おじさん

周防

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 ピンポーン
 
 チャイムが鳴って玄関を開ければ、宅配のお兄さんが居り
 
 横にはおじさんが居た。
 
「サインかハンコお願いできますか? 」

 私はサインをするとお兄さんはさっさと行ってしまい
 
 おじさんがそこに突っ立っており、見た目は中肉中背のよく居るタイプで
 
 どうやらこれが配布されたおじさんのようだった。
 
 ちゃんと伝票も持っており、伝票には生もの表記されており
 
 少し触ってみると冷たかった。
 
 なので私はおじさんを家に迎え入れる。
 
 おじさんは部屋を見渡すと地べたに座る。
 
 私はとりあえずおじさんの向かい側に座ってみたが、落ち着かない。
 
「お茶飲む? 」

 私がおじさんに聞けば、うなずくおじさん。
 
 冷蔵庫からお茶を出してコップに入れた。
 
 とりあえず出してみれば、ゴクゴクとお茶を飲み干したが、
 
 それを見てもどうしていいのか全然分からなかった。
 
 なので検索してみる事にした、こういう時はネットの力を借りよう。
 
 おじさんスペース接し方と打ち込んでみるとすぐにヒットした。
 
 何々
 
 上の方から読んでみると、どうやら基本的には放置でいいようだ。
 
 自分で勝手に行動するようになるらしい。
 
 という事でとりあえず日常に戻る事にしたのだが……
 
 おじさんが居る日常というのはなかなかにシュールだ。
 
 
 
 おじさんが家にやって来て数日、気付けばすっかり日常に馴染んでいた。
 
 おじさんは意外と役に立つのだ。
 
 私が家にいない間に家事をこなしてくれたりするし、結構気が利く。
 
 おじさんが居る生活も悪くはないと思い始めていた。
 
 
 
 ピンポーン
 
 チャイムが鳴る
 
「おじさん出て」

 人が来た時におじさんに出て貰えば安心だし、面倒なことが減る。
 
「誰? 」
 
 聞き覚えのある声が聞こえて来た。
 
 どうやら勧誘とかでは無かったようなので私も玄関に行く
 
「おじさんいいよ。サトルは大丈夫だから」

「ああ、これがおじさんか。ビビった」

「は? 何で? てかどうしたの急に」

「いや、会いたくなったから」

「ふうん、入れば」

 サトルは私の彼氏だ、一応。
 
 こうして急に来たりするのが面倒ではある。
 
「へぇ、これがおじさんか」

 サトルはそう言って私の横に座る
 
「サトルはおじさん初めて? 」

「おお、まあな」

 そう言いながらも私に触れ来るサトル
 
 会いたくなったって言ったって、結局はヤリたくなっただけなのだ。
 
 おじさんは用事が終わるといつもの位置に座ってマンガを読むのが
 
 最近の定番である。
 
 私の持っている少女漫画を夢中で読んでいる。
 
「なぁ、おじさんてずっとああなの? 」

 そんなおじさんを見てサトルが聞いて来る。
 
「まぁね。基本何もしないよ」

「そっか、じゃあ大丈夫だよな? 」

 そう言うとサトルはさっそく私の胸を揉みだす。
 
「ちょっと、もう」

 一体何が大丈夫なのか? おじさんが居るのに。

「ほら、大丈夫だって。こっち全然見ないし」

 確かにおじさんは漫画に夢中だった。
 
 それをいい事にサトル手は動く
 
「もう」

 私はそういいながらもサトルの手を受け入れていた。
 
 
 あん♥ あん♥ あん♥ あん♥ あん♥
 
 ベットの上でサトルに責め立てられながら私は、
 
 おじさんがいつの間にか、こっちを見ている事に気が付いた。
 
 あん♥ あん♥ あん♥ あん♥ あん♥
 
 他人に見られながらセックスする私。
 
 あん♥ あん♥ あん♥ あん♥ あん♥
 
 気づいているのに止められず、声を上げ続けていた。
 
 
 
 サトルは結局ヤル事だけやって帰ってしまい、
 
 私はおじさんと一緒にベットで眠りにつく。
 
 その夜はおじさんがずっとごそごそしていた。
 
 
 



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