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しおりを挟むとは言っても行く場所などない俺は結局ここへ帰ってくるしかない。
「おかえりなさい」
お義母さんに出迎えられた俺。
「只今帰りました」
そう口では言うが、複雑な気分だった。
貴女の旦那はニューハーフヘルスに行っていましたよなんて言えないが、
どうなのか? もしかして知っているのか?
「お帰り」
「嗚呼」
でもあのお義父さんの感じだと、知らないだろうなと思う。
いくら夫婦とはいえ、簡単に言えるような事ではない。
★★★★★★★★★★★★
みんなで食卓を囲んでいる間、俺はお義父さんの顔を見る事がとてもじゃないが
出来なかった。
淡々と食事は進み、俺は早めに寝る事にした。
起きていた所で何もいい事など無い気がしたから。
でもそれが裏目に出る。
まったく眠れないのだ。
妻は隣でぐっすり熟睡している中で俺の目は冴えていた。
俺は酒の力を借りようとダイニングへいくとそこには先客がいた。
「お義父さん」
「君も眠れないのかい? 」
「ええ」
「そうか、私もだ」
そしていつしか二人で酒盛りが始まった。
緊張感から解放。
いつもよりも酒が回るのが早い気がする。
「行きますよ、お義父さん! 」
「嗚呼、いつでも大丈夫だ! さあ来なさい! 」
お義父さんの中へ押し込んだ瞬間、
「あああああああああああ!!!!!」
お義父さんの声が家中に響き渡ったのだった。
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