
「すぐ、イキそうになっちゃうな。虐められる感じとか、足りない?」
ちがう。イケないの。何十もの穂先で虐められるのは、それはもう、ほんとうにつらいけど、へんな洗脳にかかったみたいに、この穂先でイケないと、ずっと苦しさが残る気がして。これで、イケさえすれば、楽になれそうで。
止められている間すらつらすぎて、息まで苦しい。
イカかせてほしくて頭がいっぱいで、でも、言葉に出来なくて、必死でシェドの目を見る。そんななかでも、フロラインは果敢だった。
「もっと、もっと酷くして。壊して」
シェドは、ほんのちょっとだけ、怒ったような顔になって、フロラインに言われた通り、無数の穂先で、ひどく、そして長く、花芯を甚振った。
カリカリ、ピンッ、ピピピッ、グリグリグリ
「ひぎーっ、あぎっ、ひああっ」
シャカシャカ、カリリ、ピッピッ、ザリザリッ
「うああっ、ひぃっ、んあーっ」
とても我慢できなくて、ヘッドレストに何度も頭を打ちつけながら暴れて、肩が抜けそうな程のDの字に反り返って。
ついには足首から手を離して転がりまわろうとしたところで、シェドの腕にキャッチされる。
はぁ、はぁ、はぁ
助けて、シェド。おかしくなっちゃうよ。
涙と涎と鼻水でぐちゃぐちゃの顔を拭いてもらう。
でも、優しくされると、フロラインが、暴れるのだ。
フロラインが、もう一度、足首を、掴みなおそうとする。
やめなさい、この、ばか娘。抵抗しているのに、じりじりと手が動いて行く。
心が折れかけた時に。シェドの声が、信じられない、言葉を紡ぐ。
「あー、多分わかった。ミケ、力抜いて大丈夫。出て来い、フロライン」
・・・え。
う、そ。この非常識なカオス状態が、シェドはわかったの?
おもいきり、頷こうとしたけれど、フロラインにとめられて、フロラインがものすごく緊張したのがわかる。
私の方は、なんかもう、本当にほっとして、力が抜けてしまって。
イケなかったじわじわさえ気持ちがいい。
でも、フロラインの方には、雄叫びとでも言いたくなる、彼女の感情があふれ出た。
まだ出て行くわけにはいかないの。求めて、求めて、やっと見つけた。
もっと酷くして。どこまでするのかやってみせてよ。
その指で甚振って、歯で喰いちぎって、苦しくして追い詰めて。
・・・あー、シェドじゃないけど、私も、何となくわかった。
この子、ルードに鞭で打たれて気絶している間に、お腹の子がいなくなって、その場面を覚えていないから。お腹をひどく鞭打って子供を殺したのが、ルードなのか、クラムルなのか、他の人間なのか、確信がないんだ。
私なんかは、割と簡単に、監禁所でやたらとお腹鞭打ってきた奴とか、クラムル臭したし、ルードじゃなくない?って思うけど。彼女にとってそれはすごく気になることで、単なる推測じゃ我慢できない。だから、シェドで試したい。
ある意味、私が、パチドにシェドの影を見て、狂ったみたいにシェドの優しさを求めたやつに近い。私のより、ちょっと段階が前だけど。
彼女は、シェドにルードの影を見て、狂ったみたいにルードの酷さをはかりたがっている。
パチドは、私の狂気に気づいても、優しくしてくれた。
シェドは、彼女の狂気に気づいたら、酷くするかなぁ。
「ルードがする様に、むちゃくちゃされたい、ってか?あのな、お俺はミケとのイチャイチャを邪魔されてすこぶる機嫌が悪い。要求飲んでやるからさっさと退散しろ?」
フロラインは唇を引き結んで、だんまりを決め込む。
フロラインは、シェドがカマかけているだけだと思っているかもなぁ。でも、シェドがこういう言い方をするときは、そこそこ確信があるよ?
いっぺん足を延ばして膝が擦りむけていないか確認されたり、肩ほぐされたりしているうちに、私はすっかり余裕が出てきて。
フロラインに、体を任せてもいいかな、という気になって来る。
だって、シェドは、いつもどおりで。怒っても、いない。
そうしたら、ミケは、絶対に、大丈夫。乗っ取られようが、いじめられようが、へっちゃら。
正直、シェドに抱いてほしくて、体はズクズクいっているけど、うん、後日、きっと後日、いっぱいしてもらおう!
だからミケはストンと力を抜いて、フロラインに声も体も感覚も、丸投げした。
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